2017-09-06 (Wed)

三国干渉(さんごくかんしょう)は、1895年(明治28年)4月23日にフランス、ドイツ帝国、ロシア帝国の三国が日本に対して行った勧告である。日本と清の間で結ばれた下関条約に基づき日本に割譲された遼東半島を清に返還することを求める内容だった。
日清戦争中、日本の勝利が間近に迫ると、列強も事の重大性を認識するに至り、干渉を考え始めた。主導国はロシアであったが、ドイツの参加がなければ干渉が実現しなかったとも言われる。西にドイツの脅威を控えていたロシアは、ドイツの干渉参加により東に深入りしやすくなったからである。

戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 この物語にたびたび出てくる【「カースト」という言葉】があります。日本では、【ヒンドゥー教の「身分制度」】として知られ、ブラフミン(バラモン)=司祭、クシャトリヤ=王・戦士、ヴァイシャ=市民、スードラ=労働者、さらに「カースト」に属さない不可触賤民(ふかしょくせんみん)に分けられる、と理解されていることが多いようです。でも、【実際は、そんな単純なものではありません】。

たとえば1881年の調査では、【自己申告された「カースト」の数は20,000近かった】と言われています。

そもそも【「カースト」という言葉自体、インドで使われていたわけではありません】。

インドには、【「ヴァルナ」】(宗教による身分制度)と、【「ジャーティ」】(出自・生まれという意味であり、共同体の単位、階層を示す)という制度・慣習があり、生まれや属している集団によって、職業や結婚、食べるものからたべかた、水のやりとり、浄(じょう)・不浄の考え方などまで、【さまざまな決まり】がありました。【そうした「現象」をヨーロッパ人が、「カースト」と呼ぶようになった】のです。
つまり、【外来語だった「カースト」】ですが、インドの人々にも定着し、もともとの「ジャーティ」や「ヴァルナ」が意味していた範囲よりも、多くの分類をふくむようになりました。

現代では大きく変わってきてはいるものの、物語の舞台である19世紀のインドでは、「カースト」に基づく見方・習慣はインドの人々に深く根づいていました。インドで生まれ育った作者キプリングは、そうしたようすを実にいきいきと描きだしています。
では、以上のようなことを頭の片隅において、どうぞキムの世界を楽しんで下さい!』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、今から100年ほど前の、19世紀末から20世紀初頭のイギリスで、最も人気のある作家の一人とされたラドヤード・キップリングの代表作の一つとなる児童文学です。

ラドヤード・キップリング (1914年)
また著者は、1907年にノーベル文学賞を、41歳の史上最年少で、イギリス人としては最初に受賞した人物としても知られています。
他にも、昨年映画公開された、有名な『ジャングル・ブック』という作品もあります。エドガー・ライス・バローズの『ターザン』や、A・A・ミルンの『クマのプーさん』に影響を与えたとされる作品です。

中学生ぐらいから、普通に無理なく読める書物だと思いますので、ぜひ、ご覧になってみてください。主人公の少年と、ある老僧との間に見られる、とても優しい想いが、とても感動的ですよ。

さて、昨日のところでは、20世紀のある時点から始まった、とある「プロパガンダ」が、未だに現代にまで影響を与えている、というお話を書かせて頂きました。
現代の私たち日本人は、学校教育でキチンと教わっていないのですが、この『少年キム』に描かれているように、20世紀初頭までは、地球上の覇権を争っていたのは、「イギリス」と「ロシア」でした。
この19世紀のイギリスとロシアの戦いこそが、20世紀の戦争の時代の発端となっているのですが、肝心な「ロシアの変化」について、学校では教えられることがないために、その非常に重要な要素が抜け落ちていることで、いま、現実の世界で起こっている出来事の本質が分かりにくくなっているわけです。

それでは、20世紀初頭にかけての、「イギリス」と「ロシア」の両方に関わっている「とある要素」を、まずは押さえておきましょう。

「 20世紀の前半のイギリス(したがって世界)でもっとも人気があり、よく知られた作家を数人挙げるとすれば、G・バーナード・ショウ、H・G・ウェルズ、G・K・チェスタトン、H・ベロックをその中に入れたいと思う。このうち前の二人は日本でも戦前からよく知られていたが、あとの二人はカトリックということもあってか、日本では一般に無視されてきた傾向がある。しかしこの二人の著作活動は当時の並はずれて盛んであり、宗教的立場も同じだったところから、チェスタベロックと合併して呼ばれることもあった。
戦後のヨーロッパでは工業資源の共同管理から、国境をなくし、人の移動まで自由にしようという動きが進んでEUが出来、グローバル化が天下の大勢となってきた。60年にヨーロッパに留学した頃の私には、その頃まだ想像もつかぬことであった。しかしその後、竹村健一氏のテレビ番組「世相を斬る」の出演者の一員として、エリーゼ宮でフランス政界の本当の実力者と言われる比較的若い官僚と話し合っているうち、彼は自分がユダヤ人であることを、思いがけない話の端で現してしまったのである。
考えてみるとヨーロッパ諸国のEU化――国境がなくなり人の移動も資金の移動も自由になること――などは、ユダヤ人が二千年間、熱望してきたことではないのか。しかし大戦後の世界、特にヨーロッパでは、ユダヤ人のことを、口にしたり書いたりすることはタブーのごときものになったようだ。うっかり口にすれば、ナチスと疑われてしまう。
そのうちグローバル化の波は日本にも押し寄せてくるようになった。その波の一番の原因になっていること、つまりその動きの底の底にあるのは、1900年代の初頭に、すでにベロックたちが批判したユダヤ人財閥の「ハイ・ファイナンス」があるのではないか。アメリカとイギリスにまたがり、国境を越えて働く金融界の動きを、ベロックたちはハイ・ファイナンスと呼んだが、今はグローバル化と呼んでいるのではないのか…などなどの想念が湧いてきた。
そんな折に、ベロックの著作を並べてある書棚を見渡したときに、偶然目についたのが本書であった。
「ユダヤ人について、かの『宗教から見たヨーロッパ』という評判の高い本の著者であるベロックの見解を見てみよう」
という気になって、読み出したのである。
そして驚いた。私の持っている本は初版であり、1922年、つまりソ連政府が成立した年である。そこには当時のイギリスの知識階級の間では「ロシア革命」というほかに、「ユダヤ人革命」という言い方が並称されており、ロシア革命のリーダーだったと思われているロシア人のユダヤ名まで記されているのだ。またロマノフ家の宝物が、革命後はロンドンやパリで、ユダヤ人の店で売りに出されていたことなどなど…
一方、イギリスでは、金に困った貴族がユダヤ人の富豪の娘を嫁にする例が増えているため、「近頃のイギリス人貴族の顔は、ユダヤ人顔になっている場合が多い」などという指摘もあった。こんなことをイギリスで出た英語の本の中で書いているのだから、嘘ではないだろう。ということは、イギリスの最上流階級は、ユダヤ系のハイ・ファイナンスと結びついている場合が多いということになる。
ベロックはだからと言って「反ユダヤ的(アンチ・セミテック)」ではない。むしろユダヤ人の社会や文化には敬意を払っているのだ(しかし戦後はそういう批判が一般的だ)。ベロックは「このままではユダヤ人はひどいしっぺ返しを喰うことになるのではないか」と心配しているのである。ヒトラーが出てきて政権の座に就く10年も前である…」
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆100年前の「ハイ・ファイナンス」と現代グローバリズム

いかがでしょうか?
「イギリス」と「ロシア」の両方に関わっている「とある要素」にお気付きになられましたでしょうか?
それが、「ユダヤ人」、正確に言いますと「ユダヤ教徒」です。インドの事例に例えるのならば、「不可触賤民」とも言える存在、それが「ユダヤ人」であり「ユダヤ教徒」です。
その「ユダヤ人」を、一方のイギリスは利用し、一方のロシアは「ユダヤ人」の手によって革命を起こされて、国家が崩壊、そして史上初の社会主義国家である「ソ連」が誕生します。その「ソ連」の支配階層は、当初は、ほぼ「ユダヤ人」でした。
『少年キム』に描かれるイギリス領インド帝国の初代女王は、ヴィクトリア女王(在位:1837年-1901年)でした。

ヴィクトリア (イギリス女王)
世界各地を植民地化・半植民地化して繁栄を極めたイギリス帝国を象徴する女王で、歴代イギリス国王の中では、現女王のエリザベス2世に次ぐ長さになります。
実は、ヴィクトリア女王は、ほぼドイツ人で、その夫もドイツ人でしたが、ユダヤ人に対する爵位・ナイト爵の授与も始めた人物でした。

ユダヤ人の首相ベンジャミン・ディズレーリをビーコンズフィールド伯爵に叙するヴィクトリア女王
そのヴィクトリア女王の娘、ヴィクトリア・アデレイド・メアリ・ルイーズは、ドイツ帝国ヴィルヘルム1世の子、フリードリヒ3世のもとに嫁いでいました。

ヴィクトリア・アデレイド・メアリ・ルイーズ

ヴィルヘルム1世
ヴィルヘルム1世は、ビスマルクを首相にして、ドイツ帝国を成立させ、その初代ドイツ皇帝になった人物です

オットー・フォン・ビスマルク
ヴィルヘルム1世の死後、後を継いだのがフリードリヒ3世でしたので、イギリス女王を義理の母親とするドイツ皇帝が誕生したわけですが、癌にかかっていたため、99日で死去します。
で、イギリス女王の孫にして、弱冠29歳だったヴィルヘルム2世(在位:1888年-1918年)がドイツ皇帝の座に就きました。

1888年、即位まもないヴィルヘルム2世
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆ドイツ帝国の「金正恩」 ~ ヴィルヘルム2世


当時のヨーロッパに目を向けますと、まず「イギリス」と「ロシア」が世界の覇権を争っていましたが、ヨーロッパにおいては微妙なバランスを保っていました。
その中心にいたのがビスマルクで、地図をご覧いただくと理解できると思いますが、挟撃をかわすために、ドイツは1882年に、オーストリア、イタリアによる「三国同盟」を結びフランスの孤立化を図ります。
イギリス女王とドイツ皇帝は血縁関係にありますので、フランスを取り囲む形となっています。
こうしてバランスを保つことに腐心していたビスマルクを、ヴィルヘルム2世は辞任に追いやります(1890年)。そして、他の大国との関係を瞬く間に悪化させていきます。
それを見たフランスは、1894年に「三国同盟」を仮想敵とする「露仏同盟」を結び、単に王室の血縁関係だけの繋がりでドイツと結びついているイギリスを牽制します。
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆世界最高水準! ~ 日本の国会議員の収入は、年間総額4200万円

今度は一転して、「イギリス」と「ロシア」が世界の覇権を争っていた動きを見てみますと、アヘン戦争(1840~1842年)で勝利したイギリスは北上を開始し、私たち日本のすぐ近くまで、「イギリス」と「ロシア」による争いが波及してきたんです。

ロシアは1891年にシベリア鉄道建設に着手し、イギリスは1894年に、日英通商条約を結びます。そして、同年、日清戦争が勃発し、日本が圧勝します。

平壌の戦い
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆The Great Game

そして、この日清戦争後に、ヴィルヘルム2世率いるドイツは、ヨーロッパにおいて敵対しているロシアとフランスと共に、いわゆる「三国干渉」によって、私たち日本と清との講和条約に口出しをしてきたんです。これは、ロシアの目をアジア極東へと向けるためにも好都合なものでした。
さらに、この時にヴィルヘルム2世率いるドイツが行った「プロパガンダ」が、黄色人種を白人の禍(わざわい)だとする「黄禍論」(おうかろん / こうかろん)でした。

「黄禍」を世界に知らしめた寓意画 「ヨーロッパの諸国民よ、諸君らの最も神聖な宝を守れ」
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆黄禍論って何? ~ 核爆弾落ちたら、日本死ぬ。。。

その「黄禍論」は、黄色人種に対する「人種差別」の側面と、もう一つ、キリスト教対非キリスト教という「宗教対立」の側面があり、支那でのキリスト教布教の動きに対する反動的な動きが高まって、「義和団の乱」が勃発、西太后が外国勢力に対し「宣戦布告」し、宣戦布告後2か月も経たないうちに首都北京及び紫禁城が制圧されます。

西太后

紫禁城内の連合軍
朝鮮は、「三国干渉」をみて、ロシアに尻尾を振るようになり、それが日本とロシアの緊張を高め、ついに「日露戦争」(1904年)が勃発します。
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆「義和団の乱」って何? ~ たった120年前の世界 「白」と「黄」、そして「基」と「仏」

こうして、19世紀のイギリスとロシアの戦いが、20世紀になって、いよいよ、私たちの日本を巻き込むことになったんです。
続きは次回に♥
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