2017-08-26 (Sat)

相撲絵(歌川国貞、1860年代)
相撲における変化(へんか)とは、立合いで相手の攻撃を見て、相手の左側か右側へ体をかわすことである。注文(ちゅうもん)とも言われる。「(立合いで)変わる」や「(立合いに)注文をつける」という風に表現することもある。禁じ手では無いが取組をつまらなくするとして批判されることの多い行為である。
変化とは、立合いでぶつかり合う瞬間に体を左右に交わすことで相手の体勢を崩し、そのまま叩き込みなどによって勝負を決める戦法である。一種の奇襲であり、失敗すれば一気に押し出されるリスクも伴う。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 トランプがアメリカ・ファーストを掲げて【保護主義を主張】しているのは、言い換えれば、【生産過剰の問題】を輸出によってではなく、【国内循環で解決】しようということだ。

たとえば、台湾のように人口2400万人の島国なら、国内マーケットが小さいので輸出に活路を求めるしかない。しかし、アメリカの場合、国内市場が世界一豊かなマーケットなのだから、【輸出は経済政策の柱ではない】。国内循環で豊かになるなら、貿易が赤字でも問題ないのだ。

トランプは保護主義を掲げたが、【保護主義だけで経済が発展するわけではない】。…大胆な財政出動をして【需要を喚起しないと経済は発展しない】。

そもそも【資本主義には、根本的な問題がある】。それは【供給過剰、逆に言えば需要不足の問題】である。近代以降の歴史が教えるところ、【大不況は生産過剰から生じる】のだ。

人類の歴史のなかで、【近代以前には、生産過剰が問題を引き起こしたことはない】。
【資本主義経済以前は、生産不足が主たる問題】だった。食べ物を作る能力が低かったため、人類は常に飢餓に苦しめられてきたのだ。
ところが、【資本主義経済になって人類は初めて生産過剰を経験】し、さまざまな問題を引き起こしてきた。マーケットで言えば、【供給過剰・過少需要】で、需要と供給のギャップを上手にバランスしなければならないわけだ。供給サイドで生産調整をするという選択もあるが、これだと失業が増大し、経済が縮小再生産の悪循環に陥ってしまう。【基本的には需要を増やすことが最大の課題】であり、【それが景気を良くすること】である。…

財政出動をせずに保護主義だけやっても、縮小再生産になってしまえば、景気も良くならないのだ。
問題は、景気が良くなっても、【稼いだ利益がザルで水を掬(すく)うように国外に流出】してしまえば元も子もなくなってしまう。いくら稼いでも、そのお金で外国の安い品物を買っていたら、アメリカの景気は良くならない。だから、【ザルの網目を塞(ふさ)ごうというのが保護主義の考え方】だ。

トランプは1930年代のように、【自由貿易を否定したブロック経済に戻ろうとしているのではない】。国益に反するような【自由貿易の行き過ぎを是正】して、【適度な保護主義】でいこうというのがトランプ流の経済政策である。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、日本のメディアが正しく伝えない、あるいは正しく伝えることができない、トランプ政権の誕生時の政策や考え方が、非常に分かりやすく解説されている良書です。
但し、トランプ政権の誕生時の政策や考え方と、現在のトランプ政権の政策や考え方は、すでに「変化」していますので、それを踏まえたうえで読み進めていく必要があります。
そして、そういった「変化」を理解することができてこそ、トランプ政権の「事情」や、今後の「展開」を推し測ることができるのですが、そういった能力を持ち合わせていない日本のメディアは、相も変わらず「頓珍漢な報道」を繰り返しています。
現状のトランプ政権の立ち位置を理解するためにも、まずは発足当初の基本的なところを押さえておく意味で、本書をご覧なさってみてください。

では、格好の例として、次の「ブン屋」が書いた記事を見てみましょう。

☆バノン氏さっそく「♯WAR」 ケンカ別れ、政権リスク
冒頭から、このように始まっていますね!
「 ①トランプ米大統領の最側近で「思想の支柱」ともされたバノン氏がホワイトハウスを去った。グローバル経済に翻弄(ほんろう)される父親の姿を見て②「反エスタブリッシュメント(既得権層)」を信条に刻み込んだ首席戦略官の退場は、③相次ぐ政権幹部の解任・辞任劇の中でも影響は特に大きい。政権の転換点になるのか――。」
まず、バノンが②「反エスタブリッシュメント(既得権層)」だという記述は正しいです。ちなみに、「エスタブリッシュメント(既得権層)」というのは、朝日新聞などのようなメディアを「パシリ」として利用しているような連中のことを言います。

こちらもご参照❤
↓
☆アメリカが分裂している最も大切なポイント
続いて、①トランプ米大統領の最側近で「思想の支柱」ともされたバノン氏、と書かれていますが、これはある意味正しいけれども、100点ではない、学校のテストなら「可」となります。バノンは、いつから最側近になったのでしょうか?

そして、③相次ぐ政権幹部の解任・辞任劇の中でも影響は特に大きい、とも書かれているのですが、一体「何に影響する」のでしょうか?
先程も書かせて頂きましたように、トランプ政権の誕生時の政策や考え方と、現在のトランプ政権の政策や考え方は、すでに「変化」していて、その調整の過程で出された結果が、今回の人事であって、トランプ政権の政策や考え方の変化によって「影響を受けたのがバノン」になります。
このように、上記の「ブン屋」が書いた記事は、その冒頭で、重要なポイントを「アベコベ」に書いているんです。

続く文章も確認しておきましょう。
「 ④政権内対立の最大の火種だったバノン氏が排除されたことで、海兵隊出身のケリー首席補佐官の秩序のもと政権運営は格段に安定するとみられる。⑤バノン氏と政策面でも対立してきた共和党主流派と政権の関係は改善する可能性が高い。
ただ、⑥低迷する政権支持率がすぐに好転するとは限らない。 」
④政権内対立の最大の火種だったバノン氏、⑤バノン氏と政策面でも対立してきた共和党主流派と、バノンの個人的な力が相当あるかのように書かれていますが、これは「誇張した表現」であって、まったく本質から外れている記述になります。
で、⑥低迷する政権支持率がすぐに好転するとは限らないとも書かれていますが、これも根拠が薄弱で、朝日新聞らしい記述の仕方ですが、あまり影響はないと思いますよ(笑)

「 ワシントン(CNN) トランプ大統領の仕事ぶりを支持する米国民の61%がその評価の変更は有り得ないと判断していることが米モンマス大学の最新世論調査で20日までにわかった。
逆にトランプ大統領の仕事ぶりを認めず、その見方は決して変わらないとしたのは57%だった。」
☆トランプ氏支持者の61%、今後も評価変えず 米調査
このように、当初からのバノンの立ち位置について、正しく理解しておかないと、レベルの低い「ブン屋」の書いたものに惑わされる結果となりますのでご注意ください!
参考までに、非常に見識の高い参考にすべき記事を、こちら(↓)に御紹介させて頂きますのでご一読下さいませ。特に最後の段落をお読み頂くと、いま起こっていることが垣間見えてくると思います。

☆トランプの黒幕?スティーブ・バノンの微妙な立ち位置
ちなみに、以前にもご紹介させて頂いておりますが、上記記事を書かれている方による良書が、この書物(↓)になります。

詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆渡瀬裕哉 トランプの黒幕 日本人が知らない共和党保守派の正体
さて、昨日の続きになりますが、先日のアメリカの、人口がたった4万人程度の町で起きた事件について、しつこく取り上げてみたいと思います(笑)
上の動画を見て頂きますと、冒頭で、松明片手に「You Will not replace us !」とか、「Jews Will not replace us !」、あるいは「Blood and soil」とか叫んで、行進している人たちの姿があります。
で、そのあとには、反対側の立場に立つ、なぜか夜なのにサングラスをしたり、帽子を目深にかぶったり、顔を伏せながら、「No Nazis !」とか、「No fascist USA !」とか、「No KKK !」と喚き散らしている連中も居ます。
では、「You Will not replace us !」とか、「Jews Will not replace us !」って、どういう意味があるのでしょうか?


☆シャーロッツビル衝突 記者が見た光景とトランプ氏発言を比較
この事件が波紋を呼んでいることは確かなのですが、報道のなされ方が、あたかも「白人 VS 非白人」みたいに「人種間の対立」であるかのように連日ニュースが流されていますが、実は、まったく違っています。
これは、「人種間の対立」ではなく、「人種間の対立」を利用した、或いは装った、正しくは「宗教間の対立」なんです。

そして、裏側に隠れているのが、「極右」とも「極左」とも言える、一部の「ユダヤ教徒」です。

ですから、伝統的キリスト教徒は、こういった行動になるんです。


☆アメリカ保守系宗教家ら、白人至上主義巡るトランプの発言を擁護
そして、その反対側にいるのが、こんな連中なんです。


続きは次回に♥
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