2017-06-10 (Sat)

『三草紙絵巻』より「鉢かづき」。家を追い出されてさまよう鉢かづき姫。
鉢かづき(はちかづき)は、古典の「お伽草子」の話の一つ。鉢かづき姫、鉢かつぎ姫とも呼ばれる。
「かづき」は「頭にかぶる」という意味の古語「かづく」(被く)の活用形であり、現代語にもある「かつぐ」(担ぐ)の活用形ではない。
昔、河内国に寝屋備中守藤原実高という長者が住んでいた。長谷観音に祈願し、望み通りに女の子が生まれ、やがて美しい娘に成長した。しかし母親が亡くなる直前、長谷観音のお告げに従い娘の頭に大きな鉢をかぶせたところ、鉢がどうしてもとれなくなってしまった。・・・
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 テレビの情報番組で、視聴者から送られてきた風景写真を紹介していました。その一つにつけられたコメントは
「◯◯郡の山間部の集落です。まるで『日本昔話』の世界でしょう?」。

確かにそう感じさせる、のどかな雰囲気を伝えるいい写真でしたが、それだけに【「山間部の集落」という硬い表現が不似合い】でした。

経済活動や防災の話ならそれでいいのですが、【昔話の世界には「山あいの里」あるいは「山里」のほうが合います】。「山あい」とは、山と山との間。つまり「山間部」です。

ただ、ややこしいのは、「山あい」の漢字表記が「山間」であること。だから漢字で書くと「さんかん」と読まれてしまう可能性が大です。意味は同じですが、それだと【書き手の頭の中で響いている「やまあい」という柔らかな音が伝わりません】。だから、私は「あい」の部分をひらがなで書くことにしています。

【「やま(山)」を冠する大和言葉】は、ほかにも、山脈という意味の【「やまなみ(山並み)」】、山麓を意味する【「やますそ(山すそ)」】、林道を意味する【「やまじ(山路)」】など、美しい言葉ばかり。ぜひ使ってみてください。

【「やまのは(山の端)」】は、山の稜線(りょうせん)のことです。すなわち、遠くに見えている山々の上側の輪郭の線。【山が空と接する線】です。「りょうせん(稜線)」もきれいな言葉ですが、「やまのは(山の端)」という語が呼び起こす視覚的イメージはとても鮮やか。特に「山の端に日が沈む」のように、太陽、月、雲などとの関係を語るときに用いると、美しい文書になります。

似た言い方に【「やまぎわ(山際)」】がありますが、これは【空についての言葉】。山と接しているあたりの空のことです。【「枕草子」の冒頭】の文、「春はあけぼの。ようよう白くなりゆく【山際】…」は有名ですね。【徐々に白くなっているのは、あくまで空です】。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させて頂く書物は、私たち日本人が古くから用いている「和語(やまとことば)」に関するもので、読み進めて行くうちに、知らず知らず、「和語(やまとことば)」の持つ魅力に引き込まれていきます。

「やまあい(山間)」は、「やま」・「あい」で、「あい」は「あふ(合ふ、会ふ、逢ふ、遭ふ)」から来ていて、二つのものが近寄って、しっくりと調和し一つに合体することを言います。
続いて、「あけぼの(曙)」は、「あけ」・「ほの」で、「ほの(仄)」は、対象に関心があるのに、それがわずかで、薄くぼんやりとしかとらえられないさまのことを言い、「ほのか(仄か)」、「ほのぼの(仄仄)」、「ほのめかす(仄めかす)」なども同根の「和語(やまとことば)」になります。
ですので、「あけぼの(曙)」は、夜がほんの僅かに明けようとしている、そしてようやく物の形や色が判別できるようになる頃を意味しています。

歌川国貞『二見浦曙の図』
同じような言葉に、たとえば「あさぼらけ(朝ぼらけ)」は「あけぼの(曙)」の少し後の時間で、鳥がさえずり始める頃。「あけぐれ(明け暮れ)」は夜明けが近いけれども、まだ暗い時間のこと。「しののめ(東雲)」は夜明け前、東の空が白み始める頃。「あかつき(暁)」は夜が明ける前のまだ暗い時間のこと。
ここで、ご質問ですが、なぜ、こんなにも夜明け前後の時間帯を表現する「和語(やまとことば)」が多くみられるのでしょうか?

ここからは、昨日のお話の続きになりますが、私たち日本における古代の婚姻形態で、飛鳥・奈良時代よりも前の時代、すなわち古墳時代にはすでに一般的であったと考えられる「妻問婚(つまどいこん)」という夫が妻のもとに通う婚姻の形態に、その理由があると思われます。
つまり、夜が明ける前が、男性が女性の家から自宅へと戻って行く時間帯だったからです。

さて、詳しくは昨日書かせて頂きましたので省かせて頂きますが、めでたく結婚を許された男女は、結婚後、女性の家族が住む家の端(「つま(妻)」)に、自分たちのための家を建て、そこに男性が通うようになります。

その家のことを「つまや(妻屋)」あるいは「ねや(寝屋)」と呼びます。
それでは、赤ちゃんが産まれたら、どうしていたのでしょうか?

以下はWikipediaからの抜粋です。
↓
「 子の養育は母の一族が行うものであり、夫方の一族が介入することはできなかった。

離婚も簡単で、夫が妻方に通わなくなったら「床去り」「夜離れ」といって離婚となった。

また通ってきた夫を妻が返してしまえばやはり離婚となった。

従って、何らの宣言も届け出もない古代の離婚は大変あいまいなものであった。そのような状況なので一夫多妻はもとより多夫多妻となる婚姻も珍しくなかったらしい。」
と、御覧の通り、婚姻の決定権が女性側にあったのと同様に、子育てにおいても、完全に「女性優位」であったことが理解できると思います。世の男性のみなさん、やっぱり女性の方が、偉いんですよ!

現在でも、私たちの日本社会を「男尊女卑」だと勝手に思い込んでいる「知的障害パヨク」が散見されますが、歴史のお勉強が足りていないようで、相変わらず、世の中の恥さらしとして、私たち日本人から嘲笑されています。
一体、私たち日本のどこに、男尊女卑が存在しているのでしょうか(笑)

「子の養育は母の一族が行う」
「夫方の一族が介入することはできなかった」
これが、「知的障害パヨク」が唱える「男尊女卑」の実態です。

さて、この「妻問婚(つまどいこん)」は、とある深刻な問題を生じさせてしまいますが、その件につきましては、明日以降に書かせて頂きますとして、本日の最後は、「ねや(寝屋)」のお話です。
現在の大阪に、「寝屋川」という一級河川があります。

大阪府交野市(かたのし)に、その源があって、西に流れます。

交野市
ちなみに、交野市の市民憲章は「和」で、日本で一番短い市民憲章でもあります。
西に流れた寝屋川ですが、寝屋川市に入ると南へと向きを変えます。

寝屋川市
そして、大東市に入ると再び西へと向くを変えて、大阪市内に流れて行きます。

大東市
この寝屋川流域と呼ばれる地域一帯は、北を「淀川」が、南を「大和川」が、そして東を「生駒山地」、西を「上町台地」で区切られていて、大阪府の総面積の約7分の1を占めています。

寝屋川流域は、その面積の4分の3が、川より低い内水域で、水はけが悪い地域で、長い年月をかけて、土砂が堆積して出来た平地になります。

この土砂が堆積して、そこにあった湖が埋め立てられていった時代を考えて行くと、「神武東征」が可能であった時代がハッキリと浮かび上がって来ます。
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆「いくたまさん」が伝える真実 ~ 神武東征の証明

☆寝屋川流域とは
それでは、本日の最後に、その寝屋川に残る昔話「鉢かづき」の動画をご覧ください。ちなみに、寝屋川市の市名の由来は、御伽草子(おとぎぞうし)の「鉢かづき」に登場する主人公・初瀬姫の父である藤原実高の別荘が、高野街道を行く旅人に宿を提供して「寝屋」(旧 交野郡寝屋村。 現 寝屋川市寝屋)と呼ばれるようになったことに由来します。
続きは次回に♥
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