2017-06-08 (Thu)

胸(むね)とは、人体において首と腹部に挟まれており、脊椎より前方の部分である。また、動物において、それに対応する部位をさす。内臓部分を意味する場合と、身体の外形、特に乳房を意味する場合がある。ヒトのように肋骨により保護されている場合や、昆虫など外骨格を持つ生物においては胸郭(きょうかく)と呼ばれる(昆虫の構造)。哺乳類の胸郭内の体腔は後方を横隔膜で仕切られて他の体腔から分離するので、胸腔(きょうくう)と呼ばれ、そこに肺と心臓を収める。
また、『心』や『思い』を示す表現に用いられる。

中央の矢印が、ヒトと外骨格を持つ生物のそれぞれの胸郭を示す
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 うさぎ追いし彼(か)の山 こぶな釣りし彼(か)の川
夢はいまもめぐりて 忘れがたきふるさと
唱歌「ふるさと」(高野辰之作詞、岡野貞一作曲)は、日本人の心に染みます。その理由の一つは、【歌詞のすべてが大和言葉である】ことです。

【大和言葉】とは、【太古の昔に私たちの先祖が創り出した日本固有の言葉】。また、【その伝統の上に生まれた言葉】です。「やま(山)」「かわ(川)」「ゆめ(夢)」「ふるさと」、みんな大和言葉です。

【日本語の単語は三種類】あり、残る二つは漢語と外来語です。漢語は中国語から取り入れた言葉で、「山地(サンチ)」「河川(カセン)」など。つまり、漢字の読みで言えば、音読みで発音されるのが漢語。【訓読みが大和言葉】です。外来語は中国以外から来た言葉で、多くはカタカナ表記です。たとえば、この文章の表題は「はじめに」ですが、「はじめる」は大和言葉で、同じ意味の漢語は「開始(カイシ)」、外来語は「スタート」。【私たちはこんなふうに三種類の日本語を日常的に使っています】。

大和言葉が日本人の心に染みるのは、【日本の風土の中で生まれた言葉】だからです。

たとえば、「地面が盛り上がったところ」は、先祖たちにとって「や」「ま」という二つの音で表すのが一番しっくり来るもの。だから「やま」になりました。

つまり、【大和言葉はその一音一音が先祖たちの感性の投影】なのです。もちろん漢語や外来語も大切な言葉ですが、たとえば漢語の「故郷(コキョウ)」を考えても、私たちはその単語を一つのユニットとして認知し、意味を理解するのに対し、【大和言葉の「ふるさと」は「ふ」「る」「さ」「と」の一音一音が心に響きます】。冒頭に挙げた歌詞の最後を「コキョウ」にしてみると、その違いがよくわかりますね。
【大和言葉】には、このように【「心に染みる」特性があります】。

ところが最近は、造語能力に富む漢語や一見おしゃれな外来語に押されて、長く愛され、用いられてきた美しい大和言葉があまり使われない、という現象が生まれています。これは本当にもったいない話。大和言葉をもっと知ってもらい、日ごろの会話やスピーチ、手紙やメールなどに生かしてもらおう、ということで生まれたのが本書です。
この本を通して、あなたの会話や文章が多くの美しい大和言葉に彩られ、より充実したものになることを願っています。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させて頂く書物は、私たち日本人が古くから用いている「和語(やまとことば)」に関するもので、読み進めて行くうちに、知らず知らず、「和語(やまとことば)」の持つ魅力に引き込まれていきます。

本文中にあった「ふるさと」という和語(やまとことば)は、「ふる(古る、旧る)」と「さと(里)」から成っていますが、「ふる」は長い年月が経過するうち、その当初の状態や、あるいは新鮮な盛りの状態が、自然と光り輝きを失って、薄くなり弱まっていく意味になります。
一方、「さと」は、人が育ち、生活し、生きる本拠となるところを指していて、古代の日常生活圏が「さと」、その外側が「の(野)」、さらに外側に「やま(山)」があり、「の」や「やま」へ食糧の調達に出かけて行っては、「さと」に帰る、こんなイメージで捉えて頂くと分かりやすいのではないでしょうか。
やがて、新しい生活の本拠を、別のところへ求めて移住します。その時、それまでの「さと」が「ふるさと」として認識されるわけです。
古来より、私たち日本人は、集団で生活を営み、その生活拠点である「さと」では「祭祀」を行っていました。
「の」や「やま」へ食糧調達に出かけて行くだけではなく、たとえば、今から5500年~4000年も前の時代の、東京ドームの約9個分に相当する広大な範囲の集落跡が発見されていますが、そこでは「くり」や「くるみ」を計画的に植栽していたことが分かっています。

三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆世界の人は、「四大文明」なんて知りません ~ 優れた縄文文明
ちなみに、同じ重さ当たりのカロリーを比較してみますと、お「米」と「くり」がほぼ同じカロリーで、「くるみ」は「お米」の4倍ものカロリーがあります。「鹿肉」なら「くるみ」の6分の1、「猪肉」なら「くるみ」の半分以下のカロリーとなります。縄文時代のエネルギー源として、いかに重要なものであったかが、ご理解いただけると思います。
その三内丸山遺跡にも 高床式建物があったと考えられていますが、

三内丸山遺跡 高床式建物
これが、日本の神社に見られる「神明(しんめい)造」の起源と考えられています。

伊勢神宮 内宮正殿
社殿建築は、ちょうど本を開いて伏せたような形で屋根をつくる「切妻造」が基本になります。

詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆配偶者の「つま」、お刺身の「つま」って何? ~ 社殿建築は切妻造が基本です
そして、建物の「むね(棟)」、「ひら(平)」、「つま(妻)」の関係が、このようになります。

ここで、「むね(棟)」は、もちろん「和語(やまとことば)」です。
みなさんは、「むね」と聞いて、他にも思い浮かぶ言葉がございませんでしょうか?

たとえば、そう、「むね(胸)」がありますね!

「むね(棟)」は屋根の上の最も高く張っているところで、家屋を支える中心となるところ。
「むね(胸)」もまた、体の中で最も大事な中心・支えとなるところで、胸骨が張っているところ。
ですから、その根っこが同じなんです♥

「むね(胸)」は、このように身体の一部を指していたのですが、やがてその内面の「こころ(心)」や「きもち(気持ち)」の意味として使われるようになったと考えられています。
「むなさわぎ(胸騒ぎ)」、「むねおどる(胸躍る)」といった形で、現代の日本でも使われていますね!

似たような形で、「はら(腹)」という「和語(やまとことば)」がありますが、こちらは、どちらかというと怒りや恨みといった、あまり良くない言葉と一緒に使われることが多いです。
「はらぐろい(腹黒い)」、「はらがたつ(腹が立つ)」、「はらぎたない(腹汚い)」などなど。。

つまり、「はら(腹)」は、外に向かって、その行動を左右する気分や性格を、逆に、「むね(胸)」は、内に秘めた閉鎖的な思いのことを指し示しています。ですから、「むね(胸)」は、壊されないように、潰されないように、そっと大事にしておくべきもので、外に向かって露わにするものではないということでしょうか。

続きは次回に♥
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