2017-05-25 (Thu)

琉球神道(りゅうきゅうしんとう)は、沖縄本島を中心に信仰されてきた多神教宗教である。琉球王国時代、王国各地の宗教支配の手段として祭政一致体制に整備され、現在は民間信仰として残る。
民俗学者の折口信夫は著作「琉球の宗教」の冒頭で、琉球の宗教を袋中以来の慣用によって琉球神道の名で話を進めたいと断った後、琉球神道は日本本土の神道の一つの分派、あるいはむしろ巫女教時代のおもかげを今に保存していると見る方が適当な位であると述べた。
☆【青空文庫】 琉球の宗教 折口信夫
琉球王国は祭政一致の政策を敷き、各地の類似信仰を吸収、弾圧、廃止などを行い整理統制化した。
また、琉球王国は太陽神(てぃだ)を最高神とする東方信仰を根幹においた。

天岩戸神話の天照大御神(春斎年昌画、明治20年(1887年))
そして琉球国王は太陽に重ねて称えられ、ニライカナイの君手摩神の祝福を受け、オボツカグラのの認証を持つとされて、王権神授論を構成した。ちなみに、琉球王国の進貢船に掲げられた旗は白地の中央に赤い日の丸の日章旗で有った。

戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【玉依姫命(たまよりびめのみこと)】は、【海神・大綿津見神(おほわたつみのかみ)の娘】です。正確に言うと、大綿津見神が降りた人間の娘です。地上界で大綿津見神の力を持っている人の娘ということです。この【大綿津見神の国は琉球】にありました。

トヨタマヒメと妹(タマヨリヒメ)。謡曲『玉ノ井』より
【琉球】はもちろん【沖縄】のことも意味するのですが、実は【台湾】という意味もあります。台湾を指すときは【「琉求」】と書きます。玉依姫命が生まれた琉球は、沖縄か、台湾か、どちらかわかりません。口伝には、海底遺跡のある与那国島も琉球だったという話もあります。

つまり、玉依姫命は、海神の力で台湾、沖縄、九州あたりの海域を支配する、【琉球の王国のお姫様】でした。
鵜草葺不合尊(うがやふきあへずのみこと)は熊襲攻撃の隊長だったわけですから、地政学的に琉球との連携がどうしても必要でした。ですから、【琉球の玉依姫命を后(きさき)に迎えた】と考えられます。当然、交易も行われていたでしょう。
【神武天皇の生みの母が早く亡くなった】ので、【代わりの母としての役割】も玉依姫命に託されました。【玉依姫命は神武天皇の乳母(うば)】であったも考えても、そう間違いではありません。
玉依姫命は、名前からいっても【依代(よりしろ)】なのは明らかです。玉は勾玉(まがたま)の玉、神の依代なので、「玉依姫」という名前は【巫女】そのものです。本名はおそらく、別にあったでしょう。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させて頂く書物は、前作に続く第2弾で、記紀に伝わる古代日本の人物で、第12代から第16代の天皇に仕えたという忠臣、武内宿禰(たけうちのすくね)を受け継ぐ、第73世武内宿禰となる著者によって書かれた「古事記」に関する書物です。
ポイントは、「口伝」の部分にあります。
それでは、少し詳しく見て参りましょう。

まず、大前提として、昨日も書かせて頂いたところでもありますが、世界最古の文明は私たちの日本でした。数々の物的証拠が、世界最古の文明は日本であったことを指し示しています。

詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆(問題) 世界で最初に焼き肉を食べていたのは、どの民族でしょう?
伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)が、天つ神(あまつかみ)[高天原(たかまのはら)の神全体のこと]の総意によって、「この漂っている国を修め理(つく)り固め成せ」と命ぜられ、「国生み」を始めるのですが、

天瓊を以て滄海を探るの図(小林永濯・画、明治時代) 伊耶那岐神(右)と伊耶那美神(左)
昨日のところで、縄文時代後期(2000B.C.~)~晩期では、それまでの東日本中心であった人口分布が、西日本・九州に分布の中心が移ってくることについて書かせて頂きましたとおり、少なくともこの頃までに「国生み」が行われていたのではないかと考えています。


そして、その後、中心となってくるのが宮崎県です。

古事記の神々の系図は、このようになっていますが、

☆ひむか神話街道 神々の系図
神武天皇の父親である鵜草葺不合尊(うがやふきあへずのみこと)は、天照大御神(あまてらすおほみかみ)の系譜になります。
これも昨日書かせて頂いておりますが、『古事記』では、天照大御神(アマテラスオオミカミ)と建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)が行った誓約(うけい、占い)によって、五柱の男神と三柱の女神が生まれます。

アマテラスとスサノヲの誓約(古事記より)
三柱の女神は、口伝で伝わるところでは、天照大御神(アマテラスオオミカミ)と建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)の子供です。
それでは、五柱の男神の方は、どうなのでしょうか?

まず、正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミ)が、口伝が伝えるところでは、天照大御神(アマテラスオオミカミ)の夫で、建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)との戦いに敗れ戦死してしまいます。
そして、残りの四柱の男神が、正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミ)と、天照大御神(アマテラスオオミカミ)との間に生まれた子供になります。

ここでもう一度確認をしておきますと、『古事記』に記された伊邪那岐命(イザナギノミコト)から、私たち日本人の総氏神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)が生まれ、この時同時に、建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)と月読命(ツクヨミノミコト)も生まれたわけですが、 月読命(ツクヨミノミコト)は、やがてユーラシア大陸へと渡っていきます。


詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆「月」と「暦」
☆世界に飛び立つ古代日本人 ~ 「月氏」
そして、建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)も、その身勝手な振る舞いによって、のちに追放されてしまいます。
で、その建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)が、まず向かった先が出雲です。
その出雲で、八俣遠呂智(やまたのおろち)を退治し、大山津見神(おおやまつみのかみ)の系譜である櫛名田比売(くしなだのひめ)と結ばれます。

『日本略史 素戔嗚尊』に描かれたヤマタノオロチ(月岡芳年・画)
そして、住むに相応しい土地を探し、そこに建てたのが島根県雲南市にある須我神社(すがじんじゃ)です。

須我神社
日本初の宮殿ということで「日本初之宮」と呼ばれ、また「和歌発祥の地」とされています。
さて、八俣遠呂智(やまたのおろち)は、古代日本の地方である高志(こし)から来たと伝えられています。
この「高志(こし)」とは、「越国(こしのくに)」、つまり現在の福井県敦賀市から山形県庄内地方の一部に相当する地域のことで、ここを支配下に置いたという意味を示しています。

つまり、私たち日本が古来より加工技術を持っていた「ヒスイ」の交易路を抑えたことを意味しています。
そして、建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)は、その勢力範囲を朝鮮半島へと拡げていきます。
出雲は末子相続の国で、兄弟で一番最後に生まれた子供が相続をしますので、末娘である須勢理毘売命(スセリヒメノミコト)が強大な国の相続権を持っています。
そこに現れたのが、「因幡の白兎」のお話で有名な大己貴命(オオナムヂノミコト)です。のちに、須勢理毘売命(スセリヒメノミコト)と結ばれ、大国主命(オオクニヌシノミコト)として出雲を支配することになります。
この大国主命(オオクニヌシノミコト)は、恐らく外人で、どこの誰なのかが不明ですが、須勢理毘売命(スセリヒメノミコト)とともに、朝鮮半島から出雲へと帰って来ました。
さて、この大国主命(オオクニヌシノミコト)が支配する出雲に対して、天照大御神(アマテラスオオミカミ)が息子を遣わします。
最初に遣わされたのが、息子である天穂日命(あめのほひのみこと)でしたが、失敗してしまいます。神々と相談の上、続いて遣わされたのが天若彦命(アメワカヒコノミコト)で、これも失敗に終わります。
このあと、国譲り物語、天孫降臨とお話は続いていくことになりますが、以前にも書かせて頂いておりますので、詳しくはこちらをご参照ください。
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆幕末・明治の日本を動かした長州と日本神話との関わり
さて、正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミ)と、天照大御神(アマテラスオオミカミ)との間に生まれた、残りの三柱の男神は、どうなっていくのでしょう?

続きは次回に♥
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