2017-05-08 (Mon)

水と油とは、互いに気が合わず反発し合って仲が悪いこと。 異質でとけ合わないもののたとえ。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【今、かつてないほどに世界史が注目されています】。

大人がもう一度勉強し直すための高校世界史の教科書も出ましたし、題名に「世界史」とついた本もたくさん刊行されています。…

こちらもご参照♥
↓
☆新しい祝日 山の日(8月11日)の楽しみ方 ~ 池上彰の本がお勧めできないワケ
☆池上彰の本を読んではいけない理由 ~ 教科書って、本当に正しいの?
☆池上彰が、またまたヤラカス ~ 池上彰の本を読んではイケナイ理由
とはいえ、そこで世界史の教科書をいくら読み返してみても、学び直しの書籍を熟読しても、目前の世界情勢とその知識が直接につながる快感を得た、目名覚めるような視点をもった、という経験をした人は、それほどたくさんいないのではないでしょうか。
見も蓋もない話をすれば、それは当然なのです。

そこで【私たちが知るべきは、そもそも今、日本で教えられている世界史とは何か、ということです】。

もしかすると日本人は「世界史」という絶対的な存在があって、それがわかれば世界がわかる、という感覚を持っているのかもしれませんが、そんなことはありません。…
日本で言うところの世界史、つまり【学校で教えられる世界史】は、1945(昭和二十)年、【第二次世界大戦が終わったあとにつくられました】。…日本がGHQに占領されていた時代に、戦前に教えられていた【西洋史と東洋史を合体させたものが、世界史となった】のです。…

戦後になって、その西洋史と東洋史が合体して世界史になり、【国史は日本史】になりました。しかし、大学には新しい科目である【世界史を教える学科が存在せず】、西洋史学科と東洋史学科の卒業生が、中学や高校の世界史の先生になり、【世界史教科書も分担して執筆してきた】のです。…

【戦後の世界史は、西洋史と東洋史を年代ごとに輪切りに並べたもの】になり、【西と東の関連がほとんどありません】。

さらに、戦後に研究が進んだアジアやアフリカ、アメリカ大陸など【世界各地の出来事をあいだに挟み込んでいく】ので、それぞれの話は【ますます関係がなくなっていきます】。

【これが、世界史が固有名詞と年代を暗記するだけの科目と言われ、人気がなくなった最大の理由】です。【そうした概念を巷の世界本も前提にしている】ので、【どれだけそれを読み込んでみても、歴史のダイナミズムを感じることができない】のです。

しかも、【現在の世界史のもとになっている、戦前の西洋史、東洋史そのものにも大きな問題】があります。

…そもそも【戦前の西洋史と東洋史は、それが拠って立つ歴史の哲学が、まったく異なる】のです。

ここでは簡単にエッセンスだけを述べておきますと、【西洋史の歴史観の根本】になっているのは、紀元前5世紀にヘーロドトスがギリシア語で書いた【『ヒストリアイ』】です。西洋の歴史の記述はここから始まりますが、【その根幹をなす哲学の一つは、「世界は変化するものであり、その変化の歴史を語るものが、歴史である」ということ】です。
一方で、【東洋史の歴史観の根幹】になっているのは、漢王朝のときに武帝の家来であった司馬遷が書いた【『史記』】です。その哲学を簡単に言えば、【天は不変であり、現実の世界の変化は重要視しない、天命によって天子が交替する】、となるでしょう。
つまり、【西洋史と東洋史の哲学は、まったく真逆】なのです。この【水と油のように歴史観の異なる2つの歴史が合わさり、そこに無秩序にそれ以外の歴史が組み込まれていく】わけですから、【今の歴史教科書から何かを体感的に学び取るのは、困難を極める】のです。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させて頂く書物、その「帯」には、世界史から「消された2つの帝国」と書かれています。

それが、「モンゴル帝国」と「大日本帝国」で、この世界の歴史を語る上で、絶対に外してはならない2つの帝国です。
昨日も書かせて頂いておりますが、戦後になって、20世紀に世界に猛威を振るった「左翼のマルクス主義的な唯物史観」に基づく学校教育が行われてきましたが、この書物を読めば、そこから抜け出して、まったく新しい世界史を知ることになります。

さて、昨日のところで「タミル語」のお話を少し書かせて頂きましたが、もう少し話を進めてみましょう。
「タミル語」は、あまり馴染みの無い言語だと感じられると思われますが、世界で「タミル語」を話す人の数は約7400万人とされ、話者数が18番目に多い言語です。ちなみに、イタリア語は6100万人で21番目、私たちの日本語は9番目に多い言語になります。
そんなタミル語を話す「タミル人」は、主に南インド(約6000万人)に住まれています。

インド国内のタミル語話者の分布
この地域に、長年の間栄えていた王朝が「パーンディヤ朝」で、途中で途切れ途切れとなってはいますが、少なくとも紀元前3世紀頃から14世紀中頃まで存在していました。

パーンディヤ朝の版図(1250年)
紀元前3世紀といえば、支那で秦による統一(紀元前221年)がなされた頃です。
周辺を強力な軍事力を持った「遊牧民族」たちに囲まれていた弱小国家の秦は、ビビって「壁」を造っています。これが「万里の長城」の始まりで、その後も、弱小なままだったために延々と造り続けていきます♥

その強力な「遊牧民族」の一つが、日本人の祖先である月読命(ツクヨミノミコト)と関係している「月氏」でした。
その月氏はトカラ語を使用していた可能性が高いということを、以前にも書かせて頂いていますが、
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆世界に飛び立つ古代日本人 ~ 「月氏」
「トカラ語」は、膠着語的な性格を有しています。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 膠着語(こうちゃくご、英: agglutinative language)は、言語の形態論上の分類のひとつ。膠着語に分類される言語は、ある単語に接頭辞や接尾辞のような形態素を付着させることで、その単語の文の中での文法関係を示す特徴を持つ。ヴィルヘルム・フォン・フンボルトによって1836年に提唱された。
膠着語に分類される言語は、トルコ語、ウイグル語、ウズベク語、カザフ語等のテュルク諸語、モンゴル諸語、満州語等のツングース諸語、日本語、朝鮮語や、フィンランド語、ハンガリー語等のウラル語族、タミル語等のドラヴィダ語族、

チベット・ビルマ語派、エラム語、シュメール語、エスペラントなどである。
エスキモー・アリュート語族、マヤ語族なども膠着語的だが、膠着の長さが極端(文全体が膠着する)なので、抱合語(正確には複統合的言語)とすることが多い。」
ここで、「タミル語」が登場してきました。
前回も膠着語の特徴として引用させて頂いておりますが、
「 例えば、「飛ぶ」という動詞だと
tob という語幹に、
tob anai:「飛ばない」
tob imasu:「飛びます」
tob eba:「飛べば」
tob ô:「飛ぼう」(発音はトボー)
のように語尾を付着させて変化させる。このように日本語における膠着語とは、語幹に語尾をいろいろ変化させて付着させていく言葉をいう。」
これが膠着語の特徴です。
ちなみに、私たち日本人の古くからの言葉である「和語(やまとことば)」で、「とぶ(飛ぶ・跳ぶ)」という言葉がありますが、「タミル語」で「tuvu」(読み方だけの表記で、文字ではありません)の意味は、まき散らす、ばらまく、となり、「tabu」(読み方だけの表記で、文字ではありません)は、跳び上がる、飛行する、などの意味があります。
さて、その「月氏」は、紀元前2世紀に「匈奴」に敗れ、西へと移動し、「大月氏」となり、やがて「クシャーナ朝」へと繋がっていきます。


インド南部に「パーンディヤ朝」が見てとれますね♥
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆ローマ帝国でさえも、震え上がった「遊牧騎馬民族」
『古事記』の神産み神話によりますと、「イザナギ・イザナミが生んだ神々」の中に、「オオゲツヒメノカミ(大宜津比売神)」が出てきます。下図の中央右下の「オホゲツヒメ」が、それです。

高天原を追放され、お腹を空かせた「スサノオ」が食べ物を貰おうと頼った神さまです。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 高天原を追放されたスサノオは、空腹を覚えてオオゲツヒメに食物を求め、オオゲツヒメはおもむろに様々な食物をスサノオに与えた。それを不審に思ったスサノオが食事の用意をするオオゲツヒメの様子を覗いてみると、オオゲツヒメは鼻や口、尻から食材を取り出し、それを調理していた。スサノオは、そんな汚い物を食べさせていたのかと怒り、オオゲツヒメを斬り殺してしまった。すると、オオゲツヒメの頭から蚕が生まれ、目から稲が生まれ、耳から粟が生まれ、鼻から小豆が生まれ、陰部から麦が生まれ、尻から大豆が生まれた。」
ここで、「オオゲツヒメを斬り殺してしまった」と書かれていますが、口伝に伝えられる本当の意味は「婚姻」です。そして、同様に口伝に伝えられるところでは、「オオゲツヒメノカミ(大宜津比売神)」を殺した、つまり「結婚した」のは、スサノオではなく、月読命(ツクヨミノミコト)とされています。
オオゲツヒメノカミ(大宜津比売神)の「オオゲツ」を「大宜津」としていますが、さて、これ(↓)は何て読めますでしょうか?
「大月」

ところで、この「オオゲツヒメノカミ(大宜津比売神)」の神話に見られるようなストーリー、殺された神の死体から作物が生まれたとするものを「ハイヌウェレ型神話」と呼びます。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 インドネシア・セラム島のヴェマーレ族のハイヌウェレの神話は次のようなものである。ココヤシの花から生まれたハイヌウェレという少女は、様々な宝物を大便として排出することができた。あるとき、踊りを舞いながらその宝物を村人に配ったところ、村人たちは気味悪がって彼女を生き埋めにして殺してしまった。ハイヌウェレの父親は、掘り出した死体を切り刻んであちこちに埋めた。すると、彼女の死体からは様々な種類の芋が発生し、人々の主食となった。
この形の神話は、東南アジア、オセアニア、南北アメリカ大陸に広く分布している。それらはみな、芋類を栽培して主食としていた民族である。」

ハイヌウェレ
現代にまで語り継がれる「神話」や、私たちの体内に遺されている「DNA」、それらは、私たち日本民族の真実の姿を示しています。


本日はここまでとさせて頂きますが、もう少し見ていきましょう。
続きは次回に♥
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