2017-04-18 (Tue)

消滅(しょうめつ)または消失(しょうしつ)とは、あるものが消える(跡形も無くなくなる様)事である。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 日本の銀行、とくに地方銀行をはじめとする地域金融機関に問題が山積しているなかで、…【金融庁が銀行に企業の将来性を見据えて貸し出しを増やすよう求め、地銀再編を後押し】している。
そもそも財務省が反対していたら、金融庁がこうした政策を取るわけがない。

これには理由があって、財務省では代々、エリート中のエリート組織で、【予算編成の権限を持つ主計局の出身が事務次官を努めていた】。

ところが2016年6月に、じつに【35年ぶりに佐藤慎一主税局長(当時)が事務次官になった】ことで、【財務省自体の考え方が大きく変わった】のだ。


財務省主計局は【各省庁の生殺与奪を握る予算編成を担当】している。いわば金庫番で、いかに各省の予算を決められた枠内に収め、お金を使わせないようやりくりするのが彼らの仕事であると言っても差し支えないだろう。

一方、主税局は【国の税制の企画・立案を行う部門】で、わかりやすく言えば、いかに税収を増やすかを考えることが仕事である。

したがって、【主計局は財政出動に徹底的に抵抗する】が、主税局にしてみれば、必要ならば財政出動を行って景気を刺激し、企業業績を向上させれば最終的に税収が増えるわけで、それが彼らの評価にもつながるわけだ。…

財務省主税局が国の税制を企画・立案し、その執行機関として国税庁がある。そして国税庁には国税本庁のほか、国税局や税務署が置かれている。主税局では、エリートでも地方の税務署長を何年か勤めて中小企業も回るので、【企業の実態や、いまの日本が置かれている経済の状況を、ある程度は知っている】わけだ。

その【主税局から財務省のトップが出たということで、シーソーが完全にひっくり返ってしまった】、という現実を見なくてはいけない。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させて頂く書物は、「銀行」というものの存在意義がどこにあるのか、そしてその役割が果たされているのか、また、私たち日本の役に立っていないのであれば「速やかに潰れてくださいね!」、あるいは、生き残りたければ私たち日本の役に立つように「こうすべきでしょ!」っていうことが、簡易に書かれている良書です。

本文の説明で、財務省の「主計局」と「主税局」の考え方の違いがお分かり頂けたと思いますが、もう一つ注目したいのが、さきほどの表を一見して分かるように「★」マークのついた東京大学かつ法学部の出身者が圧倒的に多いんです。

「 財務省のホームページに公開されている「採用昇任等基本方針に基づく任用の状況(平成24年度)」という資料には、キャリアおよびノンキャリアの官僚の出身大学と学部の情報が掲載されています。この資料をまとめると次のような恐ろしい事実が判明します。
まずはキャリア官僚の出身大学および学部を見てみましょう。

36名の同期のうち、東京大学法学部の占める割合が約三分の一に当たる11人です。その他の学部や大学院まで含めると、東大が19人と過半数を占めています。官僚は東大優位というのは事実のようです。
次に、大学の壁を取り払って学部別の人数を集計してみましょう。ここにも驚くべき事実があります。

圧倒的に法学部が優位です。経済を取り扱う官庁なのに、大学時代に経済学を学んだ人が三割しかいません。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆財務官僚の学歴
つまり「専門外」のお勉強しかしてこなかった官僚が、「経済」や「金融」を取り扱う「お仕事」に就いているわけで、例えて言えば、文学部出身の無資格の人間が患者の手術をしているようなもので、「甚だ異常な事態」だということが御理解いただけると思います。
実は、同じ構造が、日本のメガバンクを筆頭に「銀行」の中にも見られます♥

とあるメガバンクの事例で言いますと、「東大」「法学部」という括りだけではなく、さらに出身高校、例えば「開成高校」という要素を満たしていなければ、派閥に入れてもらえず、出世競争から外されるという、訳の分からないことを未だにやっているという始末です。

「 明治時代にどうなったかというと、初等教育は寺子屋を小中学校にしたのでうまく行っています。いまでは信じられませんが、当時の文部省は超一流官庁です。特に、初等教育を担当する初等局長がそうです。
では、高等科はどうか。

先に一般論を言っておきましょう。戦後、皆さんが一高・東大という旧制高校や帝国大学を褒めちぎりますが、「今よりマシ」というだけであって、実は大失敗でした。
江戸時代はインフォメーションが少ないから、当時の人々は徹底的にインテリジェンスを鍛えていた。ところが明治になって留学できるようになると、「外国ではこんなことを言っています」と、横のものを縦にしただけで、それが一次資料になる。自分の頭で考えたことより、「外国でこんなことを言っている」というほうが勝つようになります。外国帰りが帝大教授になるとか、あるいは、なったあとのご褒美でまた3年間留学できることが特権になってしまいます。そして「あちらの国では」という「ではのかみ(出羽守にかけている)」にみがきがかかるという寸法です。
そもそも明治4年の岩倉使節団からして、早い人はわずか1年半で帰ってきて、何の役にも立っていません。その人たちが自分たちを正当化するためにつくったのが東京帝国大学法学部です。…
東大法学部って、最初からおかしいわけです…無試験でキャリア官僚になれますし…
江戸時代の私塾は学問をしたい人が集まっていて、適塾(てきじゅく)も松下村塾(しょうかそんじゅく)も、別に立身出世が目的ではなかった。明治時代の大学は、東大法学部を頂点に、あっという間に特権の巣になっています。大学の暗黒の歴史は明治時代から始まっています。
こうして高等教育がどんどんおかしくなっていって、結局、試験秀才の官僚が昭和のバカな戦争でトンチンカンなことをやってしまったんです。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆実は大失敗だった「一高・東大」 ~ 大学の暗黒の歴史の始まり
さて、ここからは昨日の続きになります。
当ブログでは、様々な書物を通じて、私たちの日本、私たち日本人、それが何であるのかということを、「歴史」、「おカネ」、「宗教(≒イデオロギー)」の視点で確認していきたい、ということを最大のテーマとさせて頂いています。そのためにも、できるだけ多くの書物をご紹介させて頂きたいと思っています。

で、昨日からは、「銀行」って何なのか、というところを確認しています。
「銀行」に関する、私たち日本と、アメリカのそれとの違いを確認しましたが、さらにそこから、貨幣の持つ「実質価値」、そしてその「貨幣」を一体誰が発行しているのか、ということについて考えようとしているところです。
で、本日は、この書物についてのお話を少し。。。

読了後に、改めてご紹介させて頂きたいと思っていますが、「おカネ」を考える上で参考になるお話が多く書かれている書物です。
ネット上で、この書物に関する書評を検索して頂きますと、多く出てきますが、その中で次のレポートを一部抜粋でご紹介させて頂きます。全文はリンク先でご確認ください。
「 貨幣論や金融の冒頭には必ずといっていほど、物々交換の話が出くる。代表的には以下のような話である。
ヘンリーは芋をもっているが 、今は靴が必要だ。同じ村のジョシュアは靴を余分にもっているが、ちょうど芋が欲しい。欲しいものがちょうど重なったで、物々交換が成立し二人は満足だった。
だが、 翌月には困ったことが起きた。ヘンリーはまた靴が欲しかったが、今度は芋がない。ジョシュアは引き続き芋が欲しい。二人は困ったが、たまたま先週から村に貨幣が導入されていたのが幸いした。ヘンリーは手元の売れそうなものを売って、貨幣を得てから、それでジョシュアの靴を買った。
グレーバーは、この物語を経済システムの創設神話に過ぎないと一蹴する。そして「悩ましいのはそのようなことが実際に起こったという証拠がないことであり、むしろそんなことが起こっていないことの方を膨大な量の証拠は示している」(p45)と指摘する。
アダム・スミスは、物語の舞台を北米の先住民族に設定したが、後の文化人類学者の調査では「だれも矢じりを肉の塊と交換することなどしていなかった」(p45)というのである。
もちろん、物々交換の例が皆無なのではない。だが、日常的に村落内、部族内で物々交換をしている例は見当たらないのである。では、どのような取引が一般的だったのか。人類学者らの調査を元に、グレーバーは、ヘンリーとジョシュアの話を以下のように創作する。・・・」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆書評:負債論―貨幣と暴力の 5000 年
他にも、こちらの書評も参考になります。
↓
☆貨幣は借金から生まれた:『負債論』
ポイントは、「おカネ」は「借金」以外の何ものでもないという点にあります。

「 経済はヒト、モノ、カネが市場や情報を通じて流動する生き物であるとよく言われます。ヒトがモノやカネを動かし雇用が生まれ、私たちの生活もその上に成り立っています。
モノは地球上の限られた資源や環境です。
ヒトもモノも自然界に所属する有限の存在です。
しかし、肝心のカネは、紙に印刷したり、コンピューターで取り引きされる数字として人間が作り出したものです。自然の実在から遠い存在(バーチャル)なので、時間とともに増え、永遠に価値を持つことができるのです。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆「お金」は永遠の命♥
続きは次回に♥
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