2017-04-13 (Thu)

バチカン市国 国旗
バチカン市国(バチカンしこく、ラテン語: Status Civitatis Vaticanae、イタリア語: Stato della Città del Vaticano)、通称バチカンは、ヨーロッパにある国家で、国土面積は世界最小である(ただし、国際連合加盟国のみの場合はモナコになる)。ヴァチカンやバティカン、ヴァティカンとも表記される。
バチカンはローマ教皇庁によって統治されるカトリック教会と東方典礼カトリック教会の中心地、いわば「総本山」である。バチカンの統治者はローマ教皇である。
宗教国家であることから、国籍は聖職に就いている間にかぎり与えられる。
バチカンという名称は、この地の元々の名前であった「ウァティカヌスの丘」 (Mons Vaticanus) からとられている。ここに教会が建てられ、やがてカトリック教会の中心地となった元々の理由は、この場所で聖ペトロが殉教したという伝承があったためである。
公用語はラテン語であり公式文書に用いられる。ただし、通常の業務においてはイタリア語が話されている。また、外交用語としてフランス語が用いられている。また、警護に当たるスイス人衛兵達の共通語はドイツ語である。この他、日常業務ではスペイン語・ポルトガル語・英語も常用されている。
こちらもご参照♥
↓
☆スイスには、「スイス語」はありません

フランシスコの着座式の警護をするスイス衛兵
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 公使としてバチカンに赴任していた私は、2015年3月末、2年余りにおよぶローマの在バチカン日本国大使館での勤務を終え帰国した。

観光でみなさんも訪れる、ローマのサン・ピエトロ大聖堂や隣接するバチカン博物館は大変すばらしい。しかし、【バチカンにはそれ以上の見えない何かが宝物のように隠されている】。

日本では、バチカンは単なる【「カトリックの総本山」】と思われている向きがあるが、じつは【政治の世界にも影響を与えうる、力をもった存在】なのである。【キリスト教という大きなバックボーン】のもとで長い年月をかけて、【世界史の重要な転換点おいてハブ的な役割】を演じてきたし、【現在も国際情勢に多大な影響】を与えている。

【「バチカン」という名には、2つの意味】がある。
①ローマ法王を頂点とするカトリックの総本山たる「法王聖座」(Holy See)
②国際法上の主権国家「バチカン市国」(Vatican City State)
「バチカン」は、いわば【聖俗双方の組織を便宜上、一括して呼び習わしている】わけである。両方のちがいがわかりにくい面もあるが、【宗教組織としての「法王聖座」と、行政単位としての「バチカン市国」のトップはともにローマ法王】である。

主権国家である以上、追求すべき国益があり、国益を最大化するための外交がある。法王聖座とバチカン市国としてのバチカンが切り離せない以上、追求すべき目標(=国益)も切り離せない。
では、【バチカンの国益とは何か】。

それは、【キリスト教の理念を実現すること】であり、人類全体の福音に他ならない。ただ、【これは広義の国益】とでもいえるもので、具体的な判断を迫られる【現実の外交では狭義の国益が追い求められる】。すなわち【キリスト教徒の擁護】である。

バチカンは「キリスト教徒の擁護」という国益を追求するため、あらんかぎりの外交手段をつくしている。【そう考えれば、一見、矛盾するバチカンの言動も比較容易に読み解くことができる】。
【シリアに対する空爆への対応が好例】だ。2013年9月、米国やフランスがアサド大統領による化学兵器の使用を非難し、空爆に向けた動きを見せていた。これに対し、【フランシスコ法王は反対声明を出している】。

一方、2014年8月に米国がイスラム国(以下、IS)を掃討するためシリアとイラクの空爆を開始した際、法王は「不正義による攻撃が存在しているのであれば、その攻撃を阻止することは【正当化することができる】」とまで述べている。つまり、【法王は2013年には空爆に反対し、2014年は空爆を容認している】のだ。

【この違いは、「キリスト教徒の擁護」という国益から導き出されたもの】といえる。2013年にアサド政権に対する空爆が行われれば、シリア領内におけるキリスト教徒に敵意が向けられ、より危険な状況に陥るおそれがあった。2014年の時点では実際にISがキリスト教徒に危害を加えていたので、一刻も早くこれを防がなければならなかった。【たった1年で空爆に対する姿勢が変わったように見えるが、バチカンにとってはなんら矛盾しない】のだ。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させて頂く書物は、キリスト教カトリックの総本山「バチカン市国」と、現ローマ法王について様々な解説がされている良書で、非常にお勧めです。
タイミング良く、バチカンの凄さが分かる事例が最近ありましたが、それがシリアによる化学兵器使用直後の教皇フランシスコによる声明に現れています。

「 シリアにおける化学兵器使用と見られる攻撃で多くの人が死傷したことに対し、教皇フランシスコはこのような悲劇は容認できないものと、厳しく非難された。
4月5日の一般謁見の席で教皇は、シリア北部イドリブ県で先日4日、子どもたちを含む多くの無実の人々が殺害されたことにわたしたちは恐怖を覚えると述べられた。
教皇は犠牲者と遺族のために祈ると共に、こうした悲惨な出来事に終止符を打ち、市民が紛争による長すぎる苦しみから解放されるよう、同地域と国際社会の政治責任者らの良心に訴えられた。
そして、不安定で困難に満ちた状況にも関わらず、同地方に支援が及ぶよう努力するすべての人々を励まされた。」
☆教皇「シリアでの悲劇、容認できない」

☆【閲覧注意・シリア空爆】サリンで殺された子どもたちの“本当に悲惨すぎる”姿! 目を見開き、泡を吹いた死体の山
化学兵器が使用されたとされる翌日にはすでに、御覧のとおり「非難声明」を全世界に向けて発信していますね♥
確固たる証拠や情報が入手されているからこそ、ハッキリと非難声明を出せるわけです。

この動きに即座に反応したのがトランプ大統領でしたが、不思議なことに、あれほどトランプ大統領を批判的に報道し続けていた米メディアが、この件に関しては態度を反転させて諸手を挙げている状況が見てとれると思います♥

☆トランプ米大統領 シリア空爆発表 「独裁者」が「化学攻撃」と
朝日新聞などの「お馬鹿な」日本のメディアは、「黒幕バノン」が外されたとして、訳の分からない「珍説」を唱えていますが、教皇フランシスコとトランプ大統領の動きは「呼応」したもので、習近平の訪米にワザと合わせたかのような展開になっちゃっています♥

☆「黒幕」バノン氏をNSC常任から除外 トランプ氏
さて、ここからは昨日の続きになります。
連日にわたって、アメリカの大統領職というものが、私たち日本人が誤解しているほど強い権力を持っていないということを書かせて頂いておりますが、
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆三権分立ってなに? ~ アメリカ大統領は、世界最弱の権力者なんです
私たち日本人が誤解してしまう一番の理由は、さきほどのシリア攻撃のような軍事的・国際的なニュースばかりが目立ってしまうことによります。
そんなアメリカ大統領の背後にいるのが誰で、どのような勢力かっていうことを、見極めるためにも、過去の歴史を正しく理解する必要があります。

そこで、「おカネ」と「宗教(あるいはイデオロギー)」に着目して見ていく必要があります。
そうやって見ていきますと、なぜ、アメリカが戦争をするのかが理解できるようになります。

先日までのところで、ヒラリーを後押ししていたのが、アメリカの伝統的な支配層、つまり国際金融資本、国際主義者であり、
こちらもご参照♥
↓
☆メディアがトランプ叩きをする理由 ~ ビルダーバーグ会議
そこに、ワン・ワールドを実現しようとする勢力である「ネオコンサバティズム(Neoconservatism)」、つまり「ネオコン」が深く関与しているということが、まず大前提としてありました。

で、そのネオコンの源流は、「ユダヤ革命」とも呼ばれた1917年のユダヤ人によるロシア革命にあり、今から100年ほど前の当時、すでに認識されていた「ハイ・ファイナンス」、つまり現代で言うところの「国際金融資本」ですが、それらがウラジミール・レーニンやレフ・トロツキーらを支援し、ロシア革命を成功させました。
こちらもご参照♥
↓
☆100年前の「ハイ・ファイナンス」と現代グローバリズム
繰り返しますが、この史上初の共産主義社会を理想とする社会主義国家「ソビエト連邦」、それを生み出した「ユダヤ人によるロシア革命」が、「ネオコンサバティズム(Neoconservatism)」の源流になります♥
「新保守主義(ネオコンサバティズム)」は、もともとのアメリカの伝統的な考え方をもつ人々、つまり「保守主義(コンサバティズム)」とは、全く別の存在となります。
もっとハッキリ申し上げますと、「新保守主義(ネオコンサバティズム)」は、保守主義でもなんでもない「偽(ニセ)コンサバティズム」です♥

昨日までのところで、Wikipediaの新保守主義(ネオコンサバティズム)のページで、「旧来保守」と書かれているジョージ・W・ブッシュが、


ジョージ・W・ブッシュ
元祖ネオコン思想家の1人である「極左」ユダヤ系知識人、ノーマン・ポドレツや、

「新保守主義(ネオコンサバティズム)」の創始者とされているユダヤ人文芸評論家のアーヴィング・クリストルに対して、

合衆国政府が文民に与える最高の名誉である大統領自由勲章を授与したと書かせて頂きました。
まさに、「ズブズブの関係」にあるわけです。

ヨシフ・スターリン
で、パヨクの系統は、大きく2つの派閥があるわけですが、ヨシフ・スターリンの派閥である第三インターナショナル(コミンテルン)の流れが、「中国共産党」であり、「朝鮮労働党」であり、末端下部組織の「日本共産党」となります♥

それに対して、「負け組」であるレフ・トロツキーの派閥に属する第四インターナショナルの流れが、資本主義とスターリン主義に反対して世界社会主義革命を志向するという「何でも反対」の思考パターンを持つ「珍パヨク(新左翼)」に繋がるわけですが、

レフ・ダヴィードヴィチ・トロツキー

第四インターナショナルのシンボル・マーク
アメリカにおいて、ソ連・コミンテルンの系統である「アメリカ共産党」に対抗する形で勢力を形成しているのがレフ・トロツキーの派閥に属する第四インターナショナルから転じた「新保守主義(ネオコンサバティズム)」なんです♥
こちらもご参照♥
↓
☆「お馬鹿」な「パヨク」が知らない、「ヴェノナ文書」、「ソ連・コミンテルン」、「アメリカ共産党」のキーワード
ヨシフ・スターリンの派閥である第三インターナショナル(コミンテルン)、レフ・トロツキーの派閥に属する第四インターナショナル、こういった「パヨク」の横暴に対して、本来のアメリカ国民が彼らのアイデンティティー(identity)を取り戻す大きな動きが、トランプ大統領を誕生させた原動力でした。


続きは次回に♥
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