2017-04-07 (Fri)

ヨーゼフ・アロイス・シュンペーター(Joseph Alois Schumpeter、1883年2月8日 - 1950年1月8日)は、オーストリア・ハンガリー帝国(後のチェコ)モラヴィア生まれの経済学者である。企業者の行う不断のイノベーション(革新)が経済を変動させるという理論を構築した。また、経済成長の創案者でもある。

ヨーゼフ・アロイス・シュンペーター
シュンペーターは、社会学的アプローチによる研究も行っている。この分野の主著である『資本主義・社会主義・民主主義』では、経済が静止状態にある社会においては、独創性あるエリートは、官庁化した企業より、未開拓の社会福祉や公共経済の分野に革新の機会を求めるべきであるとした。そして、イノベーションの理論を軸にして、経済活動における新陳代謝を創造的破壊という言葉で表現した。また、資本主義は、成功ゆえに巨大企業を生み出し、それが官僚的になって活力を失い、社会主義へ移行していく、という理論を提示した。マーガレット・サッチャーは、イギリスがこのシュンペーターの理論の通りにならないよう常に警戒しながら政権を運営をしていたといわれている。

また、シュンペーターは、カール・マルクスを評価していた。『経済発展の理論』日本語訳(1937年)に寄せられた「日本語版への序文」では、「自分の考えや目的がマルクスの経済学を基礎にしてあるものだとは、はじめ気づかなかった」「マルクスが資本主義発展は資本主義社会の基礎を破壊するということを主張するにとどまるかぎり、なおその結論は真理たるを失わないであろう。私はそう確信する」と述べている。
シュンペーター門下の日本人経済学者としては、ボン大学時代の留学生である中山伊知郎、東畑精一、同じくハーバード大学時代の柴田敬、都留重人などがいる。

都留重人
都留重人についてはこちらをご参照♥
↓
☆共産主義者と手を結び、近衛文麿を陥れた木戸幸一
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 そもそも「グローバリズム(国際主義)」とは何なのでしょうか?

おそらく多くの人は、多国籍企業が海外に製造や販売の拠点をつくり、国境を越えて経済活動をしたり、自由貿易や市場主義経済を地球規模に拡大したりすることがグローバリズムだと考えているでしょう。
しかし、【それは一面的な解釈に過ぎません】。

その【根底に流れているのは、国境をなくし、世界を統一するというイデオロギー】です。

前章では、【国際金融資本がメディアを操作して民衆を操り、キングメーカーとして都合のいい大統領を選んできた】ことを述べました。
国際金融資本とは、字義的にはウォールストリートやロンドン・シティーなどを拠点として株式や通貨、原油や穀物などの国際的な市場で金融取引を行っている巨大金融資本を指します。しかし、【この国際金融資本のメインプレーヤーは、世界最大の金融財閥ロスチャイルドを筆頭とするユダヤ系金融資本】です。…

ユダヤ系をはじめとする国際金融資本にとっては、世界から【国境をなくし、すべての国が水平につながった世界を実現することが目的】なのです。
【この思想をひと言で表現したのが「グローバリズム」】です。…

国際金融資本のすべてがユダヤ系というわけではありませんし、一般のユダヤ人のほとんどがそうした思想とは無縁です。…
問題は、【国際金融資本の主たる構成員がユダヤ系の金融資本】であり、そのなかには【金融の力で各国政府をコントロールし、世界を統一しようという思想を持つ者がいる】ということです。ごく一部のユダヤ人の話であって、【国際金融資本=ユダヤ系金融資本ではない】のです。

その一方で、【非ユダヤ系であっても、グローバリズムの思想に染まって国際主義者になる者】はいます。
【ロックフェラー家は、アメリカの石油王で実業家の名門一族】ですが、第3代当主のデービッド・ロックフェラーは『ロックフェラー回顧録』(楡井浩一訳、新潮社)のなかで、こう述べています。
「 一族と私は国際主義者であり、世界中の仲間たちとともに、より統合的でグローバルな政治経済構造を――言うなれば、ひとつの世界を――構築しようと企んでいるという。もし、それが罪であるならば、わたしは有罪であり、それを誇りに思う」

自らが国際主義者であることを認め、世界の仲間と一緒にワン・ワールドをつくろうとしてきたと言っているのです。…
グローバリズムは、世界を1つにし、平等社会を実現するという【共産主義と非常に親和性が高い思想】と言えます。

ソ連が崩壊し、東西冷戦が終結した今となっては、共産主義による社会変革という言葉から説得力は失われましたが、彼らは【グローバリズムという言葉に換えて、ワン・ワールドの実現に向かって突き進んでいる】のです。つまり、【国際主義とは現代の共産主義】と呼んでも差し支えないでしょう。』

いかがでしょうか?
昨日のところでも、アメリカの大統領職というものが、私たち日本人が誤解しているほど強い権力を持っていないということを書かせて頂きました。
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆三権分立ってなに? ~ アメリカ大統領は、世界最弱の権力者なんです
そんなアメリカ大統領の背後にいるのが誰で、どのような勢力かっていうことを、見極めるためにも、過去の歴史を正しく理解する必要があります。

本文中にあったように、「国際金融資本のメインプレーヤーは、世界最大の金融財閥ロスチャイルドを筆頭とするユダヤ系金融資本」ですが、ロスチャイルド家のマイアー・アムシェル・ロスチャイルドは、
「自分に通貨の発給権を認めてもらえば法律は誰がつくってもいい」
という言葉を残していることから分かるように、まさに「通貨発行」を支配することを目指しました。

マイアー・ロートシルト
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆イギリスとアメリカが戦争をした理由 ~ 基軸通貨を独占して発給する銀行
で、その仲間である、アメリカの石油王で実業家の名門一族のロックフェラー家があります。
つい先日、第3代当主のデービッド・ロックフェラーが亡くなりましたね!

☆黄昏の「パクス・アメリカーナ」 ロックフェラー氏逝く ニューヨーク駐在編集委員 松浦肇
少し、記事の中を確認してみましょう。
「 忌み名を贈るなら、“ミスター・米国型資本主義”だろうか。先週、米国を代表する銀行家が逝った。富豪ロックフェラー家の三代目当主、デービッド・ロックフェラー氏。篤志家としても有名だった。
デービッド氏の祖父ジョン・シニアは石油メジャー、スタンダード・オイルの創始者だ。一族の資産は最盛期で米国の国内総生産(GDP)の1割を占めたという。・・・
1915年、ニューヨーク生まれ。取材当時のデービッド氏はかくしゃくたる老人で、真っ先に自由主義経済の効用を説き始めた。
経済に行き詰まった国々で共産主義や全体主義が台頭した激動の時代に青春期を過ごした。その反動で、「『個人の自由』が前提になっている市場型経済の信奉者」になったそうだ。
ハーバード大学で師事した経済学者シュンペーターに「最も影響を受けた」。シュンペーターが説く、「企業家のイノベーション(技術革新)」に資本主義の未来を託した。
第二次世界大戦への従軍後、本格的に銀行家の道を歩む。米国最大の銀行である米JPモルガン・チェースの前身、チェース・マンハッタン銀行の経営トップに上り詰めた。・・・
世界各地で事業展開したチェース銀は「ドル本位制」、一族が所有した石油メジャーは米国の「エネルギー権益」を代弁した。ロックフェラー家は米政府と二人三脚で、米国を覇権国家に導いた。
「昔ながらの米国の強みは?」。こんな質問に対して、デービッド氏が「エネルギーへのアクセス権」と答えたのが印象に残っている。・・・
ニューヨークのシンクタンク、外交問題評議会(CFR)の壁には、鼻筋の通ったハンサムな男性の肖像画が掛けられている。デービッド氏だ。米外交の青写真を描くCFRはロックフェラー家の支援を受けて立ち上がり、同氏は最古参の会員だった。
「グローバリゼーション(国際化)」と高貴な身分の義務である「ノブレス・オブリージュ」。デービッド氏は、米国の力と美徳を体現する人物だった。・・・」
JPモルガン・チェースの前身、チェース・マンハッタン銀行のトップになったと書かれていましたが、そのチェース・マンハッタン銀行とは、ロックフェラー財閥系のチェース・ナショナル銀行(1877年設立)と、マンハッタン銀行(1799年設立)の合併(1955年)によって生まれた銀行です。
チェース・ナショナル銀行は、最初からロックフェラー財閥系だったわけではなく、ジョン・ディヴィソン・ロックフェラー・ジュニア(ジョン・ロックフェラー2世)が所有していた信託投資会社を買収(1930年)したことによって、チェース・ナショナル銀行の筆頭株主がジョン・ロックフェラー2世になったためです。

ジョン・ロックフェラー2世
一方、マンハッタン銀行は、アーロン・バー・ジュニアによって設立された銀行で、昨日も書かせて頂いておりますが、アメリカで中央銀行設立に賛成したフェデラリスト(連邦派)の代表格であるアレクサンダー・ハミルトンの宿敵だった人物です。

アーロン・バー

アレクサンダー・ハミルトン
アーロン・バー・ジュニアは、中央銀行設立に反対するジェファソニアン(州権派)で、 アレクサンダー・ハミルトンとの決闘でも有名です。

アレクサンダー・ハミルトンとアーロン・バーの決闘(1804年)
そのアーロン・バー・ジュニアが後に入党するのが、トーマス・ジェファーソンやジェームズ・マディソンらが主導した民主共和党でした。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 民主共和党(みんしゅきょうわとう、英: Democratic-Republican Party)は、アメリカ合衆国の初期の政党。1790年代の結成当初はトーマス・ジェファーソンとジェームズ・マディソンの指導により、連邦派のフェデラリスト党やアレクサンダー・ハミルトンの政治的な主張に対抗した。民主共和党は、リパブリカン党あるいはジェファソニアン・リパブリカン党と自称したが、実質的には現在の民主党の先駆けといえる。民主共和党は強力な中央政府よりも州政府の権利を重視した。農業的利益をはかること、王制を廃し共和制を樹立したフランス革命の正当性を支持することを基本理念とした。この政党はまた、イギリスと密接に手を結ぶことに反対した。」

トーマス・ジェファーソン
アメリカ合衆国第3代大統領であるトーマス・ジェファーソンも確認しておきますと。。。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 銀行と銀行家に関する見解
ジェファーソンは第二合衆国銀行の設立に激しく反対した。
「 私は貴方達と共に、この銀行を設立することは軍隊を維持することよりも危険だと心から思う。資金調達という名前で子孫が支払うことになる金を遣うという原則は、未来に大規模な詐欺行為を行うことである。」
それでもマディソンと連邦議会は米英戦争で生じた財政的混乱状態を見て、ジェファーソンの忠告を無視し、1816年に第二合衆国銀行を設立した。
ジェファーソンは同僚達に多くの手紙を書き、銀行に関する自分の見解を定義することが多かった。その中でも最もはっきりしているのが1816年5月28日付けジョン・タイラーに宛てた手紙であり、
「...銀行制度は我々が同じくらいかつずっと非難してきたものである。私はそれが我々の組織全体に残された汚点と考え、それは保護されていなければ破壊に繋がるものであろうし、既に腐敗したギャンブラーに攻撃されており、我々市民の資産と道徳を吹き飛ばすことが進んでいる。」
と書いていた。」
続いて、アメリカ合衆国第4代大統領であるジェームズ・マディソンも確認しておきますと。。。

ジェームズ・マディソン
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 第一合衆国銀行の公認期間20年間が、マディソン政権の2年目である1811年に切れることになっていた。マディソンは1791年にこの銀行の設立をとめられなかったので、その公認が切れるのを待っていた。財務長官のギャラティンはこの銀行を再認定することを望んでおり、1812年に米英戦争が勃発したときに、銀行なくして戦争の費用を賄うことの難しさを認識した。ギャラティンの後継者であるアレクサンダー・J・ダラスは1814年に銀行の再設立を提案したが、マディソンは1815年にこの法案を拒否した。しかし、1815年後半になってマディソンは新しい銀行設立を議会に求め、ジョン・カルフーンやヘンリー・クレイのようなより若く国家主義的な民主共和党員、さらには連邦党員のダニエル・ウェブスターに強く支持された。マディソンは1816年に第二合衆国銀行設立法案に署名して、ウィリアム・ジョーンズをその頭取に指名した。」
JPモルガン・チェースを掘り下げていくと、次々と色々な事実が明らかになって来るのですが、それはまた別の機会に書かせて頂きます。
本日の最後に、ユダヤ系ロスチャイルドと同様に、ロックフェラー家をユダヤ系だと混同されることもしばしばですが、ロックフェラー家の祖先は「ユグノー」です。ユグノーとは、16世紀から17世紀のフランスにおける改革派教会(カルヴァン主義)、カルヴァン派のことをいいます。

ジャン・カルヴァン
カルヴァンというのはスイスのジャン・カルヴァンから来ていますが、以前にも書かせて頂いておりますので、そちらをご参照ください。
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆スイスには、「スイス語」はありません
☆たったの3歳で女王様になった「ノルウェーの乙女」
☆暗黒の時代「中世ヨーロッパ」 ~ 私たちの日本には、そんな時代はありません
プロテスタントのカルヴァン主義者を、フランスで「ユグノー」、オランダでは「フーゼン」、そしてスコットランドでは「プレスビテリアン(長老派)」と呼びます。アメリカへと渡って行った「ピューリタン」もカルヴァン主義者の1グループです。
「おカネ」と「宗教(あるいはイデオロギー)」、この2つを併せて見ていくと、これまでに見えてこなかったモノが見えるようになります。

イギリスのスコットランド独立問題にも、「おカネ」と「宗教」が関係しています。
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆日本の安倍、そして世界の安倍へ ~ スコットランド独立問題のポイント
史上最低のアメリカ大統領だったウッドロー・ウィルソンも「プレスビテリアン(長老派)」でした♥

ウッドロー・ウィルソン
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆バナナ戦争とウッドロー・ウィルソン
続きは次回に♥
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