2017-03-24 (Fri)

『リヴァイアサン』口絵
『リヴァイアサン』(Leviathan)は、トマス・ホッブズが著した政治哲学書。1651年に発行された。題名は旧約聖書(ヨブ記)に登場する海の怪物レヴィアタンの名前から取られた。正式な題名は"Leviathan or the matter, forme and power of a common-wealth ecclesiasticall and civil"(リヴァイアサン - あるいは教会的及び市民的なコモンウェルスの素材、形体、及び権力)。
本書はホッブズによって著された国家についての政治哲学の著作である。西洋における国家の概念は人間の政治的性格によって成立しているポリスであるが、ルネサンス以後には近代的な国家の概念は見直された。ニッコロ・マキャヴェッリが権力関係から国家の成立を考察しており、さらに宗教戦争や内戦などを通じて国家の新たな哲学的な基礎付けが求められるようになった。ホッブズはイギリスでの内乱を通じてこの問題意識を持つようになり、新しい国家理論の基礎付け、新たな政治秩序を確立することを目指した。
ホッブズは人間の自然状態を、決定的な能力差の無い個人同士が互いに自然権を行使し合った結果としての万人の万人に対する闘争(ラテン語: bellum omnium contra omnes, 英語: the war of all against all)であるとし、この混乱状況を避け、共生・平和・正義のための自然法を達成するためには、「人間が天賦の権利として持ちうる自然権を国家(コモンウェルス)に対して全部譲渡(と言う社会契約を)するべきである。」と述べ、社会契約論を用いて従来の王権神授説に代わる絶対王政を合理化する理論を構築した。(ホッブズはこの国家(コモンウェルス)を指して「リヴァイアサン」と言っている。口絵の上段に描かれている王冠を被った「リヴァイアサン」は政府に対して自らの自然権を譲渡した人々によって構成されている。)

戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 アメリカ大統領は、世界で最も強い権力を持つ職業と受け止められている。それはアメリカが世界唯一の超大国であることに加えて、大統領には制度的に大きな権限が与えられているからでもある。…

首相を置かない大統領は、外交・内政のすべての舵を取る国家元首となる。この意味で、大統領制の中でも最も強力な権限を制度的に与えられているのがアメリカの大統領である。【しかし、それは行政という分野に限ったことである】。

大統領というのはそもそも1788年に発効した【アメリカ合衆国憲法によって世界で初めて規定されたアメリカ発祥の職位】である。そして【その地位は、権力の集中を避けることを旨とする】という、明確な「権力分立の哲学」の上に作り出された。

憲法制定に携わった当時の東部13州では、イギリスからの独立という大仕事を通じて、【「自主独立」こそがアメリカ建国の精神】たるべしという気運が高まっていたので、【国のシステム作りにあたっても「州の独立」という「相互不干渉」に重き】が置かれた。

だから、【各州の代表が集まる連邦議会こそがアメリカ政治の最高の権力機関】となった。

その哲学は【首都・ワシントンDCの構造】に今なおはっきりと刻まれている。

同じ東部のニューヨークや他のアメリカの大都市とは異なり、【ワシントンDCに摩天楼を形成する高層ビルがないことはよく知られている】。
☆ワシントンDC 360度風景
これは1899年に市内の建造物の高さを制限する法律が制定されたことによる。【市内のいかなる建造物も、ワシントン中心部の小高い丘に聳(そび)え立つ連邦議会議事堂を超えてはならない】という、一見奇妙なこのルールに、【アメリカ政治の本質】が潜んでいる。』

いかがでしょうか?
本文中に、「アメリカ大統領は、世界で最も強い権力を持つ職業と受け止められている」と書かれていましたが、著者が指摘されているとおり、アメリカ大統領の権力は「行政という分野に限った」もので、いまだに間違ったイメージを抱いている方が多く見受けられます。
トランプ大統領が選出された後の日本のメディアの報道や程度の低いエコノミストなんかのコメントで、「そんなこと、アメリカ大統領が勝手にできるはず無いでしょw」っていうツッコミを入れたくなるような内容が、頻繁に見られました。
このことについては、昨年の11月にも書かせて頂いておりますので、こちらをご参照ください。
↓
☆トランプ新大統領誕生で加速すること ~ 世界の流れは「ABCDEFG」
で、その頃の予想通りの展開ですが、当時2.1%台だったアメリカ10年国債の利回りが、御覧のとおり上昇しています。つまり価格が下落しているんです。

で、最近、こんな動きがありましたね♥ まあ、至極当然の流れなわけですけれども。。。

☆金融庁、地銀に立ち入り検査=外債運用にリスク
このように金融庁が異例ともいえる対応を取っていることからもご理解いただけると思いますが、プロフェッショナルではない金融関係者が非常に多いんです♥

さて、お話を戻しますと、「自主独立」、「州の独立」、「相互不干渉」といったことが書かれていましたが、アメリカという国が、現在のEU(欧州連合)のような、それぞれ別々の国々が寄り集まっただけ、という風に理解するとイメージし易いと思います。
「 アメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンは架空の人物です。
どういうことでしょうか。もちろん、ジョージ・ワシントンは実在の人物です。しかし、「アメリカ合衆国初代大統領」がポイントなのです。
確かに1783年にワシントンに率いられた十三のイギリス植民地がUnited States of Americaをつくりました。この時United States of Americaは今のEUのようなもので、一つの国家ではありません。
そのような国家連合のPresidentは、文字通りの議長であって、大統領ではありません。
また“謀反”軍もNATOのようなものです。ついでに言うと、抜けぬけと「世界で最初の近代憲法を持った国」と威張っていますが、当時の「アメリカ合衆国憲法」は、十三の州が結んだ条約です。
このようにアメリカは、最初から歴史の捏造と記憶の改変で成立した国なのです。・・・
建国神話、というか歴史の捏造と記憶の改変はとどまるところを知りません。「アメリカは建国当初からヨーロッパが束になってかかってもかなわない大国だった」というのです。こんなイメージで語るから日本人のアメリカ・コンプレックスが改まらないのです。…」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆アメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンは、架空の人物です

御承知のとおり、アメリカ合衆国(United States of America)は、50の州(state)とワシントンD.C.(Washington, D.C.)、そして海外領土であるグアム、北マリアナ諸島、プエルトリコ、アメリカ領ヴァージン諸島、アメリカ領サモア、その他複数の無人島からなります。
50の州(state)のうち、マサチューセッツ、ペンシルベニア、バージニア、ケンタッキーの4つは、「state」ではなく「commonwealth」と称していますが、「state」も「commonwealth」も、「国」を意味しています♥
例えば、先日も「ロンドン」について書かせて頂いた中で触れていますが、イギリスという国はイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国で構成されています。
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆イギリスの首都はどこ? ~ 知っているつもりで、実はゼンゼン知らないこと
「ロンドン」と同様、「ワシントンD.C.」も特異な都市ですので、その件については明日以降書かせて頂きます。

写真中央が連邦議会議事堂、左下が連邦最高裁判所。右上の細長い白い塔はワシントン記念塔。
で、そのイギリス(the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)ですが、「Commonwealth」 と呼ばれる2つの国家連合の盟主でもあります。
一つが、イギリス連邦(Commonwealth of Nations)と呼ばれる緩やかな国家連合で、英連邦(えいれんぽう)、コモンウェルス(the Commonwealth)とも呼ばれます。ただし、一国の国家形態としての連邦国家ではなく、また構成国各国は必ずしも同君連合の関係にあるとも限りません。

イギリス連邦(Commonwealth of Nations)
もう一つが、英連邦王国(Commonwealth realm)で、先ほどのイギリス連邦の加盟国であって、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(英国、イギリス)の王座にある者を自国の国王として戴く国家のことを言います。2015年現在、計16ケ国となっています。

青が現在の英連邦王国。赤がかつて英連邦王国であった国。
いかがでしょうか?
「commonwealth」という言葉のイメージが掴めましたでしょうか?
もう一つ例をあげますと、オーストラリアの正式名称は「Commonwealth of Australia 」で、日本語では「オーストラリア連邦」と訳されることが多いのですが、これもアメリカと同様に準国家的な州政府の集合体であるところからきています。
アメリカの「州」は、連邦とは主権を共有しながらも、あくまでも独立した主体で、「州」ごとに固有の「憲法」があって、「州」の最高裁判所もあれば、民法・刑法も原則的に州法の管轄分野になっていますし、軍隊である「州兵」も存在しています♥
私たちの日本に例えると、沖縄県では独自の「平和憲法」があり、沖縄県最高裁判所が極左活動家を無罪放免とし、在日米軍も自衛隊も追放させるといったことが出来ちゃうわけです♥

そんな「州」の代表が集まるのが「連邦議会議事堂」、つまり「アメリカ合衆国議会議事堂」であり、「行政」のトップであるアメリカ大統領が、「立法」のトップである「連邦議会」において、日本の国会で見られるような「答弁」が見られないのは、大統領に権限が無いところに起因しています。「口出しするな!」ということです♥
アメリカ大統領の実態がイメージできましたでしょうか?

アメリカ合衆国議会議事堂
さて、ここからは、昨日の続きになりますが、「最終氷期」が終わる頃、つまり紀元前1万3000年頃から始まるのが「縄文時代」で、その「縄文時代」が始まる以前に、私たち日本人の祖先が、すでに高度な文明であったことは、昨日書かせて頂いた通りで、世界最古のオンパレードで、世界の中心が日本列島にあり、そこから私たち日本人の祖先である「縄文人」が、世界中に飛び出していった、とは考えられないでしょうか?ということを見て参りたいと思います。
ポイントとなるのが「翡翠(ひすい)」です。

翡翠の原石(ヒスイ輝石)
「翡翠(ひすい)」は、古来より人気が高い宝石で、かつては金以上に珍重されたもので、玉(たま)と呼ばれていました。

「翡翠(ひすい)」には、「硬玉(ヒスイ輝石)」と「軟玉」があって、本物の翡翠が「硬玉(ヒスイ輝石)」であり、「軟玉」はニセモノになります。
ニセモノの翡翠の代表格が、支那産の「和田玉」と呼ばれるシロモノで、支那の「国石」なんだそうです♥ ニセモノですけど(笑)

和田玉
では、正真正銘本物の「翡翠(ひすい)」がどこで産出されるかと言いますと、ミャンマー、グアテマラ、カザフスタン、ロシア、アメリカ、そして日本などとなります。
中でも、「世界最古」の「翡翠文化」を誇るのが、私たち日本の新潟県糸魚川市(いといがわし)姫川流域になります。近くにある富山県の朝日町にある宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)も有名ですね♥

この糸魚川市に流れ込む「姫川(ひめかわ)」という河川があります。国土交通省公表の水質ランキング日本一に、1999年以降4回選ばれている河川です♥
その水源は長野県北安曇郡白馬村の親海湿原の湧水です。

姫川 長野県白馬村大出にて
ここでも、日本神話に語り継がれるお話がありますが、それは明日書かせて頂きますね♥
続きは次回に♥
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