2017-02-17 (Fri)

危機管理(ききかんり、英: Crisis management)とは組織の意思決定者や紛争の当事者が直面している危機に対する手段の使用である。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 東日本大震災のときに、エルドリッヂ博士を含めてアメリカ軍がトモダチ作戦といって、全面的な救出作戦をやってくれました。米軍の救出作戦をやっているメンバーにも知り合いが何人もいました。

今だから言うのですけれども、米軍の知り合いは、
「 日本はアメリカの助けがなければ東日本大震災のような【危機に何の対応もできないくらいの構造的欠陥がある】国だ。トモダチ作戦を美談に仕上げるのはいいけれども、【本来ならば日本のような大国が自分たちで対応でになかったことを恥じ入るべきだ】」
と私に言いました。
「 このような話は当然、【日本サイドで議論してきますよね】」
と。
「 表向き、日米友好をたたえるのはいいけれども、本当のところ、【恥ずかしい事態だったということについては、どこまでちゃんと認識しているんだろうか】」
という話をしていました。

これは、もちろん【自衛隊の責任ではなく】て、【自衛隊を運用する側の問題】です。自衛隊を運用するのは、今の法制度では、【最高指揮官である内閣総理大臣】ということになります。【総理大臣だけが危機管理対応するという仕組み自体に問題がある】のです。

実は、【日本の防衛法制というのはアメリカ軍がすべてを対応】して、その【補佐を自衛隊がやるという形】で、【今の危機管理体制】ができています。

【戦前】であれば総理大臣がダメであっても【枢密院、元老や皇室がきちんと対応していく体制】でした。

時の総理大臣がどんなボンクラであっても、元老や皇室が乗り出して、「お前たち、しっかりしろ」と言って、内閣を補佐しながら危機に対応する仕組みがあったのです。

その仕組みが【戦後、元老にあたる役割をやっているのが米軍になってしまった】。だから、【危機になるとアメリカに相談して乗り切る】。その結果、本当に【自分たちで危機を乗り越えるための知恵の蓄積が、日本では十分ではない】。
そういう意味では、【憲法も含めた統治機構全体を見直していくということも併せて考えていかないといけません】。

【安部総理】はそこを分かった上で、米軍とも連携するけれども、【米軍に依存しなくても自分たちの国は自分たちで守れる体制を作ろうということを死に物狂いで考えている】から、少なくとも【震災対応はできている】。

しかし、繰り返しますが、そういう【属人的な仕組み、安部総理という個人のリーダーシップに頼っていくような政治の仕組み】では、我々は、【国民の生命・財産を守るということはおぼつかない】と思うのです。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させて頂きますこの書物ですが、非常に薄く、字も大きめですので、かなり短時間にサクッと読めるはずです。ただし、中身が非常に充実していて、私たち日本人が本当に考えなければならないことがあるんだって、いくつも気付かされると思います。
本文中のアメリカ軍によるトモダチ作戦も、私たち日本人は心から感謝していますが、問題は、私たち日本人自身で危機管理体制をキチンと見直さないといけない、ただ単に「助けてくれてありがとう」で終わらしてちゃ駄目だってことなんです。
そして、私たち日本人が、こういう思考に至るのを邪魔しているのが日本共産党を筆頭とするパヨクなんです♥

その日本共産党に関しても、分かりやすく書かれていますので、ぜひ御覧になってみてください♥
さて、ここからは昨日の続きになります。
時代は14世紀、ヨーロッパで中世と呼ばれ、私たち日本が室町時代にあった頃、イングランド王国は、大陸側のフランス王国との戦争を繰り返しつつ、次第に現在のイギリスの形を整えていくようになります。
イングランド王エドワード1世亡きあと、息子のエドワード2世が即位するのですが、侵攻中のスコットランドから撤退します。

エドワード2世

スコットランド
スコットランドは、ロバート1世が王として支配権を確立します。

ロバート1世
このイングランドとスコットランドを巡る争いは、現代のイギリスにも、スコットランドの独立問題に絡むニュースを目にすることができるように、700年を経た今も尾を引いているわけです。

☆スコットランド、独立問う2度目の住民投票に近づく-英最高裁判断で
さて、新しいイングランド王のエドワード2世ですが、かなり特異な存在です。すなわち、「同性愛者」だったかも・・・とされている人物です♥

エドワード2世
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 1284年4月25日、イングランド王エドワード1世と王妃エリナー・オブ・カスティルの四男としてウェールズのカーナーヴォン城で生まれた。上の兄三人はいずれも幼くして薨去したため、嫡男の立場だった。
10歳の頃の1294年に同世代のピアーズ・ギャヴィストンを遊び友達として付けられ、親密な関係となる。以降彼への寵愛が始まる(同性愛の関係とも)。

1301年、父王は、イングランド支配下ウェールズの人心を掌握することを目的としてルウェリン・アプ・グリフィズが所持していたウェールズ大公(プリンス・オブ・ウェールズ)の称号をエドワードに授けた。以後、この称号はイングランド・イギリスの皇太子に与えられる伝統となる。」
こちらもご参照♥
↓
☆ブリトン人と800年の歴史を誇るビスケット
ピアーズ・ギャヴィストンと息子エドワード2世の関係について、父王エドワード1世は、気付いていたようで。。。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 1294年に同世代のエドワード皇太子(後のエドワード2世)の遊び相手として伺候して以来、皇太子と極めて親密な関係となった。同性愛の関係だったともいわれる。国王エドワード1世はやがて皇太子のギャヴィストン依存を危惧するようになり、二人を引き離そうと様々な手段を講じるようになったが、皇太子の態度は改まらなかった。エドワード1世は1307年の崩御に際してギャヴィストンの追放を命じるとともに皇太子への遺言としてギャヴィストン追放を解いてはならない旨を言い残している。
しかしエドワード2世はこの遺言を無視した。エドワード2世が即位するとただちにギャヴィストンの追放処分は解かれた。そして王族専用の爵位コーンウォール伯位を与えられるとともに王の俸禄配分権(Patronage)を差配するようになった。」

マーカス・ストーン『エドワード2世とギャヴィストン』
ここで、その美しさから、広くヨーロッパの各宮廷に「佳人イザベラ」として知られ、その行動から"She-Wolf of France"「フランスのメスオオカミ」とも呼ばれたイザベラ・オブ・フランスの登場です。
映画『ブレイブハート』では、何故か、スコットランドの英雄ウィリアム・ウォレスとのラブロマンスをイザベラ役のソフィー・マルソーが演じていますが、もう史実と違っていて話が目茶目茶なんですが・・・♥

以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 『ブレイブハート』のプロットは、ウィリアム・ウォレスとフランス王女イザベラとの間のロマンスを含んでいる。映画では、彼女がウォレスの処刑の際に妊娠しており、後のエドワード3世にウォレスの血脈が繋がったことが暗示されている。歴史的には、イザベラは当時まだ3歳でフランスにおり、もちろんウォレスとの面識はない。さらに彼女はウォレスの死から4年後、既に戴冠したエドワード2世に嫁いでおり、王太子としてのエドワードと結婚したわけではない。エドワード3世はウォレスの死から7年後の1312年に生まれており、ウォレスの息子ではありえない。」
では、史実はどうかと申しますと、エドワード2世はフランス王フィリップ4世の娘であるイザベラ・オブ・フランスと結婚しますが、それでもピアーズ・ギャヴィストンを寵愛し続けます。その結果、新婚早々、揉めることとなり、さらに反ギャヴィストン派の諸侯たちがエドワード2世に対して、ギャヴィストン追放を要求するようになります。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 1308年の議会に諸侯は武装して集まり、エドワード2世を威圧してギャヴィストン追放を要求した。屈服したエドワード2世はギャヴィストンをアイルランド総督に任じてロンドンから遠ざけることで諸侯と妥協した。・・・
翌1309年の議会でエドワード2世は議会からの様々な要求を受け入れる代わりにギャヴィストンを呼び戻す許可を得て、ギャヴィストン寵愛を再開した。・・・
1310年の議会も諸侯が武装して集まり、その圧力で諸侯や高位聖職者から成る改革勅令起草委員会(Lords Ordainers)が設置され、1311年秋にギャヴィストン永久追放を盛り込んだ改革勅令が発せられた。
ギャヴィストンは追放処分を受ける前にフランドルへ逃げ、その後ひそかに帰国し、1312年にウィンザーのエドワード2世と合流して追放処分取り消しを受けた。これを知って激怒した諸侯はウィンザーへ向けて進軍し、エドワード2世とギャヴィストンはスカーバラ城に籠城して三週間粘ったが、結局降伏を余儀なくされた。」

エドワード2世
エドワード2世の頭の中は、「ギャヴィストン♥ ギャヴィストン♥ ギャヴィストン♥ ギャヴィストン♥ ・・・」だったことが御理解いただけると思います♥

で、そのピアーズ・ギャヴィストンですが、1312年、我慢の限界に達した諸侯によって処刑されてしまいます。

諸侯の私刑で斬首されたギャヴィストンを描いた絵画
安倍総理とは全然違って、もしも私たちの日本に、ボンクラ総理大臣(例えばコレ↓)なんかが出てきたとき、私たちの日本は、いまのままで大丈夫ですか?


イングランド王国の、かつてのボンクラ国王エドワード2世みたいに、「国家」「国民」を蔑(ないがし)ろにする治世者が出てきた場合、私たちの日本は「危機管理」が本当にできる体制になっているのでしょうか?

本日は長くなりましたので、ここまでとさせて頂きます♥
続きは次回に♥
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