2017-02-09 (Thu)

『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』(しっぱいのほんしつ にほんぐんのそしきろんてきけんきゅう)は、社会科学面での旧日本軍の戦史研究。6名の研究者(戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎)による共著。
その内容の一部については批判もある。例えば森本忠夫は物質的・技術的格差を重視する立場を取っており、本書でのレイテ海戦への評価について、組織論に重きを置きすぎ、日本側に勝機があったかのような記述や、戸部の栗田健男に対する評価(「戦略不適応」で「作戦全体の戦略的目的と自分に課せられた任務とを十分に理解していたとはいえなかった」)に対して「まったく的を得ていないと筆者は思う。栗田提督は作戦の目的や任務を理解していなかったのではなくて、作戦と任務そのものに反対していたのだ」と「主観主義的な観点から栗田の"退却"を無批判に非難する所論」の一つとして、批判を行っている。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 「大東亜戦争」に対する【戦後論壇の評価】は、「敗北がわかっていた戦争」であり、「する必要のなかった無駄な戦争」であったという見方が大半だった。その【根拠の一つにされたものが、1941年(昭和16年)に内閣に設けられた総力戦研究所が行った対米開戦シミュレーション】というものである。
総力戦研究所は1940年(昭和15年)8月の閣議で内閣に設置されることが決まった公的なシンクタンクで、陸海軍、政府をはじめとして民間企業や銀行からも若手の優秀な人材が集められて対米開戦の研究を行った。その結果、【日本は必ず敗れるという結論を得た】が、統括責任者であった東條英機陸軍大臣から口外を禁じられたため、世間一般に知られることはなかった。
総力戦研究所の出した結論は、なぜ日本が必ず負ける戦争を起こしたのかを懐疑する戦後の風潮に合っていたこともあり、猪瀬直樹氏が1983年(昭和58年)に『昭和16年夏の敗戦』(世界文化社)という本を書いて、この経緯についてふれている。…

猪瀬氏の著作にも記されているように、戦争をはじめる前から合理的な結論が出ていたのに、【なぜ戦争をしたのか】ということが、【戦後の軍部の戦争責任論につながる】わけである。

では、なぜ戦争をしたのか?

【この理由を明らかにする新しい資料が、ここ20年ほどの間に出てきている】。

それが【アメリカのOSS(戦術局、現在のCIAの前身)文書といわれるもの】である。

この文書の全貌はまだ明らかになっていないが、【そこにはソ連の暗号文を解読したベノナ文書を含め、共産主義活動に関わるものが多く含まれている】。その中に、…【OSS「日本計画」】というものがあり、そこでは【「日本を敗北に追いやらない」ということが言外に示されている】。具体的には、【天皇を象徴として戦後も残すということが書かれている】わけである。

こちらもご参照♥
↓
☆「お馬鹿」な「パヨク」が知らない、「ヴェノナ文書」、「ソ連・コミンテルン」、「アメリカ共産党」のキーワード
このOSS「日本計画」は大東亜戦争がはじまった翌年の1942年(昭和17年)にはすでに国策として決まっていたのである。

OSS「日本計画」を見ると、【戦後、天皇を利用する形で日本国内を分裂させる】ことによって、【軍部を孤立させ】、【日本を社会主義化する】ことを目論んでいることが読み取れる。

【この方針は、GHQによって行われた戦後改革、たとえば財閥・軍閥の解体、農地解放、公職追放、神道指令、教育改革といったすべての改革が社会主義の方向に向いていたことからも明らか】である。資本主義国同士の戦いであれば軍部解体で十分なのだが、ここにはそれ以上のものがあることを、人々は認識していたのである。

こちらもご参照♥
↓
☆「総力戦」を勘違いしている日本人 ~ キレイゴトでは、決してありません!
ここからは【アメリカが戦争中にすでに日本の戦後を予測】し、【日本も…敗戦の高い可能性などは計算済みで戦争に臨んでいた】節があることが見えてくる。

本当にそんなことがあるのかと思われるだろうが、たとえば【山本五十六が真珠湾攻撃を仕掛けること】を12月1日の【御前会議直前まで首相である東條英機が知らなかった】といわれている。【時の政府の最高責任者が知らされない状態で開戦が決定されていた】ことになる。これは驚くべきことだが、【裏を返せば、日本の海軍を中心にしてアメリカとの間で事前交渉がなされ、ある種の戦争への環境づくりが極秘裏に行われていた】とも考えられる。同時に、【戦争が長期戦になっても日本は決して負けないという保証あるいは約束があったということが推測できる】のである。
こちらもご参照♥
↓
☆山本五十六って、だれ? ~ 東京裁判で裁かれたのは「陸軍」だけでした
そのため、真珠湾攻撃自体も暗号が事前に解読されていアメリカに知られていたにもかかわらず、【アメリカは日本の攻撃を黙認】した。ただし、【主要艦船は真珠湾を離れていた】。これは【真珠湾攻撃がアメリカを戦争へと導くための大事件としてあらかじめ設定されていた】ということになる。』

いかがでしょうか?
大東亜戦争の最大の謎、それは、「なぜ太平洋を挟んだ両端にある日本とアメリカが、戦争を始めることになったのか」ということです。

最近、また、この本(↓)が売れているみたいですが・・・

ハッキリ書かせて頂きますと、「読む価値のない本」です♥
論点が巧妙にずらされていて、本来見なければいけない、考えなければいけない、知っておかなければいけない、そういった重要なことが、「何一つ書かれていない本」だからです♥
まさに、「時間の無駄」「おカネの無駄」「資源の無駄」に繋がる本です。
このような本を、一生懸命読んで、「失敗の本質」が何だったのかを理解したんだって思い込むことこそが、「失敗の本質」なんです♥

司馬遼太郎の本を読んで、歴史がわかったなんて思い込んでいることと、まったく同じです♥

こちらもご参照♥
↓
☆司馬遼太郎の書いたもので、歴史を学ぶ「愚」 ~ 名将 乃木希典
司馬遼太郎が、帝国陸軍を貶めるように描いている一方で、何故か帝国海軍は持ち上げるのは、何故でしょう?
日露戦争も、名将乃木希典をはじめ、陸軍の大戦果があったからこそ勝利したわけで、その陸軍が旅順攻略で苦戦を強いられたのも、海軍の失敗に起因しています。
大東亜戦争においても、わざわざ遠方のハワイまで行きながら、奇襲をやっただけで、なぜか「ハワイ占領をしなかった」わけで、それが、たった半年後の海戦での大敗北に繋がっていくんです。
こういった事実の裏側にあって、表面上は見えていない「何か」を探り、明らかにしてこそ、本当の「失敗の本質」が理解できるというものですが、先程も申しあげましたように、そういう重要なことが「何一つ書かれていない本」に、読む価値はありませんね♥
こちらもご参照♥
↓
☆世のオジサンたちが、ありがたがる空想作家 ~ 司馬遼太郎、半藤一利、保阪正康
水戸黄門で、歴史がわかったなんて思い込んでいること、それが「失敗の本質」なんです♥

続きは次回に♥
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