2017-01-12 (Thu)

人口爆発(じんこうばくはつ)とは、人口が急激に増加することを指して言う言葉である。人口が留まる所を知らず増加するさまを、爆弾が爆発する例えにしている。
世界人口は長く緩やかな増加を続けてきたが、19世紀末から21世紀に至るまで「人口爆発」と呼べるほどのスピードで急増した。西暦1年頃に約1億人(推定)だった人口は1000年後に約2億人(推定)となり、1900年には約16億5000万人にまで増えた。その後の20世紀、特に第二次世界大戦後における人口の増加は著しく、1950年に25億人を突破すると、50年後の2000年には2倍以上の約61億人にまで爆発的に増えている。国連人口基金は、2011年に70億人を突破したと推計している。
21世紀初頭では、アジアやラテンアメリカをはじめとする多くの発展途上国で出生率は低下してきており、1年間当たりの世界の人口増加は減少する傾向にあるものの、中東やアフリカ地域の出生率は依然高く、急激な人口増加は続いており、西暦2050年までには90億人を突破、以降同世紀末までに世界の人口は100億人に達することが見込まれている。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 本書のテーゼは、【ユダヤ民族が他の民族とともに居留していることで生じている難題に、いかに対処するか】である。この課題はきわめて深刻で、永遠の難題と呼んでもいいほどだ。

すなわち、【イスラエルとヨーロッパとでは、文化、伝統、人種、宗教が全く異なるため、両者は永遠の敵対者】になってしまっている。さらに最近、その敵対心がますます強くなっているので、解決案を見つけることの重要性が、いよいよ切実さを増してきているのだ。
この事態がこのまま進行すれば、この特殊な民族と私たちの関係を何世紀にもわたって特徴づけてきた【悲劇が、近い将来、また一つ繰り返されることになる】からだ。

【ユダヤ人問題は、ほかに類似した例が見つからないような問題】である。なぜなら、その問題が生まれた歴史的、社会的現象が独特だからだ。前の世代では、ユダヤ人を受け入れ、この問題を避けようとしたかれども、いまや、もはや避けては通れない。それは、(社会問題の中にはそれができるものもあるが)時間の癒しをもってしても、それを和らげることさえできない性質のものだからだ。それどころか、この問題は、昨今、ますます大きくなっている。今すぐに真正面から直視し、対処しなければならない。

全権委任法成立後に演説を行うヒトラー(1933年3月)
それは、国家のような有機的組織の中に【よそ者集団】がいることで生じる緊張を和らげ、まるく治めるという問題である。【よそ者集団は緊張を生む】、別の言い方をすれば、【摩擦を生む】わけである。それは【よそ者集団にとっても、その集団が寄留する組織にとっても有害】である。問題は、これらの緊張を永久に和らげ、もう一度、この先ずっと、万事不自由なく治まるようにすることだ。
そのような望ましい目的を達成するには、【二つの方法】がある。

第一は、【よそ者を排除すること】、第二は、【よそ者を隔離すること】であり、【ほかに選択肢はない】。

第一の【排除には、三つの形】がある。まずは、【あからさまに敵対的な形をとること】。すなわち【破壊的排除】である。もうひつとは【敵対的な形をとるものの、破壊ほど過激ではない形】、すなわち【追放による排除】である。三つ目は、【友好的な形をとること】で、(自然界や社会の出来上がる過程でもっとも一般的に認められる形だが)【吸収による排除】である。それによってよそ者集団は、有機的組織と区別のつかない一部となる。当初は、その組織内の障害の原因だったものが、その内部で消滅するわけである。
第二の手段は、【排除することがでにないか、あるいは望ましくないとわかった場合の、隔離という手段】である。これにもまた【敵対的と好意的の二種類】がある。まずは、【よそ者分子の目的や欲求などは無視して、彼らを隔離すること】である。その隔離は、侵略された側の視点のみによる。すなわち、【受け入れ国が、よそ者集団が生み出す緊張や摩擦といった影響をすべて遮断すること】である。
しかし、隔離をする側はもちろんのこと、隔離される側のことも十分に考慮し、【双方の側にとって望ましい方法で隔離すること】もできる。この政策では、(悪い含蓄(がんちく)のある)隔離という言葉を「認知」という言葉に置き換えることができよう。
この最後の解決案を除けば、この問題のどのような解決案も実行不可能か、あるいは不道徳的か、あるいはその両方であるという考え方で本書は進められ、このような政策を唱導するために、本書は認(したた)められたのである。

すなわち【ユダヤ人は、ユダヤ人の側で完全に異なる国籍があることを公に認め】、【私たちは私たちで、その異なる国籍を平等に認める】。それを【保留扱いすることなく、私たちの外にある社会の一地域として尊重する】のである。
この政策よりも劣る態度、あるいはこれと大きく異なる態度を取れば、それがどのようなものであれ、きっと大きな災難をもたらすにちがいないという確信をもって、本書は認(したた)められたのである。』

いかがでしょうか?
「ユダヤ人」に関して書かれている本書は、よくある劣悪な「ユダヤ陰謀説」の類の本ではなく、歴史の中でユダヤ人の置かれていた状況や、その時々の時代背景、ユダヤ人とキリスト教徒との摩擦が生じる原因など、キチンと論理的に解説がなされている非常に秀逸な書物です♥
よくある劣悪な「ユダヤ陰謀説」の類の本は、何でもかんでも「ユダヤ人」のせいにしていたり、あたかも「秘密組織」が古より存在しているかのように書かれていたり、はたまた「古代にユダヤ人が日本に渡って来て・・・」とかトンデモ妄想が書かれていたり・・・
まあ、「池上彰の本」のように、読むだけ時間の無駄な本が、たまに目に付きますが、「読まなくてもいい本」を先に知っておくことも大事ですので、こちら(↓)の書物などはおススメです♥
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆橘 玲 「読まなくてもいい本」の読書案内 知の最前線を5日間で探検する

さて、本文をお読み頂いて、すでにお判りであろうと思いますが、この書物が書かれたのは、今から100年ほど前のイギリスで、当時のイギリスを含むヨーロッパ全域に置いて、広くユダヤ人に対する反発が起きていたという事実、これに対して警告を著者が発していたわけですが、案の定、ヒトラーを生み出してしまい、ユダヤ人を悲劇が襲ったんです♥
少しお話が脱線致しますが、次の表は、紀元前~2050年までの世界人口の推移と推計になります。過去の数値は、推計のやり方によって答えがバラバラなのが実情なのですが、ここでは、この表の数値をもとに、お話を進めさせて頂きます♥

1800年のころを見て頂きますと、世界人口は、8億1300万人~11億2500万人となっています。
この頃、私たち日本の江戸は、100万人を超える世界最大の都市でした♥ また、高い文化を誇り、清潔で美しく、町は活気に溢れ、平和で穏やかで、人口比でみて現代と変わらないぐらい数多くの「居酒屋」が、すでに存在していたんです♥ 私たち日本の高度な文化は、のちに、「ジャポニズム」として西欧世界に衝撃を与え、それまでの西洋芸術の考え方を、完膚なきまでに破壊してしまいました♥
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆江戸時代の居酒屋 ~ 浮世絵と大名行列

江戸以外に目を転じれば、私たち日本には独特の社会システムともいえる「村社会」、「村システム」が存在していました♥
「村社会」という言葉を耳にして、悪いイメージを持たれる方々は、正しい歴史を知らないと言えます。
「場の空気を読む」「周囲に気を使う」一方で、「電車内での携帯電話使用」「人前での化粧」なんかは、あまり気にならない。これは、前者が「村社会」の内側における日本人の態度であり、後者が「村社会」から一歩出た外側での日本人の態度なんです♥ ですから、表裏一体の関係です。
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆電車で化粧・・・ができちゃう理由 ~ 日本の素晴らしい「村社会」
こんな風に素晴らしい私たちの日本とは違って、自分たちを文明人だと「思い違い」をしていたヨーロッパでは、中世(500年~1500年)~近世(1500年~1800年初頭)まで、聖職者や騎士・貴族が、奴隷としての「農民」を支配していた社会システムが存在していました。キリスト教会も、奴隷を支配していたんです♥
その社会システム、日本には存在しなかったフューダリズム(Feudalism)が崩壊するのが、ルターの宗教改革から約300年も経た「フランス革命」によってでした。このとき、ヨーロッパの人々は「個人の自由を獲得」します。そして、これこそがリベラリズムの原点になります。
「近代」の始まり、つまり「近世」の終わりは、「フランス革命」です。ここが大きな分岐点になっています。

詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆ヨーロッパで個人が自由を獲得したのは、たったの230年前なんです ~ リベラルの原点「フランス革命」
こちらもご参照♥
↓
☆日本の消費税より高い、「教会税」 ~ 教会に賠償金を払いつづける国
で、この「近代」の始まりである「フランス革命」は、被差別民だったユダヤ人が、キリスト教世界において初めて「権利」を認められた「流血革命」であって、「反キリスト教」の革命でもあった、この点が非常に重要なんです♥

以下は、Wikipediaからの抜粋です♥
↓
「 1790年8月3日、政府はユダヤ人の権利を全面的に認めた。1792年5月から1794年10月まで、キリスト教は徹底的に弾圧された。当時カトリック教会の聖職者は特権階級に属していた。革命勃発以来、聖職者追放と教会への略奪・破壊がなされ、1793年11月には全国レベルでミサの禁止と教会の閉鎖が実施され、祭具類がことごとく没収されて造幣局に集められ、溶かされた。」
これが、「フランス革命」の重要なポイントです♥ リベラリズムの原点とユダヤ人の権利獲得は、重なっているんです。

詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆ヨーロッパで個人が自由を獲得したのは、たったの230年前なんです ~ リベラルの原点「フランス革命」

ピエール・アントワーヌドゥマシー『最高存在の祭典』1794年
このことは、ユダヤ人の人口推移を見ることでも確認できます。
18世紀初頭(1700年頃)のユダヤ人の人口は、私たちの江戸の人口とほぼ同じ、100万人程度でした♥

ところが、フランス革命を経て、20世紀にヒトラーによって大量のユダヤ人が虐殺されるまでは、ユダヤ人人口は驚異的な伸びを見せます♥


1800年の世界人口を11憶25000万人として、100年後の1900年には17億6200万人としますと、およそ1.6倍に増えていますが、その中で、ユダヤ人人口は、1800年の250万人から、1900年の1060万人へと、たったの100年間で、およそ4.3倍へと膨らんでいます。まさに、『ユダヤ人爆発』です♥

また、1880年時点のユダヤ人人口は、およそ770万人で、そのうちの88%はヨーロッパに居住していました。つまり、約680万人のユダヤ人がヨーロッパに住んでいたことになります。
1939年時点のユダヤ人人口は、およそ1650万人に膨れ上がり、そのうち57%がヨーロッパに、また29%がアメリカに居住していました。つまり、約940万人のユダヤ人がヨーロッパに、約480万人のユダヤ人がアメリカに住んでいたことになります。

この膨張するユダヤ人を目の当たりにしながら、そのユダヤ人たちが秘密裏に物事を進めている、そのことが明るみに出はじめ、一般の人々が気付きはじめ、ある出来事を切っ掛けとして、ユダヤ人に対する危機感を持ち始めた・・・そして、それが嵩じて、ヒトラーを生み出してしまった・・・
その切っ掛けとなった出来事こそ、史上初の社会主義国家・ソ連を誕生させることになった、あのユダヤ人による「ロシア革命」だったのです♥
続きは次回に♥
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