2017-01-11 (Wed)

エドワード・ゴーリー(Edward Gorey, 1925年2月22日 - 2000年4月15日)は、アメリカの絵本作家。本名はエドワード・セントジョン・ゴーリー(Edward St.John Gorey)。

絵本という体裁でありながら、道徳や倫理観を冷徹に押しやったナンセンスな、あるいは残酷で不条理に満ちた世界観と、徹底して韻を踏んだ言語表現で醸し出される深い寓意性、そしてごく細い線で執拗に描かれたモノクロームの質感のイラストにおける高い芸術性が、「大人のための絵本」として世界各国で熱心な称賛と支持を受けている。
また、幻想的な作風とアナグラムを用いたペンネームを幾つも使い分けて私家版を出版したことから、多くの熱狂的なコレクターを生み出している。

戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 20世紀の前半のイギリス(したがって世界)でもっとも人気があり、よく知られた作家を数人挙げるとすれば、G・バーナード・ショウ、H・G・ウェルズ、G・K・チェスタトン、H・ベロックをその中に入れたいと思う。

ジョージ・バーナード・ショー

ハーバート・ジョージ・ウェルズ

ギルバート・ケイス・チェスタートン

ヒレア・ベロック
このうち前の二人は日本でも戦前からよく知られていたが、【あとの二人はカトリックということもあってか、日本では一般に無視されてきた】傾向がある。しかし【この二人の著作活動は当時の並はずれて盛んであり、宗教的立場も同じだった】ところから、【チェスタベロック】と合併して呼ばれることもあった。…

戦後のヨーロッパでは工業資源の共同管理から、国境をなくし、人の移動まで自由にしようという動きが進んでEUが出来、グローバル化が天下の大勢となってきた。

60年にヨーロッパに留学した頃の私には、その頃まだ想像もつかぬことであった。しかしその後、竹村健一氏のテレビ番組「世相を斬る」の出演者の一員として、【エリーゼ宮でフランス政界の本当の実力者と言われる比較的若い官僚】と話し合っているうち、彼は自分が【ユダヤ人】であることを、思いがけない話の端で現してしまったのである。

エリゼ宮殿(現在のフランス共和国大統領官邸)
考えてみると【ヨーロッパ諸国のEU化】――【国境がなくなり人の移動も資金の移動も自由になること】――などは、【ユダヤ人が二千年間、熱望してきたこと】ではないのか。

しかし【大戦後の世界、特にヨーロッパ】では、【ユダヤ人のことを、口にしたり書いたりすることはタブー】のごときものになったようだ。うっかり口にすれば、ナチスと疑われてしまう。
こちらもご参照♥
↓
☆見てはイケマセン、聞いてはイケマセン、言ってはイケマセン
そのうちグローバル化の波は日本にも押し寄せてくるようになった。【その波の一番の原因になっていること】、つまり【その動きの底の底】にあるのは、1900年代の初頭に、すでに【ベロックたちが批判したユダヤ人財閥の「ハイ・ファイナンス」がある】のではないか。アメリカとイギリスにまたがり、国境を越えて働く金融界の動きを、ベロックたちはハイ・ファイナンスと呼んだが、今は【グローバル化】と呼んでいるのではないのか…などなどの想念が湧いてきた。

そんな折に、ベロックの著作を並べてある書棚を見渡したときに、偶然目についたのが本書であった。
「ユダヤ人について、かの『宗教から見たヨーロッパ』という評判の高い本の著者であるベロックの見解を見てみよう」
という気になって、読み出したのである。

そして驚いた。私の持っている本は初版であり、1922年、つまり【ソ連政府が成立した年】である。そこには当時のイギリスの知識階級の間では【「ロシア革命」というほかに、「ユダヤ人革命」という言い方が並称】されており、ロシア革命のリーダーだったと思われている【ロシア人のユダヤ名】まで記されているのだ。また【ロマノフ家の宝物が、革命後はロンドンやパリで、ユダヤ人の店で売りに出されていた】ことなどなど…
こちらもご参照♥
↓
☆日本史の最大のタブーって何? ~ 100年前のソ連の人気ツアー 「イパチェフ館 地下2階」
☆プーチンの思想的、宗教的源泉 「イワン・イリイン 」
一方、イギリスでは、金に困った貴族がユダヤ人の富豪の娘を嫁にする例が増えているため、「近頃のイギリス人貴族の顔は、ユダヤ人顔になっている場合が多い」などという指摘もあった。こんなことをイギリスで出た英語の本の中で書いているのだから、嘘ではないだろう。ということは、【イギリスの最上流階級は、ユダヤ系のハイ・ファイナンスと結びついている】場合が多い多いということになる。

ベロックはだからと言って「反ユダヤ的(アンチ・セミテック)」ではない。むしろユダヤ人の社会や文化には敬意を払っているのだ(しかし【戦後】はそういう批判が一般的だ)。【ベロックは「このままではユダヤ人はひどいしっぺ返しを喰うことになるのではないか」と心配している】のである。【ヒトラーが出てきて政権の座に就く10年も前】である…』

いかがでしょうか?
「ユダヤ人」に関して書かれている本書は、よくある劣悪な「ユダヤ陰謀説」の類の本ではなく、歴史の中でユダヤ人の置かれていた状況や、その時々の時代背景、ユダヤ人とキリスト教徒との摩擦が生じる原因など、キチンと論理的に解説がなされている非常に秀逸な書物です♥
よくある劣悪な「ユダヤ陰謀説」の類の本は、何でもかんでも「ユダヤ人」のせいにしていたり、あたかも「秘密組織」が古より存在しているかのように書かれていたり、はたまた「古代にユダヤ人が日本に渡って来て・・・」とかトンデモ妄想が書かれていたり・・・
まあ、「池上彰の本」のように、読むだけ時間の無駄な本が、たまに目に付きますが、「読まなくてもいい本」を先に知っておくことも大事ですので、こちら(↓)の書物などはおススメです♥
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆橘 玲 「読まなくてもいい本」の読書案内 知の最前線を5日間で探検する

さて、冒頭に、イギリスを代表する4人の作家の名前が出てきていましたが、以前にも当ブログで書かせて頂きました、あの悪名高いロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)創設の協力者の一人が、ジョージ・バーナード・ショーでした。
こちらもご参照♥
↓
☆元財務官僚のピンからキリまで
また、本文中に「ヨーロッパ諸国のEU化」が「ユダヤ人が二千年間、熱望してきたことではないのか」とも書かれていましたが、以前にも書かせて頂きました通り、欧州連合(英: European Union、略称:EU)構想の先駆けとなる「国際汎ヨーロッパ連合」・・・

国際汎ヨーロッパ連合の旗
このキーパーソンが、日本人名の幼名「青山 栄次郎」を持つ、リヒャルト・ニコラウス・栄次郎・クーデンホーフ=カレルギーであり、その妻であるユダヤ人のイダ・ローランドや他のユダヤ人による強力な支援を受けていたこと、リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー自身がフリーメイソンリーの会員すなわちフリーメイソンだったこと、国際汎ヨーロッパ連合構想や汎ヨーロッパ運動そのものが、ナチス・ドイツから敵視されていたこと、などから考えますと、現在の欧州連合(EU)の意味が理解でき、「ヨーロッパ諸国のEU化」が誰のためのものなのか、想像がつくのではないでしょうか?
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆アメリカの『ホワイト・ギルト』という自虐史観・・・報道されない「ポリティカル・コレクトネス」
その欧州連合(EU)も、音を立てて崩れ去ろうとしているわけですけれど♥

それでは、前回からの続きです。
「イエス・キリストはキリスト教の創始者ではない」
これを理解するためには、「ユダヤ教の分裂」の歴史を知っておく必要がります。そもそも、ユダヤ人であるイエスは、あくまでもユダヤ教徒でしかあり得ないんです♥
紀元前140年、ハスモン朝がシリアから独立します。

ハスモン朝
このハスモン朝は、ユダ王国が滅ぼされ(紀元前586年)てから、400年以上を経て復活したユダヤ人国家です♥

ここで、問題が生じます。
この王朝を開いたハスモン家は、イスラエル王であったダビデの血筋に属していないため、イスラエルの統治者としては相応しくないという考え方が生じてきたんです。
このハスモン家の正当性をめぐって、ユダヤ教の内部で、「サドカイ派」と「ファリサイ派」、この二派への「分離」が鮮明になってきます。
エルサレム神殿による祭司たちから構成されて権力側に密着したサドカイ派と、民衆の中にあって宗教者としての指導力を発揮しながらも政治的指導者とは距離をとったファリサイ派という構図です。ファリサイ派は、律法への忠実さを特色としています。
のちに、ファリサイ派から発生しながらも、ファリサイ派と一線を画しているエッセネ派が生まれ、このエッセネ派はキリスト教の発生に影響を与え、神殿崩壊後のユダヤ教を支える思想的な基礎となるものでもあったのですが、三つ巴の派閥抗争を制したのは、ファリサイ派でした。

もう一つ重要な点は、新約聖書には、ファリサイ派とサドカイ派は記述されているのですが、なぜか、当時の主要なグループであったエッセネ派が一切登場しない点です♥

グリゴリー ・ ガガーリン 『キリストの洗礼』
さて、ハスモン朝の女王となったサロメ・アレクサンドラですが、

サロメ・アレクサンドラ
その後継をめぐって、二人の息子、すなわち気弱で意思薄弱な兄・ヨハネ・ヒルカノス2世と、野心家で大胆な弟・アリストブロス2世が対立します。

ヨハネ・ヒルカノス2世

アリストブロス2世
「 ユダヤ全土にユダヤ人の支配権が復活した紀元前164年から100年間、ハスモン家はしたたかな手段によって神に与えられた土地(エルサレム)をしっかり支配した。彼らは大祭司兼国王であって、歴代統治者はユダヤ人の王と神殿の大祭司を兼任した。
だが、ヒルカノスとアリストブルス兄弟の間で王座の争奪をめぐる内紛が起きると、それぞれが愚かにもローマに支援を求めた。
ポンペイウスは…エルサレムを掌中にする好機と判断し、「神都」のユダヤ人の直接支配を短期間で終わらせた。紀元前63年、ユダヤはローマの保護領となり、ユダヤ人はまたもやその従属民となった。」
「 100年に及ぶ独立の後のローマ支配は、ユダヤ人からは快く受け入れられなかった。ハスモン王朝は廃止され、ヒルカノスが大祭司の地位を保持することが認められると、兄弟のアリストブルスの支持者たちは次々に蜂起した。
これに対してローマ人は、特有の蛮行で町を焼き払い、反徒を虐殺し、住民を奴隷化するなどして応酬した。占領した都市の地主貴族階級と同盟を結ぶのは、ローマ帝国の常套手段で、彼らが自分たちの権力と富を守るために、保護者であるローマ人に依存せざるを得なくするのが目的であった。エルサレムでは「地主階級」と言えば、祭司階級を意味し、とりわけ一握りの裕福な祭司階級に属する名家が神殿を維持し、ローマに納める税や貢物を集めたり、住民の秩序維持の任務を背負わされたりしたが、十分に実入りのいい仕事だった。」

グナエウス・ポンペイウス
「 ローマ人がエルサレムを征服(紀元前63年)してわずか数年で、土地のない小作人はみな、所有財産のすべてを剥奪され、自分も家族も暮らしをたてる手段がなくなった…土地を奪われた農家と土地所有者の一部が鋤を剣にもち替えて、自分たちを苦境に追い込んだと思われる人々に対して戦い始めた…農民戦士たちはユダヤ人貴族と古代ローマ共和国の代理人たちに対して、次々と攻撃を仕掛けた。彼らはあちこちを放浪しながら、自分たちと同じように何もかも失って借金でがんじがらめになって困っている人々を集めた。彼らは…裕福な人々から盗み、折に触れて、貧しい人々に与えた。忠実な信徒(ユダヤ教信徒)には…彼らは英雄だった。
ローマ人は彼らを「レーステース」という別の言葉で呼んだ。「レーステース」とは、ローマ人もしくはそのユダヤ人協力者に対して武装抗争を働く反徒、もしくは反乱煽動者の総称だった。…この民衆煽動家たちは、のちにローマの占領に反対する民族主義者の抵抗運動に発展する前の最初の兆しを象徴するものだった。
十字架刑は、当時のローマ帝国が反政府的煽動罪にだけ適用していた処罰法だった…十字架に架けられた罪人はみな、…特定の罪状を表す小板を頭の上に貼られる…ローマ人から見たイエスの罪は…反逆罪で、当時の他のメシア的抱負をもつ者もみな、同罪で処刑された。死んだのはイエス一人だけではなかったのだ。…イエスの両脇に同じように十字架に架けられた男たちには、ギリシャ語で「レーステース」という小板が掲げられていた。…実際の意味は暴徒のことで、ローマ人の通念では暴動の煽動者もしくは反徒を意味する。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆イエス・キリストは実在したのか? ♥ レザー アスラン

アンドレア・マンテーニャ 『磔刑図』1459年
史実から見たイエスの実像が、ご理解いただけましたでしょうか♥

続きは次回に♥
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Re: タイトルなし * by みっちゃん
七紙さん、こんばんは^^
私たち日本人にとっての「天皇」と、傍若無人な諸外国の王様とは、根本的に異なった存在ですね♥
そこのところの認識を間違っている「お馬鹿」連中、つまり「意識の高いお馬鹿」が、自分こそが正しいと騒いでいるのを見ると「滑稽」です♥
私たち日本人にとっての「天皇」の存在は、ユダヤ教徒にも、キリスト教徒にも、イスラム教徒にも、ましてや支那・朝鮮には、絶対に理解ができない存在ですね♥
そういった非文明人の連中に、教え諭すことができるのは、文明人たる私たち日本人だけだと思います♥
私たち日本人にとっての「天皇」と、傍若無人な諸外国の王様とは、根本的に異なった存在ですね♥
そこのところの認識を間違っている「お馬鹿」連中、つまり「意識の高いお馬鹿」が、自分こそが正しいと騒いでいるのを見ると「滑稽」です♥
私たち日本人にとっての「天皇」の存在は、ユダヤ教徒にも、キリスト教徒にも、イスラム教徒にも、ましてや支那・朝鮮には、絶対に理解ができない存在ですね♥
そういった非文明人の連中に、教え諭すことができるのは、文明人たる私たち日本人だけだと思います♥
ネット掲示板の松山yasuの天皇に参賀する日本人はオウムと同じという論法だとユダヤ人のロシア革命みたいな事やってソ連みたいな惨めな状況になるというのが理想になるぞ。ユダヤ人の革命と松山yasu論法の天皇に対する考え方はインテリ特有の王族に対する考え方なんだろうけど。