2016-08-12 (Fri)

チンパンジー(Pan troglodytes)は、霊長目ヒト科チンパンジー属に分類される類人猿。
ミトコンドリアDNAの全塩基配列の解析では487万年前±23万年にチンパンジー亜族とヒト亜族が分岐したとされる。
チンパンジーとヒトのDNAの違いは1-4%程度との報告がある。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 この本は、高校生や大学生、若いビジネスパーソンのための「読まなくてもいい本」の読書案内だ。

なぜこんなヘンなことを思いついたかというと、「何を読めばいいんですか?」ってしょっちゅう訊かれるからだ。でも話を聞いてみると、こういう質問をする真面目な若者はすでに「読むべき本」の膨大なリストを持っていて、そのリストにさらに追加する本を探している。

その結果、
「読まなくちゃいけない本がこんなにたくさんある!」
↓
「まだぜんぜん読んでない!」
↓
「自分はなんてダメなんだ!」
というネガティブ・スパイラルにはまりこんでしまう。

こんなことになるいちばんの理由は、【本の数が多すぎるから】だ。

ぼくが大学に入った頃(1977年)は、1年間に出版される本は2万5000点だった。それがいまでは年間8万点を超えている。

これはたんに、本屋さんに並ぶ本が3倍に増えたというだけじゃない。【同じ本を読むひとの数がものすごく減った】、ということでもある。

ぼくたちの大学時代には、「読むべき本」というのがだいたい決まっていた。だから初対面でも、読んだ(あるいは読んだふりをした)本をもとに議論(らしきもの)をすることができた。でもこんなこと、いまではほとんど不可能だろう。

こうした事情は、音楽業界でメガヒットが出なくなったのと同じだ。かつてはビートルズのように、好きでも嫌いでもみんなが知っている曲があったけれど、そういうのはマイケル・ジャクソンくらいまでで、いまではワン・ダイレクションやAKB48がどんなヒット曲を出しても「聴いたことない」というひとの方が多いはずだ。


本の世界もこれと同じで、読者の興味の多様化、学問分野の細分化、新刊点数の増加によって、…例外を除けば、みんなが共通の話題にできる作品はなくなってしまった。…

忙しいひとたちが本の話題についていけなくてもぜんぜん恥ずかしいことじゃない。
それでも不安になって、ブックガイドを手に取ったりするかもしれない。世の中には「知性を鍛えるにはこの本を読みなさい」というアドバイスが溢れているから。
でも、この方法もやっぱりうまくいかない。なぜなら“知識人”や“読書人”が薦める本の数も多すぎるから。…

そこで本書では、まったく新しい読書術を提案したい。問題は本の数が多すぎることにあるのだから、まずは選択肢をばっさり削ってしまえばいいのだ。

人生は有限なのだから、この世でもっとも貴重なのは時間だ。たとえ巨万の富を手にしたとしても、ほとんどの大富豪は仕事が忙しすぎて、それをほとんど使うことなく死んでいく。同様に、難しくて分厚い“名著”で時間を浪費していては、その分だけ他の有益な本と出会う機会を失ってしまう。

「何を読めばいいんですか?」と訊かれるたびにぼくは、「それより、読まなくてもいい本を最初に決めればいいんじゃないの」とこたえてきた。でも、どうやって?

この本で書いたのは、次のようなことだ。
20世紀半ばからの半世紀で、【“知のビッグバン”と形容するほかない、とてつもなく大きな変化】が起きた。これは【従来の「学問」の秩序を組み替えてしまうほどの巨大な潮流】で、

これからすくなくとも100年以上(すなわち、ぼくたちが生きているあいだはずっと)、主に【「人文科学」「社会科学」と呼ばれてきた分野に甚大な影響を及ぼすことになる】だろう。

これがどれほどスゴいことかというと、【もしかしたら何千年も続いた学問分野(たとえば哲学)が消滅してしまうかもしれない】のだ。

この“ビッグバン”の原動力になっているのが、【複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学】などのそれこそ爆発的な進歩だ。
これさえわかれば、知の最先端に効率的に到達する戦略は簡単だ。

書物を「ビッグバン以前」と「ビッグバン以後」に分類し、ビッグバン以前の本は読書リストから(とりあえず)除外する――これを「知のパラダイム転換」と呼ぶならば、古いパラダイムで書かれた本をがんばって読んでも費用対効果に見合わないのだ。そして最新の「知の見取図」を手に入れたら、古典も含め、自分の興味のある分野を読み進めていけばいい。』

いかがでしょうか?
この書物は、非常にお勧めです♥
すでに、ご紹介させて頂きました、この(↓)書物と同じ著者が書かれたものです♥

詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆橘 玲 言ってはいけない 残酷すぎる真実
ところどころ意見の違うところはございますが、非常に良書です。
著者が書かれているとおり、「“知のビッグバン”と形容するほかない、とてつもなく大きな変化」が、現在、私たちが生きている時代に起きていることは、紛れもない事実です♥
そして、それは「従来の「学問」の秩序を組み替えてしまうほどの巨大な潮流」となりつつあるんです♥
で、その影響を甚大に受けると思われるのが、『「人文科学」「社会科学」と呼ばれてきた分野』です♥
以下は、wikipediaの抜粋です。
「 人文科学(じんぶんかがく)あるいは人文学(じんぶんがく、英語: humanities)とは、学問の分類の一つ。広義には自然学が学問的対象とする自然(nature)に対して、人間・人為の所産 (arts) を研究の対象とする学問であり、またそれを可能にする人間本性(human nature)を研究する学問である。これは学問を人文科学と自然科学に二分する分類法で、この場合、社会科学は人文科学に含まれる。
もともとhumanitiesの訳語でありscienceという言葉は含まない。また人文科学の分野の多くが実験による実証ができないために、「科学」の名称を与えることに批判的な論者もいる。」
「 社会科学(しゃかいかがく、英: social science)とは、自然と対比された社会についての科学的な認識活動およびその活動によって生み出された知識の体系である。人間の社会の様々な面を科学的に探求する学術分野の総体である。」
人文学の一般的な分野は、「哲学」、「論理学」、「倫理学」、「美学」、「宗教学」、「歴史学」、「考古学」、「人文地理学」、「文化人類学」、「民俗学」、「言語学」、「文学」、「芸術学」、「教育学」、「心理学」、「人間科学」などで、社会科学の一般的な分野は、「政治学」、「政策科学」、「経営学」、「法学」、「経済学」、「社会学」などになります。
これらの学問分野は、大学では、主に「文学部」、「法学部」、「社会学部」、「経済学部」、「経営学部」、「商学部」、「政経学部」、「教育学部」などで教育・研究が行われています。
で、著者が書かれているとおり、この中から、消滅してしまう学問が出てくるかもしれないんです♥
現在の私たちの日本では、義務教育の中学校で、5教科(国語、数学、理科、社会、英語)を習い、高校・大学で科目が細分化していきます。
例えば、2017年度のセンター試験では、以下のように、7科目型、5教科型、3教科型があり、科目は細かく分かれています。



で、まさに、将来において消滅しそうなのが「公民」の部分に多く含まれています♥
つまり、戦後に持ち込まれた「社会科」にあたる分野です。

「 政府も文化人ら識者の教育基本法改正、教育再生論議がいつになく盛んで喜ばしいことではあるが、以下に述べるような戦後日本の教育、社会悪化の根本原因について全く触れていないのには困ったことである。
それは戦前の明治・大正・昭和前期の日本民族の精神を創った「教育基本法」である「教育勅語」を廃棄・失効させて、これに代わって日本人の魂を狂わせ、戦後の教育や社会が悪化・堕落するように周到に仕掛けてあった社会科教育などの占領政策の置き土産のことである。
何故このことに気づかなかったかは無理もない。
今、国会や社会の指導者たち70歳以下の国民は、すべて小学生時代から一貫して戦後の社会科教育を受けて育って、そこに何の疑問も感じなかったからである。
戦前には修身・地理・歴史という教科があったが、社会科などという言葉もなかった。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆「社会科」って、結局は何なの? ~ 教育・社会悪化の根本原因=「社会科」
さて、“知のビッグバン”を巡る最新の成果は、本書をお読み頂きますとして、本日は最後に、その一端を示す動画をご紹介させて頂きます。学問の分野としては「行動経済学」と呼ばれるのですが、この動画では、もともと応用数学の一分野だった「ゲーム理論」、そして「神経科学」が登場します。最後には、私たち人間よりも、チンパンジーの方が「戦略的な思考を持っている」という、衝撃的な結果が導き出されます♥

「 行動経済学(こうどうけいざいがく、英: behavioral economics)、行動ファイナンス(英: behavioral finance)とは、典型的な経済学のように経済人を前提とするのではなく、実際の人間による実験やその観察を重視し、人間がどのように選択・行動し、その結果どうなるかを究明することを目的とした経済学の一分野である。」

「 コリン・キャメラー : 神経科学、ゲーム理論とサル
ある2人が交渉をしているとき―それが競争か協力であるかを問わず―彼らの頭の中では、いったい何が起こっているのでしょうか? 行動経済学者 コリン・キャメラーは、我々がどれだけ他人の考えを予測できないかを示した研究を紹介します。さらに、チンパンジーが人間よりも優れているとの予想外の調査結果も提示します。」
(日本語字幕は画面右下のところで表示できます)
続きは次回に♥
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