2016-07-28 (Thu)

ソーセージ・パーティ(SAUSAGE PARTY)
ソーセージもしくはヴルスト(フランス語: saucisse, 英語: sausage,ドイツ語: Wurst)とは、鳥獣類の挽肉などを塩や香辛料で調味しケーシング等に充填した食品。湯煮や燻煙などの燻製処理を行い保存食とされることが多いが、ドイツなどでは生挽肉を詰めたまま(メットヴルスト)のものをパンに塗りつけて食されたりする種類もある。

☆Sausage Party 公式HP
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【ニュルンベルク裁判史観が批判を許さない一種の宗教的ドグマとなっている】ことが、さらに明確になっているのが、【フランスのヘイトスピーチ規制法】である。

【法案提出者が共産党国会議員のジャン=クロード・ゲソ】であることからか「ゲソ法」と呼ばれることが多い。

ジャン=クロード・ゲソ
フランスにはもともと1972年に制定されたプレヴァン法という一般的なヘイトスピーチ規制法が存在していた。ところが、【歴史研究そのものを犯罪の対象にすると明記した特異な法律であるゲソ法】が、1990年にフランソワ・ミッテラン政権の下、保守中道政党の反対を押し切って、【社共主導で成立】した。


ゲソ法は一般的なヘイトスピーチ規制に加え、第9条で、ニュルンベルク国際軍事裁判憲章第6条で規定され、同第9条に基づき犯罪組織とされた【ナチス指導部、親衛隊、ゲシュタポ等のメンバーその他が犯した「人道に対する罪」の存在に異議を唱える(contester)ことを犯罪としている】。

「 フランスは、事実上、国家に歴史の真実(Historical Truth)を決定する権利を与え、そこからの逸脱を罰する法律、【スターリンやゲッペルスが賛美するだろう法律】を持っている」。

ヨシフ・スターリン

ヨーゼフ・ゲッベルス
そして、フランス自らが犯した、敵が行えば確実にジェノサイドと呼んだ過去には沈黙し、【ユダヤ人虐殺への疑義に対してだけ】、
「こうした法律が日常的にしかし選択的に適用されている」。

この痛烈かつ的を得た批判を行ったのは、日本の保守知識人にはおそらく意外な人物、【米国左翼の大御所ノーム・チョムスキー】である。…

ノーム・チョムスキー
冷戦時、米国を盟主とする西側諸国は、【ソ連共産主義の民主主義圧殺を厳しく批判】し、ソ連崩壊で最終的に勝利した。

ところが、【ナチズムやファシズムが第二次大戦後、徹底的に糾弾され、今日までそれが続いている】のとは異なり、【冷戦後、共産主義批判は決して高まらなかった】。

対照的に、…【第二次大戦「正史」への異議封じ込め】を含むヘイトスピーチ規制は、むしろ【冷戦後、強化】されている。

ヘイトスピーチ規制の実態をみれば、左右の過激派を対象とするのではなく、【「敵」は「極右」のみ】、ファシストであり、ネオナチである。【民主主義対ファシズムという、連合国史観】、あるいは第二次大戦正(聖)戦史観を支えるドグマは、冷戦後、むしろ強化されたといってよい。

歴史の舞台から去り、現実の脅威ではなくなったソ連共産主義は、いまや「安心」して反ファシズム、すなわち正義の側に含めることができるというわけである。…
【冷戦後の共産主義「無害化」には、冷戦期、ソ連共産主義に宥和的であった多くの欧州知識人の自己保身という現実的動機】もあろう。しかし、その【背後には、もっと大きな流れがある】。

米国伝統保守派のポール・ゴットフリードが指摘しているように、
「欧州の【ポスト・マルクス主義左翼(Post-Marxist Left)】は米国の政治文化に多くを負っている」 。
そして、
「この欧州左翼による吸収の過程は、本来は米国の歴史的状況に応じた政策の導入にまで突き進んだ」(『マルクス主義の奇妙な死』)。

The Strange Death of Marxism : The European Left in the New Millennium

ポール・ゴットフリード
1960年代以降、【米国で一種のドグマとなった多文化主義(multiculturalism)】は、黒人の存在と密接に関連しており、【奴隷の子孫に対する白人の贖罪意識がその背景】にある。

1688年のエルミナ城(ガーナ)。この城砦から多くの奴隷が南北アメリカ大陸に連行されていった。
一方、欧州では旧ユーゴスラビアの一部を除き、ほとんど白人キリスト教徒しかいなかったのに、【多文化共生を国民に強制するかのように、欧州各国政府は、冷戦終結前後から、第三世界とくにイスラム圏からの移民受け入れを拡大】し、その勢いは止まらないどころか、むしろ【加速している】。




ドイツ西部ドルトムントで、鉄道駅に到着してバスを待ちながら「ありがとう、ドイツ」と書かれた紙を掲げる移民(2015年9月6日)〔AFPBB News〕
【ポスト・マルクス主義左翼の知的覇権下、欧州国民の大多数が反対する大量移民社会を維持推進するためには、ヘイトスピーチ規制に名を借りた、国家による言論の統制が不可避】なことは容易に理解できる。

多文化主義は、人種、民族さらには男女の違いも、すべて人為的に作られたものであって、多文化共生に向け、乗り超えられるべき「表面的」相違に過ぎないという信念に基づいている。

ある意味、こうした考え方は、人間は皆平等で共通の理性を持つ存在という【啓蒙的普遍主義の到達点】とも言える。さらに遡って、【キリスト教的普遍主義の世俗的実現】といってよいかもしれない。

このような観点に立てば、民族や人種の相違を強調したファシズムやナチズムと違って、【人種や民族を超えた「ホモ・ソビエティクス(Homo Sovieticus)」】からなる社会建設を目指した【20世紀共産主義運動】は、確かに普遍主義の側に立つことは間違いない。したがって、ヘイトスピーチ規制が、民主主義対ファシズムという名の正義と悪の二元論に基づく連合国史観への異議を、その対象するとことは自然といってよい。

しかも、【この歴史認識は、多文化共生社会に反対する大衆をソフトに抑圧】するうえで、【「反多文化共生=ファシズム」】というわかりやすい図式を提供する。

そこでは、ヘイトスピーチ規制法は、決して表現の自由を制約などしない、愚かというより精神的に病んだファシストを社会から除去するための「公衆衛生」上の手段とみなされる。要するに、多文化共生に反対するのは「病気」ということである。』

いかがでしょうか?
私たちの日本を「戦争に引き込んだ」犯人、それが誰だったのかが明らかになる「証拠」、それをこの秀逸な書物を通して見ていきましょう、というのが、引き続き、メインテーマです♥
占領期に行われた「社会主義政策」、その悪影響が現代にも残っていますが、それを「打破」するためにも、正しい歴史認識が必要になってきます。そのためにも、戦後に語られる近現代史が、日本を中心に展開したかのように語られてきましたが、その認識を改めていく必要があります♥

1933年 世界地図
とは言いますものの、本日ご紹介させて頂いている部分だけでは、

「意味わからん」ってなりそうなので、少し纏めてみます♥
本日も、欧州におけるヘイトスピーチ規制に関するお話でしたが、一見すると、無関係のように思われがちなこの規制なんですが、実は根っこがすべて繋がっているんです♥
この規制というのは、ある種の特定の事柄“のみ”に関して、まさにコレ
↓

「言ってはいけない」って「規制」していることに“他ならない”んです♥
「 2015年1月7日、フランスの風刺雑誌『シャルリー・エブド』の編集部がイスラム過激派の武装集団に襲撃され、編集スタッフや警官など12名が犠牲になった。この事件を受けて、日本を代表するリベラルな新聞社は、「テロは言語道断だが下品な風刺画を載せた方も問題だ」として、「ひとが嫌がるようなことをする表現の自由はない」と宣言した。
☆週刊・新聞レビュー(1・13)「イスラムを侮蔑する風刺画、どこまで許される?」徳山喜雄(新聞記者)

本書の企画を思いついたのは、この驚くべき主張を目にしたからだ。誰も不快にしない表現の自由なら北朝鮮にだってあるだろう。憲法に表現の自由が定められているのは、ひとが嫌がる言論を弾圧しようとした過去の反省によるものだと思っていたのだが、“リベラル”を自称するひとたちの考え方はちがうらしい。

ちなみに私は、不愉快なものにこそ語るべき価値があると考えている。きれいごとをいうひとは、いくらでもいるのだから。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆みにくいアヒルの子。。。それをどうやって見分けるの?
で、昨日ご説明のドイツの事例では、ソ連の共産主義の犯罪や、支那・毛沢東の共産主義の犯罪などと、ヒトラーのナチスの犯罪、それらを単純に比較検討することすら、公衆扇動罪が適用されてしまうんです♥

ヒトラー、そしてドイツ人の犯罪は、もちろん、許されることではありませんが、ソ連や支那での「虐殺」は、それ以上なんです♥
なぜ、ソ連や支那での「虐殺」は、非難されないんでしょうか?
ソ連も支那も、ヒトラーがユダヤ人を虐殺したように、少数民族を虐殺していますね♥ 支那に至っては、現在でも、虐殺を続けているのに・・・
なぜ、非難されないんでしょうか?

要するに、ドイツやフランスで行われているのは、ユダヤ人虐殺への疑義や第二次大戦「正史」への異議に対する徹底的な封じ込め、つまり「言論統制」を行っているんです♥
ユダヤ人虐殺への疑義あるいは第二次大戦「正史」への異議を、「言ってはいけない」と。。。
そして、本文中にもありましたように、こういった欧州の「言論統制」は、アメリカの影響も受けて、ポスト・マルクス主義左翼(Post-Marxist Left)による、新しい流れへと受け継がれていきます。それが、現在、私たちが目にしている「欧州の移民・難民問題」です♥
アメリカという国は、その成り立ちから、そもそも多人種・他民族の国家です。
ところが、欧州は違っています♥
本文中にありましたように、「ほとんど白人キリスト教徒しかいなかった」ところへ、「冷戦終結前後」に、「移民受け入れを拡大」してきたわけです♥
まるで、「多文化共生を国民に強制」するかのように。。。
そして、「欧州国民の大多数が反対」している中で、「大量移民社会を維持推進」しようとするために、「ポスト・マルクス主義左翼」が、「ヘイトスピーチ規制に名を借りた、国家による言論の統制」を行っているんです♥

で、その「多文化共生」について、少し見てみましょう。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
「 多文化主義(たぶんかしゅぎ、マルチカルチュラリズム、英: multiculturalism)とは、異なる文化を持つ集団が存在する社会において、それぞれの集団が「対等な立場で」扱われるべきだという考え方または政策である。
国民国家という国家のあり方は、民族自決という考え方を前提としていた。すなわちある民族の自決権を実現する為に、その民族がある一定の領域を占有し、その領域内において自民族の個々のメンバーの自由や平等を保障するという手法である。しかし、こうした手法では、その国家において主流派となるエスニック・グループ以外はマイノリティとして種々の抑圧・差別を経験することになる。何故ならば、民族という概念そのものがその構成メンバーの主観によることが多い故に、民族の一体性を確保するためにはどうしても国民国家内部における言語や文化を統合していかざるを得ないし、そうした場合、主流派以外のエスニック・グループはそれぞれの言語や伝統文化を放棄してアイデンティティを喪失するか、あるいはそれらを保持するかわりに国民国家内部における不利益を甘受するかという選択を迫られるからである。
そこで、こうした単一文化主義を前提とする国民国家を乗り越えるための方策の一つとして考案されたのが、多文化主義である。多文化主義は1970年代にカナダ、オーストラリアで政策に取り入れられ始め、その後、イギリスやスウェーデン、フランス、アメリカなどでも程度の差はあるものの、多文化主義の考え方が導入されるようになった。
しかしながら、その後オランダやベルギーが多文化主義的な政策から単一文化主義的な政策に回帰し、ドイツ、イギリスでも同様の議論が起きている。」
ここでは述べられていませんが、本文中にもありましたとおり、「男女の違い」についても、「人為的に作られたもの」であって、「表面的相違に過ぎない」って、非常に気持ちの悪い思考をするのが「多文化主義」です♥
この「多文化主義」が、いかに「不快感」を与えるものであるかというのは、この写真で説明が付くと思います♥

コンチータ・ヴルスト
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
「 コンチータ・ヴルスト(Conchita Wurst、コンチータ・ウルストの表記も)、本名:トーマス・“トム”・ノイヴィルト(ドイツ語: Thomas "Tom" Neuwirth、1988年11月6日 - )は、オーストリア出身のドラァグクイーンの歌手である。2014年5月、デンマーク・コペンハーゲンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテスト2014にオーストリア代表として出場し、優勝を果たした。英語やドイツ語などでは、トーマス・ノイヴィルトとしては男性形、コンチータ・ヴルストとしては女性形を使用する。
ノイヴィルトは1988年11月にオーストリアのグムンデンに生まれた。2013年のインタビューでは、学校時代には同性愛者であることから常にいじめの被害にあうおそれを感じており、休憩時間にトイレに行くのもためらうほどであったと話している。
2007年にオーストリアのタレント・オーディション番組「Starmania」で決勝に進出した。2011年2月にグラーツの服飾学校を卒業し、ウィーンに移り住む。
幼少期の経験から、2011年にドラァグ・クイーン「コンチータ・ヴルスト」の芸名を使用するようになった。「すべての人々に差異に対する寛容を呼びかける、重要なメッセージである」と話している。 「ヴルスト(Wurst)」とはドイツ語で「ソーセージ」を意味しており、「Das ist mir doch alles Wurst」というドイツ語の慣用句に由来する。これは直訳すれば「私にとっては皆ソーセージだ」であり、「どれも同じだ」「気にしない」という意味で使用される。そのため、「どこから来て、どんな外見なのか、などということはどうでも良いのだ。」という思いでこの姓を使用することにしたという。いっぽう、「コンチータ」についてはキューバ人の友人がつけた名前だとのことである。」

ご参考までに、2016年のユーロビジョンの優勝者について、以前も書かせて頂いていますので、御覧になってください♥ 純粋な音楽コンテストではないっていうことが、ご理解いただけると思いますよ♥

詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆ユーロビジョン Jamalaの「1944」 ~ 1989..6.4 って何があったの?
で、その「多文化主義」ですが、続きを見てみましょう。
「 文化人類学者から、文化というコンセプトの持つ抑圧性の自覚と反省のうえにたっていれば、多文化主義は現状改善のための有効な理念であるが、文化の境界性を権力の側が勝手に設定してしまう承認を通した管理にすぎず、また「違いを尊重」する土俵を隠蔽してしまうことが問題視されている。
リベラル的な理想主義から先進国で展開された多文化主義的な政策は、現代社会に少なくない軋轢を生み出した。2010年、ドイツのアンゲラ・メルケル首相が「多文化主義は完全に失敗した」と発言し、物議を醸した。」
そうです。完全に失敗しているんです♥ この「多文化主義」は、余計な軋轢を生みだしただけだったんです♥
そして、必然的な結果として、最近起きた現象が、イギリスのEU離脱でした♥


で、当然、この先に待ち受けているのが・・・

そして、共倒れの運命にあるのが・・・

詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆習近平を待ち受けている悲惨な将来 ~ 「ABC不安」が「ABCDEFG不安」に
さて、明日以降も引き続き、この秀逸な書物を通じて、私たち日本を含む近現代の世界史を振り返って見たいと思いますが、「根っこ」にある「元凶」について考えて頂くためのヒントを、ここに挙げておきたいと思います♥
本日ご紹介の「画像」から、ある二つの画像を並べてみたのが、こちらです♥


で、「多文化主義」は、英語で「Multiculturalism」。
また、「マルクス主義」を、英語で「Marxism」と言います。
これが、合体致しますと。。。
Multiculturalism + Marxism = Cultural Marxism²
こうなっちゃうんです♥

本日の最後に、こちらの動画をどうぞ♥
続きは次回に♥
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