2016-07-15 (Fri)

【片腹痛い】
〔中世以降,文語形容詞「傍(かたはら)いたし」の「かたはら」を「片腹」と誤ってできた語〕
身のほどを知らない相手の態度がおかしくてたまらない。ちゃんちゃらおかしい。笑止千万だ。 「あの認識で都知事選立候補とは-・い」


戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 著者本人が保証します。

本書は最高に面白い本です。

最高に面白い時代の、最高に面白い人々が織りなす、最高に面白い本です。

ただし、必要以上に読者に媚びない本です。

「太平記」「南北朝」「佐々木道誉」、聞いたことが無い人がいるかもしれません。当然でしょう。
でも、倉山満が書くのだから面白い本だと信じて読み進めてください。必ず、私が言っていることが本当だと、おわかりになるでしょう。
もし「わかりにくい」などと途中で投げ出したら、本書の主人公である佐々木道誉は必ずや大音声(だいおんじょう)を張り上げるでしょう。
「わかりにくいトハ何ゾヤ。片腹痛シ」と。…
私は、現代日本の敗戦体制を糺す著書を数十冊、記してきました。今回は、現代の話をしません。あえて現代を主題としないことで、【日本人論を語ってみたい】と思うのです。せっかく安倍さんが時間を稼いでいてくれている間に、【日本人とは何なのかを問い直してみたい】のです。

よく言われる、「これだから日本人は」というセリフに、断固として「否」を突き付ける。そんな本を書いてみたいのです。
公称2600年の歴史の中で、【例外的に日本人が日本人じゃない時代が2つあります】。

一つは言うまでもなく、【現代の日本】です。去勢されたかのような情けない時代の日本人です。

もう一つが【室町時代の逞しすぎる日本人】です。本書では、他の時代ではありえない、異様におもしろい話が続出します。…
室町は、それまでの鎌倉とも、その後の戦国や江戸とも違う、日本国史の中でも異様な時代です。
そんな室町を問い直すことによって、【日本人とは何なのかを問い直してみたい】のです。』

いかがでしょうか?
御覧のとおり、著者一押しの書物ですが、とても楽しく読ませて頂きました♥ 当ブログでも、もちろんお勧めの書物です♥
まずは、著者ご自身が解説をされている、こちらの動画をどうぞ♥
さて、この書物の舞台となっている時代は、鎌倉時代から室町時代にかけて、12世紀後半から16世紀後半の時代となります。
先日も(⇒ ☆国民である前に、「市民」なんでしょうか? ~ 「市民」⇒敗戦後・占領後に造られた「コトバ」)、社会科の授業で教えている「時代区分」が、私たち日本人にとっては、まったく意味をなさないナンセンスな考え方だってご説明をさせて頂きましたが、今回、この書物の舞台となる時代は、「西洋主体」の独特な考え方に基づいて、いわゆる「中世」と呼ばれる時代だって、教え込まされています♥

「 どの歴史(日本史)の教科書でもいいので、ページを開いてみてください。鎌倉時代と室町時代は「中世」となっています。どの教科書でもそうです。「中世」とは「近代」になる前の、封建的で粗野な遅れた文化の時代という意味で使われています。NHKの大河ドラマ『平清盛』に描かれた世界はいかにもそのような世界です。薄汚れた武士たちが映像化されていました。
しかし、…鎌倉時代も、…室町時代も、果たしてそういう時代なのでしょうか。」

詳しくはこちらをご参照♥
↓
日本に「中世」は、ありません♥
答えを先に言ってしまいますと、「鎌倉時代も、室町時代も、そういう時代ではなかった」ってなります♥

まず、服装を見てみましょう♥
一つ古い時代、つまり「平安時代」の一般庶民の男性衣装は「直垂(ひたたれ)」でした♥ この「直垂(ひたたれ)」は、日本古来からみられる庶民の衣類を起源としているものでした。

平安時代 民衆直垂姿
また、「水干(すいかん)」と呼ばれる活動しやすい衣装も着用していました。

一方、女性はこんな感じでした♥

以下は、Wikipediaの抜粋です。
「 現在、平安前期・中期の庶民の衣服についてはよく分かっていないが、後期に成立されたとされる伴大納言絵詞には庶民の姿が描かれている。男性の多くは水干姿で、袴は膝下までの丈である。女性は広袖や小袖の着流しで、腰布を巻いた姿も見られる。」

伴大納言絵詞に描かれた、院政期の庶民の服装
ここまでが、「平安時代」の庶民の衣装のご説明です。
で、「鎌倉時代」になりますと、庶民の衣装であった「直垂(ひたたれ)」が、武士の常装となります♥

鎌倉時代 直垂姿の武士
そして、さらに時代が進んで「室町時代」になりますと、平安時代には、庶民の衣装であった「直垂(ひたたれ)」が、なんと公家の衣装にまでなっちゃいます♥ この「室町時代」は、「公家」の文化と「武家」の文化が融合した時代でもあったんです♥

室町時代 直垂姿の公家
ご興味があれば、こちらもご参照ください♥
↓
☆風俗博物館
で、一方の庶民の衣装はといいますと、ほとんど変化がないんです。


「 室町時代は朝廷と幕府が京都にあったので、貴族文化と武家文化が混じりあいました。…新しい文化が起こったのです。

鹿苑寺(金閣寺)
三代将軍足利義満が京都の北山に建てた金閣は、さまざまな文化が融合したこの時代の特徴をよく表しています。

義満は新しい演劇の創造にも貢献しました。観阿弥(かんあみ)、世阿弥(ぜあみ)の父子を保護し、二人は平安時代からの民間の娯楽であった猿楽、田楽を能楽に大成しました。能や、能の合間に演じられる軽妙な台詞劇の狂言は、武士や庶民の間で人気となりました。

義満を中心とした時期の文化は北山文化と呼ばれます。

銀閣寺
八代将軍義政は東山に銀閣を建てました。このころになると、わび・さびと呼ばれる簡素で気品のある文化が生まれ、好まれるようになります。銀閣はこの傾向を体現したものです。これを東山文化といいます。
この時期は現代にまでつながる日本人の文化、「和」といわれる文化がはっきりと出てきた時期でもあります。

その代表例は、建築における書院造の発達でしょう。畳、床の間、違い棚など、和室の要素が整ってきます。

書院造
これにともなって、生け花や茶の湯が生まれたのもこのころです。…


この時代で注目されるのは、集団で楽しむ文化が起こったことです。武家も貴族も一般庶民も寄り集まって楽しみました。能狂言がそうです。茶の湯がそうです。中でもおもしろいのは和歌です。和歌の上の句と下の句を別の人がつくり、つないでいく連歌が流行しました。村の寄合などでも連歌が盛んに行われたといいます。文芸を遊技化して社交として楽しむなど、世界に例のないことです。日本人の文化的資質の高さでしょう。
御伽草子(おとぎぞうし)という絵本もつくられました。「一寸法師」や「浦島太郎」などの物語が人々の人気を博し、広まりました。


文化は支配層など一部の者だけのものではなくなったのです。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
日本の「近代」は、室町時代から始まっています
と、このような私たち日本の、とある時代を舞台にしているのが、この書物です♥ お勧めですよ♥
それでは、本日の最後に、こちらの動画をどうぞ♥
(16:30頃~)
☆【動画】鳥越俊太郎 「私は昭和15年の生まれです。終戦の時20歳でした(注:終戦は昭和20年、鳥越氏は5歳)」

☆鳥越俊太郎が都知事選の野党4党統一候補に!会見で「知らない」「これから」「関心がない」連発
続きは次回に♥
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