2016-05-20 (Fri)

ユーロビジョン・ソング・コンテスト(英語:Eurovision Song Contest、フランス語:Concours Eurovision de la Chanson)は、欧州放送連合(EBU)加盟放送局によって開催される、毎年恒例の音楽コンテストである。
大会では、各国代表のアーティストはそれぞれ生放送で自らの楽曲を披露し、引き続いてそれぞれの参加国が他国に投票して大会の優勝者を決定する。各国代表の参加者は、欧州放送連合に加盟する全国網の放送局を通じて大会に参加しており、放送局は自国代表のアーティストと楽曲を決定し、また自国の視聴者に大会を生中継する。大会は1956年の第1回大会以降、毎年開催されており、世界的に見ても長寿のテレビ番組のひとつであり、その視聴者の数も1億人から6億人程度と見積もられている。ユーロビジョン・ソング・コンテストは、オーストラリア、カナダ、中華人民共和国、エジプト、インド、日本、ヨルダン、メキシコ、ニュージーランド、フィリピン、大韓民国、台湾、タイ王国、ベトナム、ウルグアイなど、大会に参加していないヨーロッパ域外の国々でも放送された。2000年以降は、コンテストは公式サイトよりインターネットでも中継されており、2006年には140箇国近くから7万4千人以上が視聴している。
☆ロシア、ウクライナ人歌手の優勝に反発 ユーロビジョン
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 「日本語に訳せば、日本の読者と日本の外交にもきっと役立つだろうと思い、ドイツ=ヨーロッパとアメリカについて述べた長いインタビューを送ります。末尾で日本についても言及しています」
このメールをエマニュエル・トッド氏から編集部が受け取ったのは、2014年9月のこと。…
最も重要な主題はドイツだが、「日本の読者にきっと役立つ」とトッド氏自身が述べているように、
「『ドイツというシステム』は驚異的なエネルギーを生み出し得るのだということを認める必要がある。歴史家として、また人類学者として、私は同じことを日本についても、(略)言うことができる」
などと、随所に直線、日本への言及がある。…

さらに、
「現在起こっている[ウクライナでの]衝突が日本のロシアとの接近を停止させている。ところが、エネルギー的、軍事的観点から見て、【日本にとってロシアとの接近はまったく論理的】なのであって、安倍首相が選択した新たな政治方針の重要な要素でもある」
と、日本の外交についての、より踏み込んだ具体的な指摘もある。

まず本書こういった点が日本の読者の関心を惹くだろう。

しかし、本書の主題は何と言っても、【冷戦終結後のドイツの擡頭(たいとう)が招きよせるヨーロッパの危機】である。

通常、ドイツに比せられるのは日本である。…だが、【地域の安全保障の問題として考えた場合、ドイツに比せられるのは、日本であるよりも、アジアにおける中国】なのかもしれない。

中独合作
たとえば、
「ドイツと比較される東アジアの国といえば、なにかについて日本が対象にされ、【日本人自身もなんとなく日独両国の間には共通性が多いと思い込んでいる】」
と指摘する歴史学者の野田宣雄氏は、次のように述べている。
「だが、実際には、冷戦の終結を境として、【日独両国は決定的に異なる道を歩みはじめる】ようになったと考えた方がよい。

(略)統一後のドイツが明らかに『中欧帝国』形成の道を歩もうとしているのにたいして、日本には、東アジアで『帝国』を形成しようとする意志もなければ、そのための地政学的あるいは歴史的な条件も乏しいからである。結論を先に言えば、【ヨーロッパにおけるドイツと同様に東アジアにおいて『帝国』を志向しているのは、中国であって日本ではない】。

(略)もちろん、ドイツのめざす『中欧帝国』と中国が志向する『中華帝国』とでは、その内容も性格も大いに違う。しかし、重要なのは、【地域の中心部における『帝国』の建設にともなって、周辺の諸国家が深刻な影響を受ける】という点では、ヨーロッパも東アジアも同じだということである。

(略)その意味では、現在の日本がおかれている国際的な位置は、ヨーロッパにおけるドイツのそれよりも英、仏、伊といった諸国のそれと比定すべきであろう。」 (『二十世紀をどう見るか』文春新書)

トッド氏によれば、【ドイツの擡頭は、アメリカ帝国の衰退と連動】している。

「1945年の勝利の遺産、アメリカによるヨーロッパの制御の鍵、それはドイツをコントロールすることだ。(略)2003年からのドイツの擡頭を確認すること、それはアメリカ帝国の崩壊の始めを確認することだった」

こうした地政学的な変化は、ヨーロッパに限られない。アジアも同様だ。

「アメリカシステムとは、ユーラシア大陸の二つの大きな産業国家、すなわち、日本とドイツをアメリカがコントロールすることだ」
とした上で、トッド氏は次のように言う。
「こんな体たらくのアメリカ、配下の国々がそれぞれの地域でおこなう冒険的行為をもはやコントロールできず、むしろ是認しなければならない立場のこのアメリカは、それ自体として一つの問題となっている。(略)アジアでは韓国が日本に対する恨み辛みのゆえに、アメリカの戦略的ライバルである中国と裏で共謀し始めている」

しかし、トッド氏は、中国の「実力」について、
「中国はおそらく【経済成長の瓦解と大きな危機の寸前】にいます」
と付け加えることも忘れない。

というのも、
「中国は、西洋資本主義の利益計算の道具」
で、

「西洋の企業からしてみれば、目にしたこともないような利潤をもたらしてくれる国」
で、

「西洋の資本主義にとって、中国を肯定的に言うことは利益がある」
が、

「共産党の指導者たちは、決して主人ではない」
のであって、

「彼ら自身も、自分ではコントロールできない力の支配下にある」
からだ(『腐敗は「頭部」から始まっている』「中央公論」2014年5月号)。


したがって、経済面で中国が単独で覇権を握ることはないとトッド氏は見る。

「もう一つのシナリオは、ロシア・中国・インドが大陸でブロックを成し、欧米・西洋ブロックに対抗するというシナリオだろう。

しかし、【このユーラシア大陸ブロックは、日本を加えなければ機能しない】だろう。

このブロックを西洋のテクノロジーのレベルに引き上げることができるのは日本だけだから」

では軍事力についてはどうか。

中国は
「軍事的パワーという観点から見て、未ださほど大きな存在ではない」
とトッド氏は言う。

人民解放軍
「 二つの理由で[日米との]戦争は不可能です。

米国の核兵器の存在と中国の軍事技術水準の低さです。

二年前に中国海軍に関する記事を読んだことがあります。中国はロシアから空母を購入し、その使い方を学んでいるとありました。

空母風 海上建造物 鉄のカタマリ・遼寧
鉄のカタマリ・遼寧については、こちらもご参照♥
↓
☆ドイツ帝国の「金正恩」 ~ ヴィルヘルム2世
それを読んで私が何を思ったか。この地域の最近の歴史を振り返ってみれば、ここには【巨大な海軍力を有する二大国、すなわちアメリカと日本が存在していた】、ということです。

太平洋戦争とは、空母を使いこなし、空母を発明さえした二大国間の戦いだったのです。

護衛艦 いずも
(略)もし中国軍が海洋に出て行き、勢力を拡張しようとすれば、【海空戦を経験した世界でただ二つの国、日本とアメリカの同盟に向き合わなければならない】、ということです。まったく馬鹿げたことです!」
(『腐敗は「頭部」から始まっている』)

しかし、見逃せないのは、擡頭するドイツと中国の接近であろう。

「 『ドイツ帝国』は最初のうちもっぱら経済的だったが、今日ではすでに政治的なものになっている。

ドイツはもう一つの世界的な輸出大国である中国と意志を通じ合わせ始めている。

中独合作
果たしてワシントンの連中は憶えているだろうか。1930年代のドイツが長い間、中国との同盟か日本との同盟かで迷い、ヒトラーは蒋介石に軍備を与えて彼の軍隊を育成し始めたことがあったということを」 』

いかがでしょうか?
はじめに、著者であるエマニュエル・トッドは、自身でも述べているように「親米左翼」です♥ 日本で見かける、自称リベラル、つまりパヨク=左翼=知性がない、こう言った連中は、何故か「反米」ですね♥

エマニュエル・トッド
この書物を読んでいると、そんな著者の「左翼的」な言説が出てくるのですが、ことドイツの現在の状況については、非常に示唆に富んだ見解を示しています♥
で、著者が指摘しているとおり、いまドイツの膨張が始まっています♥
古くは、「神聖ローマ帝国」。

神聖ローマ帝国 領土の変遷
そして、20世紀の「ドイツ帝国」。

第一次世界大戦前の1914年のドイツ帝国の領域
私たちの日本にも、劣化した左翼ではなくて、本当に知性を持った左翼がいれば、議論ができて、色々な問題を解決へと前進させることが出来るんでしょうけど、残念ながら日本のパヨクは議論すらできないので、逃げちゃいます♥

こちらもご参照♥
↓
☆安らかな場所って何よ! ~ 【劣化左翼】 日本共産党 池内さおり
この書物で、著者が述べていることは、ドイツがEUという衣の陰に隠れながら、『ドイツ帝国』となって牙を研いでいる、それが現実だっていうことです♥

ロシアとの確執も、最近では、こんなことがありましたね♥

☆「氷の壁」また一つ=クリミア歌手の音楽祭優勝で-ロシア対ウクライナ
「 【モスクワ時事】今年の欧州音楽祭「ユーロビジョン」の優勝者をめぐり、冷え切ったロシアとウクライナの間にまた一つ「氷の壁」が築かれた。ユーロビジョンはロシアから英国まで欧州を横断して注目を集める毎年恒例の欧州歌手の晴れ舞台。スウェーデンでの大会で14日、優勝を決めたのはウクライナ南部クリミア半島の先住民族タタール系の女性歌手だ。ウクライナは「全国が感謝している」(ポロシェンコ大統領)とたたえるが、ロシアからは「政治的だ」と不満が噴き出した。
ユーロビジョンは60年の歴史を持ち、五輪のように各国代表が参加する。欧州最大の音楽イベントで、現地時間夜に生放送され、視聴者は数億人。4人組のABBA(アバ、スウェーデン代表)、映画「タイタニック」の主題歌を歌う女性歌手セリーヌ・ディオン(スイス代表)は、ユーロビジョン優勝がきっかけで世界に羽ばたいた。

今年の優勝者ジャマラさん(32)は国籍がウクライナで、ウクライナ代表として出場。タタール系として苦難の歴史を歌った。首都キエフの音楽学校で学んだウクライナの人気歌手であり、2014年のロシアによるクリミア編入後も国籍を変えなかった。タタール系の多くはこの年に行われた編入の是非を問う住民投票を棄権した。ロシアでは「過激派」のレッテルを貼られている。
タタール人の母語はトルコ語に近い。第2次大戦時にはソ連の独裁者スターリンから「ナチス・ドイツのスパイ」とぬれぎぬを着せられ、約20万人がクリミアから追放された。ジャマラさんは今回、曽祖母の追放体験を英語でつづって歌った。
こうした経緯から、ロシアにとって、ジャマラさんの優勝は面白くない。「クリミアはウクライナ」というメッセージを世界に発信された格好で、ロシア要人らは「ユーロビジョンは政治の場になった」(プシコフ下院外交委員長)と不快感を示した。(2016/05/16-14:28)」
で、その問題の歌「1944」が、こちらになります♥
で、問題の曲「1944」の歌詞がこちら。日本語訳も併記しておきますね♥
1944
When strangers are coming... (見知らぬ人が来るとき... )
They come to your house, (彼らはあなたの家に来て、)
They kill you all (彼らはあなたがたすべてを殺します)
and say, (そして、言う)
We’re not guilty (私たちは無罪です)
not guilty. (無罪だ)
Where is your mind? (あなたの心はどこにありますか?)
Humanity cries. (人間性が泣き叫んでいます)
You think you are gods. (あなたは、あなたが神であると思っている)
But everyone dies. (しかし、誰もが死にます)
Don't swallow my soul. (私の魂を飲み込まないでください)
Our souls (私たちの魂)
Yaşlığıma toyalmadım (私は私の青春を楽しんでいませんでした )
Men bu yerde yaşalmadım (私はこの場所に住むことができませんでした )
Yaşlığıma toyalmadım (私は私の青春を楽しんでいませんでした )
Men bu yerde yaşalmadım (私はこの場所に住むことができませんでした )
We could build a future (私達は未来を築くことができた)
Where people are free (人々が自由な所)
to live and love. (生きるのにも、愛するのにも)
The happiest time. (最も幸せな時間)
Where is your heart? (あなたの心はどこにありますか?)
Humanity rise. (人類は立ち上がる)
You think you are gods (あなたは、あなたが神であると思っている)
But everyone dies. (しかし、誰もが死にます)
Don't swallow my soul. (私の魂を飲み込まないでください)
Our souls (私たちの魂)
Yaşlığıma toyalmadım (私は私の青春を楽しんでいませんでした )
Men bu yerde yaşalmadım (私はこの場所に住むことができませんでした )
Yaşlığıma toyalmadım (私は私の青春を楽しんでいませんでした )
Men bu yerde yaşalmadım (私はこの場所に住むことができませんでした )
Vatanıma toyalmadım (私は私の祖国を楽しんでいませんでした )
いかがでしょうか?
批評は、敢えて避けますが、ご参考までに、セリーヌ・ディオンが歌う、映画「タイタニック」の主題歌がこちらになります♥ 曲も歌詞も、さきほどの「1944」と比較してみてください♥
My Heart Will Go On
Every night in my dreams (毎晩、私の夢の中に)
I see you, I feel you (私はあなたを見、あなたを感じる)
That is how I know you go on (それはあなたが生きていると思うような・・・)
Far across the distance (長い隔たりを超えて)
And spaces between us (私たちの間の隔たりを超えて)
You have come to show you go on (あなたは知らせるために現れてくる・・・あなたが生きていると・・・)
Near, far, wherever you are (近くに・・・遠くに・・・たとえどこにあなたがいようとも)
I believe that the heart does go on (あなたが生き続けていると私は信じている )
Once more you open the door (もう一度、あなたは家に帰ってくる)
And you're here in my heart (ここ、私の心の中に、あなたがいる)
And my heart will go on and on (私の心に終わりはない)
Love can touch us one time (愛は、再び、私たちをめぐり合わせる)
And last for a lifetime (それは一生変わることがない)
And never let go till we're gone (私たちが生きている限り、決して私たちは見捨てられはしない)
Love was when I loved you. (愛・・・それは私があなたを愛していた時間だった)
One true time I hold to (私が手にしていた真実の時間)
In my life we'll always go on (一生、私たちはいつも一緒)
Near, far, wherever you are (近くに・・・遠くに・・・たとえどこにあなたがいようとも)
I believe that the heart does go on (あなたが生き続けていると私は信じている )
Once more you open the door (もう一度、あなたは家に帰ってくる)
And you're here in my heart (ここ、私の心の中に、あなたがいる)
And my heart will go on and on (私の心に終わりはない)
You're here, there's nothing I fear (あなたはここにいる。私は何も恐れない)
And I know that my heart will go on (私の想いは終ることはない)
We'll stay forever this way (私たちは変わることがない)
You are safe in my heart (あなたは私の心の中で生きている)
And my heart will go on and on (そうして私の心はずっと続いていくだろう)
いかがでしょうか?
何となく、言いたいことはご理解いただけたのではないかと。。。
さて、本日の最後に、ポイントをまとめておきましょう♥
「ウクライナ南部クリミア半島の先住民族タタール系の女性歌手」が、「タタール系として苦難の歴史を歌った」と、書かれていましたが、皆さんは、どのように思われましたでしょうか?

それでは、質問を変えまして、そもそもクリミア半島には、もともと「先住民族」として、「タタール人」が住んでいたのでしょうか?

それでは、もっと根本的な質問ですが、「タタール」って、なんでしょうか♥

それでは、「タタール」について、以下、Wikipediaからの抜粋です。
「 タタル部
タタル部(塔塔児、Tatar)は、モンゴル帝国以前にモンゴル高原東部に存在したモンゴル系遊牧民族。『元史』などでは塔塔児、『集史』ではQaum Tātārと記される。チンギス・カンによって滅ぼされたが、その名は遊牧騎馬民族の代名詞となり、ヨーロッパに広まってタタールと呼ばれるようになる。また、オングト部が「白韃靼」と呼ばれたのに対して「黒韃靼」とよばれた。
タタルの起源はモンゴル同様、6世紀から10世紀にかけて中国東北部に存在した室韋(しつい)族であり、8世紀に突厥によって刻まれた『オルホン碑文』にある「三十姓(オトゥズ)タタル Otuz Tatar」もこれにあたる。」
地図上に、「クリミア」と「タタールの起源地」を示しますと、実は、こうなっちゃうんです♥

では、もう少し、時間を進めましょう♥
以下、Wikipediaからの抜粋です。
「 タタル(Татарла, Татар - Tatarla, Tatar)という語は、テュルク系遊牧国家である突厥(とっけつ)がモンゴル高原の東北で遊牧していた諸部族を総称して呼んだ他称である。
後にタタルと自称する人々はモンゴル部族に従属してモンゴル帝国の一員となり、ヨーロッパ遠征に従軍したため、ヨーロッパの人々にその名を知られた。ヨーロッパではモンゴルの遊牧騎馬民族が「タルタル(Tartar)」と呼ばれるようになり、その土地名も「モンゴリア(モンゴル高原)」という語が定着するまでは「タルタリー」と呼ばれた。中でもロシア語の「タタール(Татар)」はよく知られているが、ロシアはヨーロッパの中で最も長くモンゴル(タタール人)の支配を受けた国であり、ロシア人にとって「タタールのくびき (татарское иго)」という苦い歴史として認識されている。」

いかがでしょうか?
つまり、モンゴル帝国の膨張とともに、ユーラシア大陸の西側を侵略した、それが「タタール人」なんです♥

モンゴル帝国
で、この当時、現在のロシアに繋がるのは小国であった「ルーシ」です♥

モンゴル帝国、そしてタタール人の侵略によって、「ルーシ」は屈辱的な「タタールの軛(くびき)」が始まります。これは「モンゴル人に首輪をつけられた」という意味で、今風に言えば「パシリになった」ということです♥
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆ドイツ騎士団をタコ殴りにして、ロシアをパシリにした「あの国」
それでは、「クリミア半島」の歴史をざっくりと♥
「 黒海に突き出たクリミア半島は、過去幾多の国々の興亡の歴史を見てきました。紀元前7世紀頃にはスキタイ人が住んでおり、その後古代ギリシャ人が入植し、ケルソネソスなどの植民都市を築きました。
その後、さまざまな民族が侵入しましたが、特筆すべきは13世紀に蒙古民族のタタール人が侵入して、やがてクリム汗国を建設…ソ連時代にはクリミアのタタール人たちは、スターリンによって強制的にウズベキスタンに移住させられますが、その後帰還していまでも居住しています。

ハザール帝国の遺跡(サルケル遺跡Sarkel、830年代に建設。写真は1930年代のもの
もう一つの特筆すべきことは、9世紀頃からカスピ海の西岸周辺に栄えたハザール王国が、一時期クリミア半島を支配下に置いていたことです。
このハザール王国については現在に致る歴史論争の一つになっています。その理由は、ハザール王国はユダヤ教を信奉する改宗ユダヤ人の国で…ユダヤ人の定義はユダヤ教徒であることですから、ハザール人はユダヤ人ということになります。このハザール人の末裔がいわゆるアシュケナージ・ユダヤ人であるか否かが、大きな争点となっているのです。それは当然です。
もし、アシュケナージ・ユダヤ人がハザール人であるなら、現在のユダヤ社会における支配勢力であるアシュケナージ・ユダヤ人は、セム族ではないことになります。
(※中東のヘブライ起源のユダヤ人はセム族。つまりユダヤ社会で多数派のアシュケナージ・ユダヤ人が非セム族であるなら、純粋なヘブライ由来ユダヤ人ではないことになる。)
これが事実であれば、世界史がひっくり返るくらいの大事件なのです…かつてクリミアにはハザール系ユダヤ人が住んでいたということを覚えておいて欲しいと思います。」

ハザール・カガン国の版図(650年頃が赤、750年頃が橙、850年頃が薄い橙)
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆クリミアに住んでいた「ユダヤ人」♥
で、争点となっていることは別に致しまして、クリミア半島に、要するに「ユダヤ人」が住み着いていたわけですが、こんな事実も知っておいて頂きたいんです♥
「 クリミアをめぐる歴史はソ連時代にさらに複雑さを加えました…
1944年、ナチスドイツとの戦争の最中、反ファシスト・ユダヤ委員会…などユダヤ系ロシア人たちが、クリミア半島をユダヤ人の自治共和国にするようスターリン共産党書記長(首相)に訴えたのです。…温暖なクリミア半島…は、ユダヤ人の故郷であるパレスチナのカナンの地、乳と蜜の流れる豊かな地、とイメージされていたのです。
たしかに、緑に覆われたクリミアでは、ブドウが取れ、世界的にも有名なマサンドラ・ワインの産地でもあります。

このクリミアの地を、ソ連国内の少数民族であるユダヤ人の居住区にしようとしたのです。…この訴えはソ連の最高意志決定機関である共産党政治局において議論されました…が、スターリンはこの提案を拒否しました。…なぜスターリンが拒否したのかについては、この提案の背後にアメリカのシオニストの影響を見たのが原因であるとして…フルシチョフは回想しています。…この構想挫折後、1948年にパレスチナの地にユダヤ人国家イスラエルが誕生しました。そのイスラエルは現在もガザ侵攻に見られるようにパレスチナ人との間で軍事衝突を繰り返しています。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆クリミアと「幻のユダヤ人の国」♥
いかがでしょうか?
今回のユーロビジョン・ソング・コンテストの裏側が、少し見えてきませんでしょうか♥
我が家では、今回のユーロビジョン・ソング・コンテストで選ばれた「1944」よりも、もちろん、あれ♥
「1989」♥

そうそう♥ この歌って、すごくいいですね♥
そういえば、1989年6月4日って、何かがあった日でしたね♥
続きは次回に♥
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