2016-05-08 (Sun)

☆「デトロイト美術館展」ゴッホ、ピカソ…巨匠の名作ずらり 愛知・豊田市美術館
モネやルノワールら印象派からゴッホ、ゴーギャン、さらにはマティス、ピカソまで、ヨーロッパの近現代美術史を彩る巨匠の名画が並ぶ「デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」が27日から、愛知県の豊田市美術館で始まる。26日には開会式と内覧会が行われ、招待者は名品に見入った。
所蔵約6万5千点から、えりすぐりの52点を展示。なかにはピカソの「読書する女性」など15点の日本初公開作品も含まれる。ポスト印象派を代表する因縁の二人、炎の画家・ゴッホと野生の画家・ゴーギャンの自画像が並んでいるのもみどころのひとつ。
同展のナビゲーターを務める女優の鈴木京香さん(47)も訪れ、「準備で資料を拝見していましたが、直接見るのが一番すてきだと思いました」と感想を語った。

同展は、豊田市とデトロイト市との姉妹都市提携55周年、豊田市美術館開館20周年の記念事業として6月26日まで行われる。その後、大阪市立美術館(7月9日~9月25日)、東京・上野の森美術館(10月7日~平成29年1月21日)に巡回する。同展の公式サイトは下記。
☆デトロイト美術館展
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 クロード・レヴィ=ストロースは、…五度日本を訪ねている。

クロード・レヴィ=ストロース
最初の旅立ちを間近にして、『悲しき熱帯』の日本語完訳版に寄せた序文で、偉大な人類学者は、その【日本への愛着】をこう回想している。


【日本文明ほど、私の知的、精神的形成にとって、早くから影響を与えたものはありません】。といっても、それはごくささやかな道を通じてだった、と言えるでありましょう。画家であった私の父は、【印象派作家】の例にもれず、若い頃、大きな紙挟み一枚に【日本の版画】を所蔵していました。そして、父はその一枚を、私が五、六歳の時にくれたのです。私はいまでも、その版画を思い浮かべることができます。それは一枚の【広重】で、ひどくいたんで縁取りもないものでしたが、海を前にした大きな松の木の下を、そぞろ歩きしている女たちを表したものでした。

歌川広重の死絵 3代豊国筆、安政5年(1858年)

東都名所坂づくし 『品川大井 八景坂 鎧掛松』
初めて経験した美的感動にすっかり心を奪われた私は、それを箱の底に貼り付け、人に手伝ってもらって私のベッドの上に懸けました。版画は、このおもちゃの家のテラスから眺められる風景という訳でしたが、毎週少しずつ、私は、日本から輸入された、それこそ小さな家具や人形でこの家を飾ることに熱中しました。その頃、パリのプティ・シャン通りに、「仏塔(ラ・パゴド)」という、こうしたものを専門に売る店があったのです。

「雪月花図」 勝川春章
それからというもの、学校で良い成績をとるたびに、私は版画を一枚ずつ褒美にもらうようになりました。それが何年も続いたので、父の紙挟みは私のためにだんだん空になって行きました。しかし私は、【春章(しゅんしょう)、栄之(えいし)、北斎、豊国、国貞、国芳などを通して発見したあの世界に魅了されていた】ので、これだけの収集では満足できませんでした。17歳か18歳の頃まで、私は小遣いを貯めては、それをはたいて、版画や絵物語の本や、刀身や刀の鐔(つば)を買い集めました。…

「立美人図」鳥文斎栄之
私は西洋世界が耳を傾けようとさえするならば、【日本文明が与えることができる優れた教訓のかずかず】を知らないわけではありません。

それは、【現在に生きるためには、過去を憎んだり破壊したりする必要はないという教訓】であり、【自然への愛や尊敬に席を譲らないで文化の産物の名に値するものはない】、ということであります。

もし、【日本文明が、伝統と変化のあいだに釣り合いを保つ】ことに成功するならば、そして、世界と人間のあいだに【平衡】を残し、人間が世界を滅ぼしたり醜くしたりするのを避ける【知恵】を持っているならば、つまり、【日本文明の生んだ賢者】たちが教えたように、人類はこの地球に仮の資格で住んでいるにすぎず、その短い過渡的な居住は、人類以前にも存在し、以後にも存在し続けるであろうこの世界に、修復不能な損傷を惹き起こすいかなる権利も人類に与えてはいない、ということを【日本文明がいまも確信している】ならば、もしそうであれば、この本が行き着いた暗い展望が未来の世代に約束された唯一の展望ではない(少なくとも世界の一部においては)という可能性を、微かにではあれ、私たちはもつことができるでありましょう。』

いかがでしょうか?
「この本が行き着いた暗い展望」が示す「この本」は、今回ご紹介している『月の裏側』ではなく、『悲しき熱帯』の方ですのでご注意ください♥
で、その暗い展望以外に、別の展望が開ける(少なくとも世界の一部において)とすれば、それは私たち日本文明が世界にもたらす、と言っていますね♥
その理由を、著者は、こう伝えています。
西洋世界が、その気になって、耳を傾けようとさえすれば、日本文明は優れた教訓のかずかずを与えてくれるだろう。その教訓とは、古くからの伝統や、自然を敬う文化を維持しつつ、現在も日本文明が存在し続けていることだ。
かつて日本文明の賢者たちは、人類はこの地球に仮の資格で住んでいるにすぎないと、従って、この世界に、修復不能な損傷を惹き起こすいかなる権利も人類には与えられていない、と教えており、そのことを日本文明は現在も確信していて、伝統とともに新しい変化を取り入れバランスを上手く取りつつ、世界と人間とのあいだのバランスを維持し得る力があり、人間が世界を破壊してしまうのを避ける知恵がある、と。
要するに、悠久の歴史を持つ優れた日本文明に、西洋世界は見習え、って言っているんです♥
もう、べた褒めですね♥
この書物を読み進めると、やはり外国人である著者は、間違った理解をされている部分もあって(訳者の解説が付いています)、それはそれで、とても興味を惹きます。 薄い書物なんですが、なかなか読み応えはありますよ♥
ところで、冒頭でご紹介している通り、「デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」が始まりましたね! モネやルノワールら印象派からゴッホ、ゴーギャン、さらにはマティス、ピカソまでヨーロッパの近現代美術史を彩る巨匠の名画が一同に揃うんです♥
↓
☆デトロイト美術館展
著者クロード・レヴィ=ストロースの父親も画家で、印象派作家の例にもれず、日本の版画を所蔵していた、と記述されていましたが、これが私たちの日本がヨーロッパに衝撃を与えた「ジャポニズム」です♥
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆世界に影響を与える「ジャポニズム」 ~ 「ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女」の場合
☆西洋近代絵画から物語性が消えたワケ ~ ジャポニズムの衝撃

クロード・モネ作『ラ・ジャポネーズ』
デトロイト美術館展でも展示される巨匠ゴッホは、画家でもあり、偉大な思想家でもありました♥

フィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホ
ゴッホもまた、弟にあてた手紙の中で、クロード・レヴィ=ストロースが述べたのと同じようなことを書いています♥
「 日本の芸術を研究してみると、あきらかに賢者であり哲学者であり知者である人物に出合う。彼は歳月をどう過ごしているのだろう。地球と月との距離を研究しているのか、いやそうではない。ビスマルクの政策を研究しているのか、いやそうではない。彼はただ一茎の草の芽を研究しているのだ。
ところが、この草の芽が彼に、あらゆる植物を、つぎには季節を、田園の広々とした風景を、さらには動物を、人間の顔を描けるようにさせるのだ。こうして彼はその生涯を送るのだが、すべてを描きつくすには人生はあまりに短い。
いいかね、彼らみずからが花のように、自然の中に生きていくこんなに素朴な日本人たちがわれわれに教えてくれるものこそ、真の宗教とも言えるのではないだろうか。
日本の芸術を研究すれば、誰でももっと陽気にもっと幸福にならずにはいられないはずだ。われわれは因襲的な世界で教育を受けて仕事をしているけれども、もっと自然に帰らなければいけないのだ。
(硲伊之助訳『ゴッホの手紙』岩波書店より)」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆レンブラントの絵を模写したゴッホの凄さ ~ 天才画家ゴッホの思想、日本こそが救いなのです
さて、ここからは、昨日の続きです♥
昨日は、「ベクレル」と「シーベルト」の違いについて確認しました。

放射性物質、放射能、放射線の違い
そして、一方が100Bq/kgで、もう一方が8000Bq/kgという物質中の放射能量・ベクレル(Bq)が異なった二つの物質があった場合、どちらが放射線の被ばく量が多いのかということを、電球を例に、考えてみました。


答えは、電球の場合と同じように、前提条件によって、複数存在している。。。
つまり、「8000Bq/kg」の方が「100Bq/kg」よりも、常に放射線の被ばく量が多いとは言えない、「ベクレル」は「シーベルト」と正の関係(一方が増えればもう一方も増えるというような関係)にはない、というところまでご説明させて頂きました♥
いったい、どういうことなんでしょうか?

まず、放射線を出す「能力」の強さを表す単位が、「ベクレル」で、放射線の被ばく量を表す単位が「シーベルト」です。
この二つの単位ですが、実は、「ベクレル」を「シーベルト」に「換算」することが可能なんです♥
ただし、注意点があります♥
「放射線を発生する物質」には、それぞれ異なった「換算係数」というものが決まっています♥
つまり、「放射線を発生する物質」ごとに、同じ「ベクレル」でも、異なった「シーベルト」となる・・・
分かりやすく言えば、放射線を出す「能力」の強さが同じでも、放射線の被ばく量は同じとは限らない、ということです♥

さらに、その「換算係数」は、放射線の被ばく「経路」によっても異なってきますし、放射性物質を食べたり飲んだりする「摂取経路」によっても異なってきますし、もっと言いますと、「摂取した年齢」によっても異なってくるんです♥

以上の基本をキチンとご理解頂いたうえで、どのように「換算」するのかを見てみましょう♥
「ベクレル」を「シーベルト」に換算する基本的な換算式は、次のようになります♥
[ 換算式 ]
ベクレル(Bq/kg) × 「換算係数」 = シーベルト(Sv or Sv/h)
では、ここまでを踏まえて、もう一度、こちらをご覧ください♥

フランスは「100Bq/kg」だから「助かる」・・・
日本だと「8000Bq/kg」までは、一般ゴミで処分するけど・・・
つまり、フランスと違って、「ベクレル」が多い日本は「危険」だ、と錯覚させる風評を撒き散らしているんです♥
御覧のとおり、パヨク=左翼=知性がない、というのは、もはや常識となりつつあります♥
ただし、私たち日本人は、もっと、基本的な知識を持たなければダメだと思います。いま、私たち日本人の知性が試されているんです♥
皆さんは、どのように理解し、そして説明あるいは反論されますか?

繰り返し申し上げますが、「ベクレル」は「シーベルト」と正の関係(一方が増えればもう一方も増えるというような関係)にはありません♥
ですから、単に「ベクレル」の数値の大小だけでは、被ばく量の「シーベルト」を単純比較できないんです♥
具体的に見ていきましょう♥
「ベクレル」を「シーベルト」に換算する基本的な換算式は、次のようになります♥
[ 換算式 ]
ベクレル(Bq/kg) × 「換算係数」 = シーベルト(Sv or Sv/h)
それでは、問題です♥

(問)
とある「青年」が、「セシウム137(Cs-137)」(→200Bq/kg)の水を、「1L(=1kg)」飲んだとした場合、その「青年」の被ばく量は、いったいどのくらいになるか?

換算式から、
ベクレル(Bq/kg) × 「換算係数」 = シーベルト(Sv or Sv/h)
↓
200Bq/kg × 水1kg(=1L) × 「換算係数」
= ?シーベルト(Sv or Sv/h)
・・・と、ここまでは、なんでもないですね♥
で、肝心な「換算係数」は、こちらになります。[※ベクレル(Bq/kg)→ミリシーベルト(mSv)]

緊急時における食品の放射能測定マニュアル(平成14年3月 厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf
「セシウム137(Cs-137)」を含み「200Bq/kg」の放射線を発生する「能力」を持つ水を、「青年」が経口摂取した場合、「換算係数」[※ベクレル(Bq/kg)→ミリシーベルト(mSv)]は、「1.3 × 10のマイナス5乗」になります♥
ベクレル(Bq/kg) × 「換算係数」 = ミリシーベルト(mSv)
↓
200Bq/kg × 水1kg(=1L) × 「換算係数」
= ?ミリシーベルト(mSv)
↓
200Bq/kg × 水1kg(=1L) × (1.3 × 10のマイナス5乗)
= ?ミリシーベルト(mSv)
ここで、答えを出す前に、イメージして頂きたいことがあります。
「10のマイナス5乗」って、どのようにイメージされますでしょうか?

ご参考までに、下記の命数法の一覧表を御覧頂きますと、「10の5乗」が「十万」だということが御理解いただけると思います。

命数法
符号がマイナスに引っくり返った乗数、「10のマイナス5乗」というは、「十万分の一」になります♥
ですので、さきほどの計算に戻りますと、
200Bq/kg × 水1kg(=1L) × (1.3 × 10のマイナス5乗)
= ?ミリシーベルト(mSv)
↓
200Bq/kg × 水1kg(=1L) × (1.3 × 「十万分の一」)
= ?ミリシーベルト(mSv)
↓
200 × 0.000013 = 0.0026ミリシーベルト(mSv)
このように、答えは、0.0026mSv、あるいは、ミリ(m)の「千分の一」はマイクロ(μ)ですから、2.6μSvとなります♥
つまり、先ほどの問題にあった青年は、2.6μSvの放射線量を被ばくをすることになりますが、一つ指摘しておきますと、この放射線被ばくは、一時的な被ばく量で、ず~っと一生蓄積していくわけではありません♥
さて、それでは、皆さんにご確認をして頂きたいことがあります。
さきほどの問題では、「青年」とありましたが、「乳児」、「幼児」、「少年」、「成人」であった場合、同じ「ベクレル」でも、異なった「シーベルト」になることが、ご理解いただけますでしょうか? 「換算係数」が異なっているわけですから、答えも当然異なってきますね♥
そうです!そこが重要なんです♥

繰り返しますが、「ベクレル」は「シーベルト」と正の関係(一方が増えればもう一方も増えるというような関係)にはない、この基本的なことを、まず、しっかりと御理解しておいてください♥
続きは次回に♥
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