2016-04-07 (Thu)

『韓非子』(かんぴし)は、中国戦国時代の法家である韓非の著書。内容は春秋・戦国時代の思想・社会の集大成と分析とも言えるものである。後世では、諸葛亮が幼帝劉禅の教材として韓非子を献上している。
備内(第十七編)
人を信じることは、君主にとって禍の源である。人を信じればその人にしてやられる。臣下が君主のいうことを聞くのは権力によってやむを得ず従っているというだけのことであり、臣下は常に君主にあだをなそうと狙っている。そして悪しき臣下は君主の妻や子も利用してくる。君主は身内の人間であっても信頼してはならない。また君主の妻には、夫に死んでほしいと思う動機が存在する。男は年をとっても女遊びをやめないが、女はだんだん容姿が衰えてくる。すると次第に夫に疎まれるようになり自分の子が世継ぎになれるかにも不安が生ずる。また夫が死んで自分の子が君主になれば、君主の母親ということで政治に口を出すこともでき、自由に男をはべらすこともできる。そのようなわけで君主は妻による暗殺に注意せねばならない。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 孔子とその教えである儒学を、単にマーケティングに失敗したのみならず、【学術的な理論としても間違っていると糾弾】したのが【韓非子】です。

代表例を二つ紹介しましょう。
一つは、日本語でもすっかり日常語になっている「矛盾」です。

韓非子は説話でおちょくります。
「楚の国に武器商人がいた。何でも突き通せる矛と、何でも防げる盾を売ろうとしていた。ある客が、『では、その矛でその盾を突いたらどうなるのか』と聞いたら、武器商人は何も答えられなかった」
という話です。
要するに【韓非子は、孔子はきれいごとを述べるけど、並べてみると辻褄の合わないようなことばかり言っている、と指摘】しているわけです。

もう一つは「守株」です。作曲家・山田耕作の童謡「待ちぼうけ」のもとになった話で、音楽の授業で習った方も多いと思います。

「ある猟師が、切り株に転んで死んだウサギを何も苦労せずに獲物として手に入れた。そして、何もしないで待っていたが、そんな間抜けなウサギは二度と現れなかった」
と儒者の姿勢を嘲笑したのが「守株」です。
儒者のように「徳のある政治家が現れ、人々の心が正しくなり、礼節を重んじるようになれば、世の中は自然と治まる」などと待っていても、株の前で間抜けなウサギを待っていた猟師のごとく、何の意味もないと切り捨てます。

そんな韓非子は何を主張したのか。彼の言動は『韓非子』としてまとめられています。人類史最高の政治学者とされる理論のエッセンスだけを取り出して、順に説明しましょう。

韓非子は世捨て人になるならいざ知らず、【政治にかかわるならこれくらいのことを覚悟せよ】とばかりに厳しい極論を並べます。
韓非子は「法家」とされますが、彼が唱える「法」とは、現在の民主国家のような国会で審議をして多数決で決めた法律とはまるで異なります。

【韓非子の言う「法」とは「君主の威令」のこと】です。君主の命令こそが法なのです。

【その命令に「全員が従う権威があってはじめて世の中が治まる」】と言っています。

君主の命令に逆らえば即死刑です。

そこまでしてはじめて威厳が保たれるのだから、情け容赦するような人間は君主失格ということになります。

韓非子が褒めそやすのが韓の昭候です。
「あるとき、昭候は酔っぱらって寝てしまい、冠を管理する役人が気を利かせて寝冷えしないよう衣を掛けました。起きた昭候は事の次第を聞くや、【衣を掛ける役割の役人だけでなく、冠役人も処罰】しました。衣役人は仕事を怠った罪、冠役人は【君主の命令もなく勝手に職権を超えた罪】」
によってです。
韓非子はこの逸話を紹介した後、「越官即死」つまり「余計なことをする奴は殺せ」と言い切ります(「侵官之害」より)。

上下の法秩序こそが政治であり、それを乱す者は悪である。殺されるのが嫌だから人間は「法」に従うのだ。【君主も政治家も死ぬまでこの緊張感を持ち続けなければならないとするのが韓非子】です。

これでは「法」は人殺しをするためのイチャモンのように思えてきます。その通りなのです。【韓非子の世界観では、人間とは生まれながらにして存在そのものが悪、理由を見いだして殺していくことで社会は平和になるのだ】、という危険な思想です。

人間社会(韓非子にとったは中国人社会)を生きていくには、徹底的に力で他人をねじ伏せるような強さがなければならない、誰よりも狡猾であらゆる陰謀に負けてはならない、とするのが韓非子の教えです。

これに飛びついたのが秦の始皇帝です。

始皇帝
始皇帝は徹底的に韓非子を読み込んで実践し、周辺諸国をすべて滅ぼして秦帝国を建国します。周りのすべての「王」を滅ぼしたので、自分はそれよりも格上の「皇帝」を名乗ります。始皇帝の秦では、韓非子に反する儒学の教えは徹底弾圧されます。しかし、極論しか言わない韓非子の教えでは、あまりにも殺伐としすぎて、さすがの中国人でも息苦しくなります。
当の韓非子も始皇帝に殺されてしまいました。

一方、秦を滅ぼして【漢を建国した劉邦は、ヤクザ出身の成り上がり者】でした。

成り上がり者特有の成り金根性でやたらと格好いい儀式をしたがります。そこに取り入ったのが儒者たちでした。彼らは、劉邦のニーズに応え、しかも教養ゼロの劉邦でも覚えられるような簡単な儀式をプロデュースしました。こうして、儒者たちの教えである儒学(儒教)が中華帝国で公式に取り入れられる端緒となります。
【建前は儒学、本音は韓非子、これこそが中国人を貫く行動原理】です。

【剥き出しの権力志向が孔子的にきれいごとにより隠され、韓非子的権謀術数に磨きがかかったとも言える】でしょう。』

いかがでしょうか?
「韓非子の世界観では、人間とは生まれながらにして存在そのものが悪」
性悪説ですね♥ キリスト教と同じ考え方です♥ 私たち日本人とは正反対の考え方です♥
さて、いよいよ追い詰められる、この阿呆の二人♥


ここ最近のニュースを集めてみますと、その追い詰められた姿が浮かび上がります♥
☆暗殺を恐れる習近平。腐敗一掃で中国共産党の不満分子が爆発寸前
☆暗殺未遂事件頻発 習近平国家主席に歴代最高の護衛態勢
☆中国国営通信、習近平氏を「最後の指導者」と配信ミス? 「反発の表れ」故意との見方も
☆【石平のChina Watch】習主席、頓挫した「独裁者」への道 衆人環視の中で目撃された異様な光景
☆またも習近平氏に辞任求める書簡 「独裁・個人崇拝」非難し「一切の職務から罷免し党員を救え」
☆中国に牙をむく金正恩氏「社会主義の裏切り者」…北朝鮮内部文書
☆北朝鮮が短距離飛翔体1発を内陸部に向けて発射…中朝国境地帯に落下
双方が追い詰められ、疑心暗鬼になっていて、北鮮の殿下が放ったミサイルは、正確に中朝国境付近に落下しています♥

落下地点のそばには、終戦後に起きたあの「通化事件」の通化市があります。
「通化事件」とは?
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆破防法調査対象の日本共産党と、終戦後の「通化事件」 その一
☆破防法調査対象の日本共産党と、終戦後の「通化事件」 その二
☆破防法調査対象の日本共産党と、終戦後の「通化事件」 その三
私たち日本にとっての問題は、この常軌を逸した二つの国は、「核兵器」を「実際に使える兵器」として考えていることです♥
中国も、北朝鮮も、通常戦力では、私たち日本の自衛隊には勝てません♥ もちろん、アメリカ軍には到底太刀打ちできません♥そのことを両国とも、すでに認識しています。それだからこその「核兵器」なんです♥ この辺りは別の機会にご説明させて頂きます♥
で、昨日の続きです。
蒋介石のスポンサーだった孔子の子孫・孔祥煕のお話です。

孔祥熙 (1930年代)
そのお話の前に、私たち日本と対峙する国々を、世界史全体の流れから整理し、今から約400年前、16世紀末の豊臣秀吉の時代までご説明させて頂きました。
では、その続きに入ります♥
この頃の大国は、オスマン帝国、そしてスペインとポルトガルです♥
で、私たち日本を中心に考えて、この時代の関係を現しますと、このようになります。
日本(戦国時代) VS ポルトガル
やがて、徳川の江戸時代に入ると、「鎖国」を行い、スペインやポルトガルを追い払い、寄せ付けないようにしました♥これが、今から約300年前まで、17世紀のお話です♥
世界を侵略するキリスト教徒(カトリック)を締め出したんです♥
では、ヨーロッパがどうだったかといいますと、キリスト教徒同士による戦争に次ぐ戦争の時代でした♥
絶大な権力を持つカトリック総本山のバチカンに対して、「宗教改革」を唱え分離していったプロテスタント、これらの両陣営に分かれての大戦争時代です♥
カトリック側はバチカン・神聖ローマ帝国(オーストリア・ハプスブルク家)・スペイン、対するプロテスタント側はオランダ・スウェーデン・デンマーク・イングランドでした。
三十年戦争と呼ばれるこの戦争は、最終的にフランスが裏切ってプロテスタント側に回ったことで終わりました。戦場となった神聖ローマ帝国は、300以上の領邦国家や都市の集合体と化してしまいました♥
この頃の大国は、オスマン帝国、そしてイギリス、フランス、スウェーデンとポーランドです♥
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆自分と違うことを考えている人間だって、殺さなくてもいいじゃない ~ クリスチーナ女王

第二次ウィーン包囲
弱体化した神聖ローマ帝国領内で反乱がおこり、ついにオスマン帝国が攻め込みます。結果、オスマン帝国が負け、衰退の一途をたどるようになり、他方、そのオスマンを侵略し始めたのがロシアでした♥
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆野蛮なアジア人がヨーロッパの仲間になった日 ~ ウィーン包囲
で、このあとの時代、世界侵略を巡って、イギリスとフランスが覇権争いを行います。
こちらもご参照♥
↓
☆ブラックホール事件 【プロテスタント】のイギリス vs 【カトリック】のフランス
☆愛人の子を宿し、産気づくと火を放ち、夫が火事見物に行っている間に出産した女傑 ~ エカチェリーナ2世
時は過ぎ、18世紀後半、今から200年以上前のことです。イギリスを追い出され、アメリカへと渡った清教徒(ピューリタン)が独立戦争を起こします♥当然、フランスが、これに加担します♥
イギリスは敗れ、アメリカの独立を認めます♥ところが、その直後、フランスで「革命」が勃発します♥

バスティーユ襲撃
さらにその後、ナポレオンが現れ、ヨーロッパ中を席巻します。このフランス革命とナポレオンの出現は、「ユダヤ人の解放」が目的です♥
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆Xi’s history lessons 習近平の歴史レッスン
で、このナポレオン戦争の後、戦後処理をめぐり開かれたウィーン会議で、ヨーロッパの秩序が確立しました♥

ウィーン会議の様子
この頃、つまり今から200年前、19世紀初頭の大国は、イギリス、そしてロシア、フランス、オーストリア、プロイセン(のちのドイツ帝国)です♥
で、私たち日本を中心に考えて、この時代の関係を現しますと、このようになります。
日本(江戸時代) VS ?
つまり、ここまで私たちの日本は平和だったんです♥
ヨーロッパの戦争とも、キリスト教徒による侵略とも、まったく無関係に平和を享受していたのが、私たちの日本です♥
それが、このあと数十年後に様変わりしてしまうんです♥
孔子の子孫、孔祥熙のお話をするつもりが、昨日に引き続き、長々となってしまいました♥
ですので、続きは明日にさせて頂きます♥
どうしても、この人物にこだわっている理由は、次の写真を見て頂ければ想像できるんではないでしょうか?
孔祥熙と並んでいる人物、それがヒトラーです♥

日本が大東亜戦争を戦った時代、同盟関係にあったのは、ドイツとイタリアですね♥
そして、日本が戦っていた相手は、アメリカ、そして中華民国(台湾)でした。
で、その同盟国ドイツと中華民国(台湾)が、仲良く並んでいるのは、どういうことなんでしょうか?
ここをご説明して参りたいと思います♥
私たちの日本は、一体、誰と戦ったんでしょう?
私たちの日本の敵は、本当は誰だったんでしょうか?
続きは次回に♥
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Re: タイトルなし * by みっちゃん
七神さん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
「韓非子の教えに真主様(アラーの漢字読み)を加えたようなもの」⇒ この表現は的確ですね!思わず吹き出してしまいましたw
いつも勉強になるコメントありがとうございます。
これからも宜しくお願い致しま~す☆彡
コメントありがとうございます。
「韓非子の教えに真主様(アラーの漢字読み)を加えたようなもの」⇒ この表現は的確ですね!思わず吹き出してしまいましたw
いつも勉強になるコメントありがとうございます。
これからも宜しくお願い致しま~す☆彡
処刑や鞭打ちみたいな教育や罰金より厳罰。韓非子の教えに真主様(アラーの漢字読み)を加えたようなものに見えなくもないが。