2016-01-17 (Sun)

平塚宿(歌川広重『東海道五十三次』より)
飛脚(ひきゃく)は、信書や金銭、為替、貨物などを輸送する職業またはその職に従事する人のことである。佐川急便の商標でもある。単純な使い走りとは違い、事業が組織化されているのが特徴である。公権に資する飛脚は地域に関係なく高い地位を占めた。その伝統に対する尊敬は、民間においても実用性に裏打ちされ揺るがなかった。
雲助(くもすけ)とは、江戸時代に、宿場や街道において荷物運搬や川渡し、駕篭(かご)かきに携わった人足のこと。蜘蛛助と書くこともある。雲助という言語の由来は定かではないが、一説によると、人足たちが定住せずに「雲」のように周辺をさまようからだとも言われている。また、(モグリのため)宿場の外れの街道沿いで客を待ち構える様子が、蜘蛛が網をはっているようであるからという説もある。
「足下を見る」という言葉は弱みにつけこむことを指すが、これはたちの悪い雲助が客の草履を見て、擦り切れている(=もう歩けない)場合に高い金額をふっかけたということに由来する。派生語として「雲助根性」という言葉があるが、これは他人の足下を見るような行為、考え方を指す。

飛脚(左)と雲助(右)
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 ドイツに住み始めて30年もの月日が過ぎた。

その間、私の生活の舞台は常にドイツにあり、人生の重要な経験はすべてドイツ人たちとともに積んできたので、彼らの考え方や感じ方は、十分に知っているつもりだ。そうするうちにドイツ人は、私にとって、好き嫌いを通り越して慣れ親しんだ人々となった。
だからだろう、彼らの頑迷さに腹の立つことはままあるが、日本人がドイツ批判を始めると、にわかにドイツ人を弁護しなければいけない気分になる。ただ反対に、ドイツ礼賛(らいさん)に対しては、「そうでもないのよ」とブレーキを掛けたくもなるから、いつまでたっても心は定まらない。私は、ドイツでも日本でも、いつでも少し傍観者になってしまう。
ただ、長く外国にいると、日本がつぶさに見えてくることは確かだ。【日本の長所は非常に多く、それはとりわけ実用面で際立っている】。

一例をあげるなら【宅配便】。

【あの複雑なシステムを、あそこまで正確に全国津々浦々まで機能させられる国は、世界広しといえども日本以外にはありえない】。

時間に比較的正確な国・ドイツでさえ、【電車が時刻表通りに走ることは稀】なのだ。

ましてや、【二時間単位の配達時間指定など、どの国であっても逆立ちをしても無理】だ。彼らはそんなことが可能だということさえ信じない。

しかし、【当の日本人は、これが当たり前だと思っている】。

しかし、日本人には欠点もある。たとえば論理性の欠如だ。ドイツ人は哲学的思考が好きで、思考の過程を愛しているが、日本人は議論などさしおいて、一足飛びに結論を出すほうが好きだ。
言い換えれば、思考の過程よりも実務の結果に重点を置く。計算式よりも解答なのだ。だからこそ、日本人の手に掛かれば多くのことが完璧に機能するが、その議論は禅問答のようにわかりにくい。

日本人のもう一つの欠点は、広報活動の稚拙(ちせつ)さだ。日本をアピールするための短期的作戦もなければ、どこに種を蒔けば、それがどのように実を付けて、いつごろ日本の役に立ってくれるかというような長期的作戦もない。

だから、【世界の多くの国が、イメージのほうが実態よりも良い】なかで、【日本は、実態のほうがイメージよりも良い唯一の国】ともいえる。ドイツにいたときは日本に対して批判的だったドイツ人が、日本に住むと皆、日本ファンになる。

たしかに、アピールをしないのは奥ゆかしいことではある。国益をかざして猛進するのは、品がないし、日本人の性に合わない。
とはいえ、日本の間違ったイメージが広まるのに、反論はおろか訂正さえしようとしないのは、やはりまずい。日本政府は、情報戦とまでいわないが、事実を広めるくらいの仕事はしてほしいと、いつも思う。
2011年3月11日、日本が未曾有の震災で沈みかかっていたころ、ドイツ人は、興味と同情の入り混じった視線で日本を見ていた。
あのころはドイツ人だけでなく、世界から日本が注目されて、私たちは、自分たちが日本人であることを強く意識した。そして、政治が混乱していたなかで、国民だけは立派だった。

こちらの動画(1:35:00あたりから)もご参照♥
↓
日本には素晴らしいところがたくさんある。人々の行動や思考の基本に思いやりが潜んでいるのが、とりわけ素晴らしい。自信をなくす理由はまったくない。私たちは、【私たちの価値観を捨てず、独立独歩、静かに成熟した国家を作っていけばよい】のだと思う。

そのためには、たまには傍観者になることも必要だろう。一歩離れて日本を眺める――本書が少しでもその役に立てば、これほど嬉しいことはない。
最後に、アピール下手で奥ゆかしい日本人のために次の言葉を贈りたい。
「住んでみたドイツ、八勝二敗で日本の勝ち――」 』

いかがでしょうか?
日本人には、当たり前だと考えられている「宅配便」♥ そんなに凄いことだったんですね♥
ところで、私たちの日本で、最初に郵便の原型になる通信制度が現れたのはいつ頃だったでしょうか?

「 律令国家は中央集権を特徴とし、中央の太政官・八省からの公文書によって通達されたことも知られている。この命令文書も、天武天皇の時代には五畿内七道制の七道を駅制、伝馬制で諸地方に伝えられた。これと郵便や、今ではインターネットやファックスで伝えられるのとどう違うのか。…
そこには根強い「近代」につくられた「古代」「中世」「近世」「近代」という進歩史観があり、…ヘーゲルからマルクスへの歴史観の根強さは、アメリカの学者も日本の学者も同じである」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆「古代」「中世」「近世」「近代」という左翼の進歩史観
天武天皇の治世、つまり7世紀後半の飛鳥時代です♥ 今から、1300年も前のお話です♥
そして鎌倉時代に、「飛脚」へと発展していきます♥
以下、Wikipediaの抜粋です。
「飛脚(ひきゃく)は、信書や金銭、為替、貨物などを輸送する職業またはその職に従事する人のことである。佐川急便の商標でもある。単純な使い走りとは違い、事業が組織化されているのが特徴である。公権に資する飛脚は地域に関係なく高い地位を占めた。その伝統に対する尊敬は、民間においても実用性に裏打ちされ揺るがなかった。飛脚は飛脚走りと呼ばれる独特の走法で走った。これは一説には「ナンバ走り」という走法で、体のひねりをしないため、体力の消耗が抑えられるとされるが、飛脚走りがどのようなものか失伝し文献もないことから真偽のほどは不明である。」
現在は変わっていますが、昔の佐川急便のロゴが、こんな感じでした♥


で、「飛脚は飛脚走りと呼ばれる独特の走法で走った」とありました。「一説には「ナンバ走り」という走法」とも。。。一体どんな走り方だったのでしょうか?

以下、Wikipediaの抜粋です。
「 ナンバ走りの基本は「右手と右脚、左手と左脚を同時に出す」ことである。これは江戸時代の日本の飛脚の走り方といわれており、これにより飛脚は1日に数十km、場合によって100km以上を走れたとされる。しかし、その走法は失伝しており、映像なども残っていないために推測しかできないとされ、その真偽には疑義がもたれている。この走法と「ナンバ」の名称は、古武術研究家の甲野善紀の著作などにより一般に知られるようになった。」
「右手と右脚、左手と左脚を同時に出」して走るんですね♥ 確かに、佐川急便の旧ロゴも、そうなっていますね♥
実際に残されている写真も、御覧のとおり♥

フェリーチェ・ベアトによる飛脚の着色写真(1863年-1877年頃)
真偽のほどは不明ですが、こちらの動画をご参照ください♥
↓
続きは次回に♥
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