2014-09-13 (Sat)
写真はこちらからお借りいたしました♥
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NPO法人 メダカのがっこう さん
PHP研究所
日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族篇】
著者 竹村公太郎著 《リバーフロント研究所研究参与》
『「冬みず田んぼ」とは、
冬の田んぼに水を張ることだ。
普通は、冬の田んぼには水を張らない。
冬の間に田を乾かし、
春になって田に水を入れ、
耕してから苗を植え付ける。
それが日本の稲作の手法である。
何故、冬の田んぼに水を張るのか?
それは田んぼに水を張って、
シベリアから飛来する白鳥やマガンの生息地にするためだ。
…田んぼに水を張って、渡り鳥の生息地を増やそうというのだ。
田んぼに水を張ると低温菌のコウジ菌やコウボ菌が活性化し、
他の田んぼより水温が2~3℃高くなり、
雪も早く融ける。
その雪が融けた田んぼの水面に、渡り鳥がやってくる。
(【冬みず田んぼ】の)稲の切り株から、小さな芽が出てくる。
また、微生物が活性化した田んぼには、
イトミミズやドジョウなどの小生物が生息していく。
その芽や小生物が、鳥たちにとってはご馳走となる。
昼間、このご馳走を食べに…
ハクチョウやマガンが集まってくる。
餌をついばみながら、鳥たちは【糞】をして夜は沼へ帰っていく。
…田んぼにとっては、この糞が貴重なお土産となった。
冬みず田んぼに発生した微生物が、
鳥の糞や稲刈りの残りのワラ、切り株を分解して【肥料】にしてくれるのだ。
…冬みず田んぼにあるリン、カリ量は、普通の田んぼと比較すると多いのだ。
特にリンの量は多く、普通の田んぼの倍近くの量となっていた。
有機栽培農業をするとき、カリンやチッソは堆肥でどうにかまかなえる。
しかしリンは不足しがちなので、【リン鉱石】による化学肥料を補給せざるを得ない。
ところが、冬みず田んぼでは、そのリンが鳥たちの糞でまかなえるのだ。』
渡り鳥さんたちって、すごいんですね♥
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