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     >  日朝関係 >  学校の先生が知らない「日本人の法令遵守精神」♥

    学校の先生が知らない「日本人の法令遵守精神」♥

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    事件前に訪問した長崎でのニコライ皇太子(上野彦馬撮影
    大津事件(おおつじけん)は、1891年(明治24年)5月11日に日本を訪問中のロシア帝国皇太子・ニコライ(後のニコライ2世)が、滋賀県滋賀郡大津町(現大津市)で警備にあたっていた警察官・津田三蔵に突然斬りつけられ負傷した、暗殺未遂事件である。
    当時の列強の1つであるロシア帝国の艦隊が神戸港にいる中で事件が発生し、まだ発展途上であった日本が武力報復されかねない緊迫した状況下で、行政の干渉を受けながらも司法の独立を維持し三権分立の意識を広めた近代日本法学史上重要な事件とされる。裁判で津田は死刑を免れ無期徒刑となり、日本政府内では外務大臣・青木周蔵と内務大臣・西郷従道が責任を負って辞職し、6月には司法大臣・山田顕義が病気を理由に辞任した。

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    津田三蔵

    『 日本国民明治憲法を広く支持していたことは、

    1891年…に起こった大津事件…によって裏づけられる。

    この事件は、訪日中のロシア帝国皇太子ニコライの沿道警備に

    当たっていた警察官津田三蔵が、滋賀県大津市で抜刀して皇太子の頭部を斬りつけたというものである。

    全国民は慌てふためいた。この事件によって、…日本の進歩発展が水泡に帰すのではないかと考えたのである。

    マスコミ明治政府の指導者は…謝意を表し

    明治天皇は負傷した皇太子を見舞ったが

    これは異例のことだった。』

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    1890年頃の明治天皇

    『 津田巡査の逮捕後、大津事件の焦点は…

    津田巡査に科する刑罰として刑法上のいずれの規定が妥当か

    という問題(に移っていった)…

    政府は…刑法第116条に基づき、死刑に処すべしと主張した。

    それに対して、大審院長児島惟謙とその他すべての判事は

    死刑ではなく終身刑が妥当である、とした

    彼らはあくまでも法とは一国の魂に深く根づいた神聖なものであり

    個人的な感情に左右されることはまかりならないという原則を見失わなかったのである。

    …児島の主張は決定的だった。…最高裁判事たちは6対1の圧倒的な差で

    津田巡査を終身刑にしたのだった。』

    児島惟謙胸像(関西大学千里山キャンパス)
    児島惟謙胸像(関西大学千里山キャンパス)

    『 大津事件を裁くにあたって日本の司法当局が貫いた法至上主義の精神は、

    朝鮮の植民地化においても

    朝鮮の人々に対する総督府の基本的な姿勢に極めて重要な影響を及ぼし、

    公正さ穏健さ相互主義などの面で

    列強の植民地政策をはるかにしのぐ統治

    朝鮮において可能にしたのである。』

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    朝鮮総督府

    『…井上毅は…第一次伊藤内閣、黒田清隆内閣、第一次山縣内閣、さらに…松方首相のもとで、

    内閣法制局長を務めた。

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    井上毅(いのうえ こわし)

    …大津事件で井上が果たした役割は、…伊藤博文に送った一通の書状から始まる。

    一、ロシア皇太子は皇帝ではなく、皇族の一員に過ぎない。国際法は、「一国の統治者に対する襲撃は、国家への襲撃と等しい」と記している。しかし、皇太子は統治者ではないから、…ロシアに対する襲撃とは異なる

    二、従って、(津田巡査は)暗殺未遂の罪で罰せられるべきである。もし我々が、ここで意図的に刑法を曲げれば、我々は外国人を日本の法の下で裁く権利を永久に失うことになろう

    三、日本国刑法第116条そのものは、外国の統治者に適用される性格のものではないし、外国皇族の家族の場合は、なおさらのことである。
     』

    Itō_Hirobumi
    伊藤博文

    『…井上毅はさらに伊藤博文に長文の「方針書」を送った。

    初歩的な法律の知識しか持ち合わせない人間ですら、

    政府が刑法116条を津田巡査に適用したとしたら大いに疑問に感ずるに違いない。

    世界中のいかなる国家にも自国の皇族以外の人間

    つまり外国の皇族に対して犯された犯罪行為に対して

    刑事制裁を適用する法律は存在しない

    もし、今われわれがこの条項を他国の皇族に適用するなら

    それは日本国が二人の元首を持っていることを意味することになる。…

    もし、われわれが津田巡査に刑法第116条を適用するなら、外国の政府と人民は、

    日本人は自分たちの警報機を理解していない、そして自国の判事を侮辱したとして、我々を笑いものにするだろう。

    西洋人は、たった一件のこの事件を通して、今日の日本は憲法国・法治国とは程遠いと判断するだろう。』

    『 トマス・M・クーリー(ミシガン州元主席裁判官)…は、…明治憲法発布を祝う式典に参列し、演説を行っている。

    演説の中でクーリーは、…19世紀に「重要な進展はすべて、内戦という犠牲のもとに達成された」西欧社会に触れたあと、

    日本に話題を向けてこう語った

    「あらゆる歴史の中で、入念に、そして些か(いささか)の悔恨の情をも見せずに、自らの権限のかなりの部分を民衆に委譲し、彼らの能力を信じ、彼らに政府運営の責任を分担するように促した(幕末日本の)偉大なる人民の統治者の行為に勝るほど、゛気高く゛゛称賛すべき゛ものを私は知らない。」 』

    こんな風に法律を尊重していた日本人は、外国に侵略戦争なんてしてはいないんだって、よく判りますね♥



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