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    親子チョコ💗(500冊以上の良質な書籍のご紹介)

    子どもたちの教育のため、また、その親である私たち自身が学ぶための、読まれるべき良質な書籍のみをご紹介させていただきます。

     >  日本 >  現代の地球において、現存する巨大な “古代国家” ~ いつまで経っても進歩しない、どうしようもない “支那人”

    現代の地球において、現存する巨大な “古代国家” ~ いつまで経っても進歩しない、どうしようもない “支那人”

    A storm is coming 514

    本日のキーワード : バイデン政権、シュトラウス派、レオ・シュトラウス、ウクライナ、ユダヤ人、ユダヤ教、キリスト教、神権政治、社会主義、中国史



    A new war is being prepared for after the defeat in the face of Russia
    ロシアに敗北したあとのために用意されている新たな戦争 ⑤

    The war in Ukraine is a trompe l’oeil. Behind the appearances of the unity of NATO and its consolidation by new members, several big players run with the hare and hunt with the hounds. In reality, all those who are not blinded by their own propaganda know that their side is going to lose and is already planning other enemies on other battlefields. Washington is making the best of a bad situation and using Russian pressure to close ranks.
    ウクライナにおける戦争トロンプ・ルイユ (騙し絵、トリックアート) である。NATO の結束と新メンバーによる統合という見せかけの裏で複数の大国が状況次第であちらについたりこちらについたりするといったことを行っている実際は自国のプロパガンダに惑わされない人々は皆自国側が負けることを知っておりすでに他の戦場で新たな敵と戦う計画を立てているのだワシントンは不利な状況を最大限に活用しロシアの圧力を利用することによって陣容を整えようとしている

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    The Straussian government gathered 85 states in Marrakech to plan the next war in the Sahel. Tens of billions of dollars in weapons, officially destined for the war in Ukraine, are already piling up in the Balkans before being delivered to Daesh jihadists.
    シュトラウス派政府 (現バイデン政権) は、サヘルでの次の戦争を計画するためにマラケシュに 85 カ国を集めた。公式にはウクライナ戦争に向けられたはずの数百億ドルの武器がジハード主義のダーイシュ (Daesh、中東シリアを中心に活動すうテロ組織、ISIS (ISIL) を指す呼び名のひとつ) に届けられる前にすでにバルカン半島に山積みにされている

    レオ・シュトラウス
    レオ・シュトラウス

    サヘルの位置
    サヘルの位置

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    Twice as many weapons as those used in Ukraine are stored in Kovoso and Albania before being sent to another theater of operations. For the Straussians, the coming defeat in the face of Russia will not be a big deal. Other wars can be fought against other enemies and keep the business going.
    ウクライナで使われた兵器の 2 倍の兵器が別の作戦地域に送られる前にコボソとアルバニアに保管されているシュトラウス派にとってロシアを前にした来るべき敗北は大きな問題ではないだろう他の戦争は他の敵に対して行いビジネスを継続させることができる

    HYPOTHESIS 2 : WESTERN SANCTIONS AND MILITARY AID ARE INTENDED TO PREPARE OTHER CONFLICTS
    仮説 2 : 西側の制裁と軍事援助は、他の紛争を準備するためのものである

    Let us now look at the real consequences of Western sanctions. The measures to exclude Russia from the international financial system do not affect it. It continues to import and export as much as necessary, but it is forced to change suppliers and customers. It is rapidly setting up the equivalent of SWIFT with the Brics (South Africa, Brazil, China and India) but it can no longer trade directly with the rest of the world. It is already impossible to buy potash fertilizer in Africa. Indeed, Russia and Belarus are the main exporters. A famine is brewing. The Secretary General of the United Nations, António Guterres, has already sounded the alarm. He is asking that the West allow an exemption to their embargo on potash fertilizers.
    ここで、欧米の制裁がもたらした実際の影響について考えてみよう。ロシアを国際金融システムから排除する措置は、ロシアに影響を与えてはいないロシアは必要なだけの輸出入を続けているが、仕入先や販売先を変えざるを得なくなっている。Brics (南アフリカ、ブラジル、中国、インド) との間で SWIFT に相当するものを急速に構築しているが、もはやその他の国々と直接取引することはできないアフリカにおいてカリ肥料を購入することはすでに不可能となっている実はロシアとベラルーシが主な輸出国なのだ飢饉が起きているのである国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏はすでに警鐘を鳴らしているグテーレス事務総長は欧米諸国に対しカリ肥料の禁輸措置の適用除外を要請している

    アントニオ・グテーレス
    アントニオ・グテーレス

    In the most likely case, that Washington will not change its policy, famine will lead to new wars and large-scale migration to the European Union.
    もし欧米が政策を変えない場合飢饉は新たな戦争となり欧州連合 (EU) への大規模な移民が発生する可能性が高い

    It is surprising to say the least that after the fall of Mariupol, the United States was willing to send an additional 40 billion dollars to Ukraine where it had already lost another 14 billion dollars. In reality, two-thirds never reached their destination. These sums have been misappropriated. Soon about 18 billion dollars of weapons will be available in Kosovo and Albania. Either the Pentagon is throwing money around or it is investing by keeping this huge arsenal out of the sight of Congress.
    マリウポリ陥落後米国がウクライナに 400 億ドルを追加で送るというのは控えめに言っても驚きでありすでに 140 億ドルを失っているのである実際には3 分の 2 は目的地に到達していないのであるこれらの金額は不正に流用されたまもなく約 180 億ドルの兵器がコソボとアルバニアで使えるようになるであろう国防総省は金をばらまいているのかそれともこの巨大な武器貯蔵を議会の目から隠して投資を続けているのかどちらかだろう

    The U.S. Under Secretary of State for Political Affairs, Victoria Nuland, therefore travelled to Morocco on May 11 to chair a meeting of the Global Coalition against Daesh. 85 states participated at the level of their foreign ministers. Predictably, Ms. Nuland denounced the re-formation of Daesh, no longer in the Middle East, but in the Sahel. She invited all participants to join the US in fighting this enemy. However, as everyone had seen the massive Pentagon support for the jihadists in Iraq and Syria, all the diplomats present understood that the storm would soon break. Weapons were missing and the Pentagon did not want to be caught in the act of delivering them again to the jihadists. It will just have to get them from the Balkans, where they are still waiting for their end users in their crates.
    そのためヴィクトリア・ヌーランド米国務次官 (政治担当) は 5 月 11 日にモロッコに出向いて「対ダーイッシュ世界連合」 (ダーイシュ : Daesh、中東シリアを中心に活動すうテロ組織、ISIS (ISIL) を指す呼び名のひとつ) の会議の議長を務めた。85 カ国が外相レベルで参加した。予想通りヌーランド中東ではなくサヘル地域でのダーイシュの再結集を糾弾したそしてこの敵に対抗するために米国と一緒に戦うことを参加者全員に呼びかけたしかしイラクとシリアのジハードに対する国防総省の大規模な支援状況を目の当たりにして出席した外交官全員がもうすぐ嵐が吹き荒れることを理解していた武器が行方不明になりそれを再びジハード主義者に届けるという行為にアメリカ国防総省は巻き込まれたくなかったのだバルカン半島から武器を調達すればよいだけでそこではまだ武器が木箱の中で最終消費者を待っているのである

    ビクトリア・ヌーランド ユダヤ
    ビクトリア・ヌーランド

    A war in the Sahel will not be a problem: it will spare the great powers and will only result in African victims. It will last as long as it is fed and no ally will allow itself to notice that this conflict only exists since they invaded and destroyed Libya. Everything can continue as before: for a part of humanity, the world will remain unipolar with Washington at its center.
    サヘルでの戦争は問題にはならないだろう : この戦争は大国を救済しアフリカの犠牲者を生み出すだけだ。この戦争は食糧が供給される限り続きどの同盟国もこの戦争がリビアに侵攻し破壊して以来存在しているだけだと認めることはないだろうすべては以前と同じように続けられるのだ : 人類の一部にとって世界はワシントンを中心とした一極集中のままであり続けるだろう

    Is Zelensky a Cousin of George Soros?

    Hitler.jpg 習近平思想の着想者であり、中国的特徴を持つ社会主義の提唱者である習近平総書記

    岸田内閣





    A new war is being prepared for after the defeat in the face of Russia



    本日の書物 : 『日本の希望』 西尾 幹二 徳間書店



    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 中国の歴史はどの時代をとっても金太郎飴のように似ている。中国史には古代と現代しかない清朝までは事実上古代である

    女性 笑う 1

     古代と現代の間に近世や近代といった 「平等」 への足踏みを試みる中間の時代を経過する余裕がなくすべての中間項をとばして第二の蛇頭ともいうべき 「現代共産主義独裁体制」 を唱導した古代国家の特質を備えたまま人民支配の制度的装置を十重二十重 (とえはたえ) に作り上げたわけだ。

     土地の私有が認められないのも第一、第二の蛇頭を掲げる前近代社会の特質である。ダムを造るといって農民を追い出し、広大なマンション群を建造しても誰も文句を言えない。しばしば暴動になり、武力で弾圧された。暴動の実数は年間二十万件に及んだ。

     こうして中国は新たに三つ目の蛇頭として 「金融資本主義的市場経済体制」 を以上の体制に加えて国際社会に自己主張をし始めた。…
     
     基幹産業を握るのは国有企業であり、その国有企業を動かしているのは有力な共産党幹部である。誰がどこで何をしているのかは一般民衆にはつかめない。たまたま民間企業に輝かしい成功例が出ると、しばらく時間を経て、暗闇の中で国有企業に接収される民間から出た地方の名だたる富豪がとつぜん拘束され倒産するのである。民衆は何が起こったのかキツネにつままれたようで分からない。理不尽な没落、白昼夢のような一大財閥の消滅を遠くから眺めているだけである。…権力は法以前の法 (成文化されていない何か) で維持されているのだとは思うが、日本でいえば反社会集団 (ヤクザ) の暗黙の掟のようなものと比較されるべきものなのかもしれない。

     巨大な人口と空間を擁している以外には漠として摑み所のない国家であるがゆえに、私は矛盾した 「蛇頭」 を抱えた多面性に着目しているのだが、第二の蛇頭 「現代共産主義独裁体制」 と第三の蛇頭 「金融資本主義的市場経済体制」 の両立無理に維持しようとしている矛盾撞着が今限界にさしかかり破裂しかかっているのではないかと考えている。

    女性 笑い 笑う

     中国は国民のうち二億人が先進国並の生活レベルに達したと言い出して久しい。これを四億人に仕立てて、アメリカをも凌ぐ経済大国になると豪語している。もちろん残りの九億人は奴隷のままにしておく政策だ。習近平が主席になって以来四つ目の蛇頭というべき 「全体主義的ファシズム体制」 の特徴が色濃く出始めた。』

    日の丸

    「神権政治」 と自発的なユートピア社会主義の理想


    いかがでしょうか?

    今回ご紹介させていただく書物は、ユダヤ・キリスト教思想の毒におかされすでに手遅れ状況にある、下半身がユルユルな♂と、血筋の穢れたビッチな♀、というトンデモナイ組み合わせ“秋シモノ宮家” 一族が、皇位継承どころか、臣籍降下で 「平成K氏」 となることが必然的である、その理由がスッキリと理解できる良書で、ニューヨークの “KOBUTA (or KOMURO、いずれにしても “K氏” ) MAKO” が、一族自滅の道を自ら切り開いてくれたことに、私たち日本国民は感謝してもしきれないほどですが、改めて日本国民が日本の皇室を護り抜くということの意味を確認する上でも当ブログお薦めの必読の書物となります





    読書6-75

    それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。

    (死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)

    ※(  )内は前回の数値

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    Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

    アメリカ : 1,071,895(1,070,990)÷97,658,421(97,553,024)=0.0109・・・(0.0109) 「1.09%(1.09%)」
    grsllotsw1.jpg

    イタリア : 179,101(179,101)÷23,531,023(23,531,023)=0.0076・・・(0.0076) 「0.76%(0.76%)」
    grsllotsw2.jpg

    日本 : 46,956(46,887)÷22,527,741(22,460,268)=0.0020・・・(0.0020) 「0.20%(0.20%)」
    grsllotsw3.jpg









    さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓

    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

    そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。

    世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである詳しくはこちらから💓

    そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    イマヌエル・カント
    イマヌエル・カント

    たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない詳しくはこちらから💓

    また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

    世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる詳しくはこちらから💓

    で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

    カール・マルクス
    カール・マルクス

    私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

    ウラジーミル・イリイチ・レーニン 1
    ウラジーミル・イリイチ・レーニン

    われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう詳しくはこちらから💓

    このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中はその影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていないという状況にあるということです。

    Hunter Biden Soros Linked to Biolabs in Ukraine





    その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓

    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)

    また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア詳しくはこちらから💓) やウクライナ詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

    A storm is coming 245





    さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓

    ウーマニ

    そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために様々な論文を見ているところとなります。

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    『現代ユダヤ思想における神権政治をめぐる論争 : ブーバー、ヴァイレル、ラヴィツキーの理解を中心に』 平岡 光太郎

    それでは早速、続きを見て参りましょう。

    『 第一章 マルティン・ブーバーの神権政治とイスラエル文脈におけるその受容

    第四節 現代ユダヤ思想におけるブーバーの神権政治の受容


    マルティン・ブーバー
    マルティン・ブーバー

    ゼエブ・ハーヴィーによる理解

     次に、聖書学の枠組みで提出されたブーバーの主張が、現代ユダヤ思想においてどのように扱われているかを、ゼエブ・ハーヴィーとモシェ・ハルバータルを例として考察する。それぞれの研究者のブーバー解釈を見ることによって、ユダヤ思想における神権政治の現代性が明らかになるからである。
     ゼエブ・ハーヴィー ( 1943 - ) は、ヘブライ大学ユダヤ思想学科の教授であり、古代から現代に至るユダヤ思想全般を領域とし、ハスダイ・クレスカス、ギリシア・ローマの哲学のラビ・ユダヤ教への影響や、モーゼス・メンデルスゾーンとゾロモン・マイモンにおけるマイモニデス理解について研究した。またスピノザ、ホッブズ、ブーバー、ローゼンツヴァイク、レヴィナスなどの近代以降のユダヤ系の思想家も研究対象とする。
     ハーヴィーは、『神の王権』 や 『モーセ』 などにおけるブーバーの神権政治分析が彼の主張する自発的なユートピア社会主義の理想とほぼ一致することを指摘する。そして一致を示す証拠として 『神の王権』 から以下を引用する 。「自由意志に依拠する共同体の社会学的な 『ユートピア』 は、無媒介の神権政治の内在的側面に他ならない」 ( Martin Buber 1965 : 123 )。ハーヴィーはさらにもし 「モーセの神権政治」 (83) と哲学のユートピアが一緒であるならば「神の王権」 ( מלכות אלהים ) という神学用語 は我々に全く必要でなく世俗的社会主義の用語である 「自由意志による共同体」 ( Gemeinschaft aus Freiwilligkeit ) で十分ではないか、という疑問を投げかけ、この疑問に対するブーバーの答えを紹介する。


    (83) 『モーセ』 においては、たとえば神政政治に関する以下のような文章を見出すことが出来る。シナイ契約を通して 「ヤハウェはイスラエルと、「両パートナーが互いに、原始的な、放浪する共同体とそのメレク 〔王〕 との関係にある」 ような政治的、神政政治的統一へと合体するのである」 (マルティン・ブーバー (荒井章三・早乙女禮子・山本邦子訳) 『モーセ』 教文館、144 頁)。』


    ということで、本日はここまでとさせて頂きます。







    続きは次回に♥




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