FC2ブログ

    親子チョコ💗(500冊以上の良質な書籍のご紹介)

    子どもたちの教育のため、また、その親である私たち自身が学ぶための、読まれるべき良質な書籍のみをご紹介させていただきます。

     >  ユダヤ >  まだ、お気付きになられませんか? ウクライナ人が何人殺されようと、どれほど困窮しようと、ユダヤ人にとっては 「どうでもいいこと」 なんです!

    まだ、お気付きになられませんか? ウクライナ人が何人殺されようと、どれほど困窮しようと、ユダヤ人にとっては 「どうでもいいこと」 なんです!

    ウクライナの戦争って、どのくらい深刻なの?

    本日のキーワード : ガリツィア、ウクライナ、ポーランド、ユダヤ人、アレンダ、マグナート、シュラフタ、ユダヤ教、キリスト教、フリーメイソン



    Introduction to Two Treatises on Jews and Freemasonry: Édouard Drumont and Nicolae Paulescu
    ユダヤ人とフリーメイソンに関する二つの論考の紹介:エドゥアール・ドリュモンとニコラエ・パウレスク ⑥

    Jewish Freemasonry Cover

    Jewish Freemasonry: Two Treatises by Éduard Frumont & Nicholae Paulescu
    ユダヤ人フリーメイソン:エドゥアール・ドリュモン&ニコラエ・パウレスクによる二つの論考

    with an Introduction by Alexander Jacob
    アレクサンダー・ジェイコブによる序文付き

    Contents
    目次

    Introduction — Alexander Jacob
    序文 - アレクサンダー・ジェイコブ

    I. “The Freemasons” (Jewish France, Book VI, Chapter 1) — Édouard Drumont
    I. “フリーメイソン” ( 『ユダヤ系フランス人』 第六巻第一章 ) - エドゥアール・ドリュモン

    II. “Freemasonry,” from The Hospital, the Qur’an, the Talmud, the Kahal, and Freemasonry, Ch. V – Nicolae Paulescu
    II. “フリーメイソン” ホスピタル、コーラン、タルムード、カハルから 第五章より - ニコラエ・パウレスク


    Nicolae Paulescu: Freemasonry
    ニコラエ・パウレスク : フリーメイソン

     …Paulescu’s section on Freemasonry, which constitutes the final chapter of his book, relies considerably on Drumont’s work but it is rather more comprehensive than it. Paulescu here reveals the hatred that informs all of the Jewish involvement in European intellectual and political history. The source of this hatred is evident most clearly in the Talmud but its enduring effects are manifest in the various Jewish-sponsored heretical movements that have sought to distort Christianity and Catholicism through the ages, beginning with the Ebionites in the first century A.D. and passing through Protestantism to Freemasonry. The purported goal of the Freemasons to rebuild the Temple of Solomon is, according to Paulescu, only a watchword that indicates the ambition of Israel to dominate the world. Regarding the organization of Freemasonry, Paulescu points out that, in spite of its proclaimed philanthropy, the secretive nature of the whole is a clear indication of its suspect character: “And to think that no one wonders why this society is hidden, when it has purposes as sublime as the search for the truth.”
    本書の最終章を構成するパウレスク氏のフリーメイソンの項は、ドリュモン氏の著作にかなり依拠しているが、むしろそれよりも包括的である。パウレスク氏はここで、ヨーロッパの知的・政治的歴史におけるユダヤ人の関与のすべてに通底している憎悪を明らかにしている。この憎悪の源はタルムードに最も明確に現れているが、その永続的な影響は紀元 1 世紀のエビオン派に始まりプロテスタントを経てフリーメイソンに至るまで時代を通じてキリスト教とカトリックを歪めようとしたユダヤ人の後援による様々な異端運動の中に現れているソロモン神殿の再建というフリーメイソンの目的は、パウレスク氏によれば、イスラエルの世界支配の野望を示す合言葉に過ぎないというのだ。フリーメイソンの組織について、パウレスク氏は、その博愛主義の宣言にもかかわらず、全体の秘密主義的な性質はその怪しげな性格を明確に示していると指摘する。「真理の探究という崇高な目的を持っているのに、なぜこの団体が秘密にされているのか、誰も不思議に思わない」。

    『山上の垂訓』 カール・ハインリッヒ・ブロッホ
    『山上の垂訓』 カール・ハインリッヒ・ブロッホ

    More carefully than Drumont, Paulescu — relying on the work of Paul Copin-Albancell’s Le drame maçonnique: le pouvoir occulte contre la France (“The Masonic Drama: The Occult Power against France” ( 1908) — details the hierarchy within the Masonic organization where the lower degrees of Masons are mostly blindfolded followers of an uppermost elite that is constituted of Jews alone. And the bizarre rituals that mark a Mason’s progress through the organization are all marked by sentiments of hatred and revenge for those responsible for the destruction of the Temple. Among the various targets of the Masons’ hatred, the chief are undoubtedly the Christians. Quoting Copin-Albancelli Paulescu, Paulescu points out that Masons are instructed to the effect that “Freemasonry has one enemy – Christianity, and Catholicism in particular — that you need to hate and fight.”
    パウレスク氏は、ドリュモン氏よりもさらに丹念に、ポール・コパン = アルバンセル氏の 『メイソン劇 : フランスに対抗するカルトの権力』 を参照し、次のように述べている。「 『メイソン劇 : フランスに対抗するカルトの権力』 ( 1908 年) は、ユダヤ人だけで構成される上層部のエリートに下層部のメイソンがほとんど盲目的に従うというメイソン組織内のヒエラルキーについて詳述している。そして、メイソンの組織内での昇進を示す奇妙な儀式は神殿破壊の責任者に対する憎悪と復讐の感情によってすべて特徴づけられているメイソンの憎しみの対象はさまざまだが、その筆頭は間違いなくキリスト教徒である。パウレスク氏は、コパン = アルバンセル氏の言葉を引用して、「フリーメイソンには、敵が一つ存在する。キリスト教、特にカトリックを憎み、戦わなければならない」 という趣旨の指導を受けていると指摘する。

    ジョージ・ワシントン・メイソン国立記念碑の庭園
    ジョージ・ワシントン・メイソン国立記念碑の庭園

    Further, Masonry constantly spawns various sub-groups that carry out its agenda, as Copin-Albancelli had noted:
    さらに、コパン = アルバンセル氏が指摘したように、メイソンはそのアジェンダを実行するさまざまな下部組織を常に生み出している。

    Examples of such tentacles are the Freethinking (Libre-Pensée) Leagues, those of human and civil rights, those of education, houses of schools, studying clubs, library societies, of conferences, of Popular Universities … even of unions.
    そのような下部組織の例としては、自由思想団体、人権や市民権の団体、教育団体、学校の組織、研究クラブ、図書館の組織、各種会合、ポピュラーな大学、さらには労働組合といったものもある。

    ジョージ・ワシントン・メイソン国立記念碑(バージニア州)
    ジョージ・ワシントン・メイソン国立記念碑 (バージニア州)

    Is Zelensky a Cousin of George Soros?

    Hitler.jpg 習近平思想の着想者であり、中国的特徴を持つ社会主義の提唱者である習近平総書記

    『Introduction to Two Treatises on Jews and Freemasonry: Édouard Drumont and Nicolae Paulescu』 The Unz Review • An Alternative Media Selection



    本日の書物 : 『ガリツィアのユダヤ人 (新装版) : ポーランド人とウクライナ人のはざまで』 野村 真理 人文書院



    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 【ポーランドに渡ったユダヤ人】の多くは、近郊あるいは遠隔地交易に携わる商人や金融業者、ユダヤ人とキリスト教徒の双方の需要を満たす職人として活躍する。商業や金融業で資金を蓄えた者は、【租税や通行税、酒税などの徴税請負、塩鉱の経営権や貴族の領地の経営権の賃借業へと進出】した。【王や教会、貴族が持つ徴税特権や不動産、さまざまな独占的経営権を賃借し、賃借料を前払いするかわりにその特権や経営によって得られる収益を自分のものにする仕組み】は、スラブ語起源の語で【ジェルジャヴァ】、あるいは中世ラテン語起源のポーランド語で【アレンダ】と呼ばれる。ともに【賃貸借を意味する語】である。

    ウクライナの戦争って、どのくらい深刻なの?

    ウクライナの戦争って、どのくらい深刻なの?

    子供 笑う 女性

     しかしポーランド全土ユダヤ人居住地が広がりポーランド経済のなかにユダヤ人の持ち場が形成されたとはいえ一五世紀末までポーランドユダヤ人口はまだきわめて少ない。推定によれば、一五〇〇年当時のユダヤ人口はポーランドに一万八〇〇〇人リトアニアに六〇〇〇人で、両国あわせて全人口の一パーセントに満たなかったところが【一六世紀を通じてユダヤ人移住者の数は著しく増加】し【一七世紀半ばのポーランド・リトアニア国のユダヤ人口は推定約五〇万人、全人口の五パーセントに達する】。そのさい、当時の大国ポーランド・リトアニア国においてユダヤ人口は全土で均等に増加したわけではなかった】。分割前夜の一七六四年に行われたユダヤ人口調査によれば、ポーランドユダヤ人口は五八万七六五八人でそのうち四三万九人がポーランド王国に一五万七六四九人がリトアニアに住んでいた。当時の調査に厳密な正確さを期待することはできず、実際のユダヤ人口は、ポーランド王国に五四万九〇〇〇人、リトアニアにニ〇万一〇〇〇人、合わせて七五万人との推定もあるが、【注目すべきはユダヤ人口の偏りである】。すなわち一七六四年の調査によれば、【ポーランド王国の四三万九人のユダヤ人のうち】ベウツ、ルーシ、ヘウム、ヴォウィン、ポドレ、ブロツワフ、キエフの各県で構成される地域 (後世の地域名の転用ながら、ここではこれらの地域を総称して【ウクライナ】と呼ぶ) 【に住む者が二五万八二〇五人で、ポーランド王国のユダヤ人口の六〇パーセントを占めた】

    女性 ポイント これ

     この【ユダヤ人口の増加と偏りの原因】すなわち【一六世紀を通じてユダヤ人ポーランドに呼び込み、さらに彼らのウクライナへの集中を促進したもの】それが【バルト海貿易の繁栄】と【マグナート (大貴族) やシュラフタ (貴族) によるウクライナ開発】である。』

    日の丸

    初期ユダヤ教の時代の特徴的な文学技法


    いかがでしょうか?

    今回ご紹介させていただく書物は、ユダヤ人オリガルヒの手によって戦争を引き起こし国内が荒廃する一方のウクライナで、その南西部を中心 (ポーランド南部も含む) とした 「ガリツィア」 という地域におけるポーランド人・ユダヤ人・ウクライナ人の非常に複雑な関係を、歴史的事実に基づいて解説がなされている良書で、本書を御覧になれば、「なぜ、ユダヤ人が嫌われるのか」 が理解でき、現在のウクライナにおける戦争をもたらしたユダヤ人オリガルヒらの戦争目的も正しく推測することができるようになる当ブログお薦めの書物となります。少なくとも、「ユダヤ人は一方的な被害者である」 とか、「ウクライナがかわいそう」 という的外れな考え方が、本書一冊だけで消し去れること間違いなしで、ユダヤ・キリスト教的善悪二元論でしか物事を思考できなくなっている多くの日本国民広く読まれるべきだと考えます。

    読書 女性 4-24

    それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。

    (死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)

    ※(  )内は前回の数値

    gafqsaplmx.jpg
    Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

    アメリカ : 1,028,998(1,028,341)÷91,008,907(90,858,011)=0.0113・・・(0.0113) 「1.13%(1.13%)」
    gafqsaplmx1.jpg

    イタリア : 171,638(171,439)÷20,898,059(20,837,233)=0.0082・・・(0.0082) 「0.82%(0.82%)」
    gafqsaplmx2.jpg

    日本 : 32,304(32,190)÷12,137,977(11,904,980)=0.0026・・・(0.0027) 「0.26%(0.27%)」
    gafqsaplmx3.jpg









    さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓

    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

    そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。

    世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである詳しくはこちらから💓

    そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    イマヌエル・カント
    イマヌエル・カント

    たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない詳しくはこちらから💓

    また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

    世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる詳しくはこちらから💓

    で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

    カール・マルクス
    カール・マルクス

    私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

    ウラジーミル・イリイチ・レーニン 1
    ウラジーミル・イリイチ・レーニン

    われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう詳しくはこちらから💓

    このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中はその影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていないという状況にあるということです。

    Hunter Biden Soros Linked to Biolabs in Ukraine





    その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓

    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)

    また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア詳しくはこちらから💓) やウクライナ詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

    A storm is coming 245





    さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓

    ウーマニ

    そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために様々な論文を見ているところとなります。

    fhdeusid.jpg
    『初期ユダヤ教と原始キリスト教団における解釈と受容 : 「霊」と「天使」の概念の変遷を辿る』大澤 香

    それでは早速、続きを見て参りましょう。

    『 2 章 初期ユダヤ教
     「初期ユダヤ教」 という時代区分は、狭くは前 2 ~ 後 2 世紀広くは前 6 ~ 後 1、2 世紀など研究者によって様々に定義されるが (69)、ここでは捕囚後の第二神殿時代に再建した神殿とモーセ五書 (トーラー) を柱とする改革が行われトーラーの絶対的な重要性のもとに特徴的でしかし多様な聖書解釈がなされていった時期を指してこの用語を用いたい (70)。TovTov (71) は 「逆説的だがモーセ五書への関心の高まりが紀元前最後の数世紀間に多種多様な本文形式の創出に寄与した」 と指摘する (72)。本章では聖典としての聖書テキストの解釈が著しく発達した初期ユダヤ教の時代状況の中での具体的な読者・解釈者の視点に焦点を当てつつテキストと彼らとの間に成立した特徴的で多様な解釈を分析する。解釈者の視点を想定することによって、特にこの時期に発達した 「霊 (聖霊) 」 「天使」 の概念がいかに重要かつ特徴的な形象であったのかを示すことができるだろう。

    2 - 4 初期ユダヤ教における文学技法

     ここでは初期ユダヤ教の時代特徴的な文学技法を確認することで、この時代の聖書解釈の特徴を検討する。


    2 - 4 - 1 死海文書における文学手法としての 「allusion」
     Hughes (178) は感謝の詩編の研究において 「allusion (ほのめかし・暗示) 」 の定義・基準・機能について分析している (179)。まず Carmela Perri ( 1978 ) に基づきつつ allusion の定義として以下の 2 点が挙げられている (180)。

    ① 「少なくとも二重の指示対象を持っていること」 = 他のテキストへの allusion 的言及のみでなくそのテキスト内での allusion でない意味をも持っている

    ② allude する (ほのめかす) テキストは読者の意識をallusion の意味を理解する必要のある元来のテキストの一つあるいはそれ以上の側面に向ける「…呼び覚まされるところの領域は、allude するテキストを修飾し、更にテキストの内的、テキスト間的なより大きなパターンを作動させることが可能である」

     Hughes によると Perri は allusion が、「ただの echo (反響) や influence (反映) とは区別が可能な、“洗練された文学的仕掛け” 」 であると指摘している (181)。


    (178) Hughes, op.cit., pp.41 - 55 .

    (179) allusion と関連して、次の二つについても定義がなされる。
    ・「引用 ( quotation ) 」 ( = 明らかな引用 ; citation ) は死海文書の文学に多くの例がある(死海写本の聖書テキストにもペシェルの形式で見られる)。その定義の方法は、「明示的にあるいは暗示的にしるしづけられたフレーズとしての引用 = その作品で語っているところの設定された語り手とは別の人物の言葉に言及していること ( = 語り手が違うこと)。(逐語的な引用かどうかは問題ではない。逐語的な引用は古代世界には適用できない) 」 (ibid., pp.42 - 4)。
    ・「イディオム ( idiom ) 」 : 例として 「水を混ぜてこねられた被造物」。 聖書の特定の箇所を思い起こさせて解釈に影響を与えるのではなく、「神的な性質と対照的な人間の罪性」 を表す死海文書における術語 ( ibid.,pp.46 - 8 )。

    (180) ibid., pp.44 - 6

    (181) ibid., p.45. 言葉の並行が見られる場合が多いが、理論的には類似の構造や物語的連続や概念のつながりなどを使うことによっても allusion を行うことが可能である (ibid) 』


    ということで、本日はここまでとさせて頂きます。













    続きは次回に♥




    ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
    ↓↓↓↓↓↓↓

    にほんブログ村 本ブログへ
    にほんブログ村


    人気ブログランキング



    PVアクセスランキング にほんブログ村

    関連記事

    コメント






    管理者にだけ表示を許可する