2021-04-05 (Mon)
本日のキーワード : デジタル権威主義、中国共産党、プラットフォーム企業
権威主義(けんいしゅぎ)とは、権威に服従するという個人や社会組織の姿勢、思想、体制である。
政治学では、非民主主義の思想や運動や体制の総称でもあり、各種の独裁主義や専制主義や全体主義などが含まれる。権威主義的な政府や統治では、政治権力が1人または複数の指導者に集中しており、その指導者は典型的には選挙されず、排他的で責任を負わない恣意的な権力を持つ。
権威者に同意しないことは大多数の人々から反逆であると看做される。支配者にとって権威主義は権力の正統性がなくとも統治を可能とするため、近代以前、ヨーロッパの支配者は常に権威主義の確立に努めた。したがって近代以前、ヨーロッパの政治体制は全て権威主義的支配体制であったといえる。自由や平等といった概念が広まった近代以降、ヨーロッパの支配者は全国民を相手に統治する必要に迫られ、権力の正統性の根拠なしの統治は困難となったため、権威主義的支配体制の維持は難しくなった。しかし国民主権を基礎にしながらも権威主義が現れる場合もあり、その代表格がソ連や中華人民共和国などの社会主義・共産主義であり、ナチズム(国家社会主義)やファシズム(結束主義)である。
本日の書物 : 『デジタル化する新興国-先進国を超えるか、監視社会の到来か』 伊藤 亜聖 中公新書
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 インターネットの普及、コンピューター・テクノロジーの発達、ソーシャル・ネットワークの広まりが、より豊かで透明性の高い社会をもたらす ―― こう信じられていたのはそう昔の話ではない。ニコラス・ネグロポンテが、1995年刊行の著書『ビーイング・デジタル』で単数形の「ザ・ネット(The Net)」と表現したとき、そこには【国境や検閲のないネットワーク空間】が想定され、楽観的な見方が貫かれていた。
「われわれが互いの相互接続を推し進めるにつれ、【民族国家的な価値】の多くは色褪(いろあ)せてしまう。それに代わって重要なものとなるのは、もっと大きな電子共同体と、逆にもっと小さな電子【共同体における価値】である」。
中東と北アフリカで2011年以降本格化した【「アラブの春」】に代表されるSNSを活用した民主化運動の広がりは、その現れと受け止められた。
しかし2010年代後半以降、【権力側がデジタル技術を活用】して社会の関心と世論をつぶさに観測し、【管理・統制】を強めている。
【中国はその代表例】と認識され、【強権的な政治体制】がデジタル技術を駆使した【監視や検閲】を通じて統治を行う現象は【「デジタル権威主義」】と呼ばれる。』
支離滅裂で錯綜するデュボイスが妄想した「二重意識」
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、中華人民共和国を筆頭とした、いわゆる“発展途上国”に幻想を抱き、その経済的成長やデジタル技術を活用したイノベーションを過大に評価する日本のメディアや自称・知識人が垂れ流すフェイク・ニュースに惑わされている方々には特にお勧めの書物で、その可能性にばかり目を奪われることなく、そこに存在する非常に重大な危険性を認識し、すでに予見されている来るべきリスクに備えるという視点が得られる良書となります。
それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値
☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 550,688(549,664)÷30,378,314(30,291,863)=0.0181・・・(0.0181) 「1.81%(1.81%)」
イタリア : 108,879(108,350)÷3,561,012(3,544,957)=0.0305・・・(0.0305) 「3.05%(3.05%)」
日本 : 9,112(9,079)÷471,723(469,636)=0.0193・・・(0.0193) 「1.93%(1.93%)」
☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまでのところで、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、その“悪”についてのベーメの思想の影響を受けたイマヌエル・カントとゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて確認して参りましたが、彼らが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。
ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである
イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない
ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる
そして、この流れを受け継ぐカール・マルクスが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。
カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。
そして、ここから、さらに一歩踏み込んで積極的な態度へと転換させたのがウラジミール・レーニンで、彼が言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。
1895年のレーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう
で、そのウラジミール・レーニンとは別の、もう一つの流れでもあるアメリカのウィリアム・エドワード・バーグハード・デュボイスが挙げられますが、彼が言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。
W・E・B・デュボイス(1918年)
世界のことは忘れて。 私はどうなるの? 私は二つ意識の一部です。 助けて!
そこで、現在はこのデュボイスが主張する「二重意識」なるものを確認するために、次の論文を参考にしているところとなります。
☆『W.E.B.デュボイスの"The prayers of God"における「認識」の瞬間と「二重意識」の概念』 富澤 理英子
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 2 メッセージの授受と 「私」 の 「認識」
・・・「私」と「神」との交信が始まった後は「私」が「神」の尋問に答えるというパターンが続く。これも小さな「認識」の積み重ねであり、ハイライトで「私」が神にリンチを加えていたという大きな「認識」の前段階として組まれたプロットであろう。
This gold ?
I took it.
Is it Thine ?
Forgive; I did not know. ( 146 )
1 行目は神の言葉の復唱であるので、ここでも「私」の「聞く」という行為が、「神」(「黒人」)が gold の所有者であったという他者への認識と、不当に gold を奪っていた自分の認識につながるという図式を描いている。次も尋問である。
Blood ? Is it wet with blood ?
' Tis from my brother's hands.
(I know; his hands are mine.)
It flowed for Thee, O Lord. ( 146 )
神の質問は、“ my brother ” が黒人だとすると、自分が本来同胞である黒人を攻撃していたという認識を「私」に促している。 3 行目の括弧は深層心理か「認識」の重要な契機を示唆するのだろう。「私」の深層心理では、流血している黒人の手は自分自身のものであるという認識があることを示していると考えられる。これは二重意識概念の自他の共存、あるいは、他者のアイデンティティを自分の一部とする理論ともつながるだろう。また 4 行目の弁解は自分の所業の罪深さが深刻であるという認識が徐々に深まってきている表れだと考えられる。これらが神とのメッセージの授受と「認識」のメカニズムのパターンである。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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No Subject * by ラグ 通販
勉強になりました。