2018-03-06 (Tue)
金羊毛とイアソン
金羊毛(きんようもう、古希: χρυσόμαλλον δέρας, 英: Golden Fleece)は、ギリシア神話に出てくる秘宝のひとつで、翼を持つ金色の羊の毛皮のこと。コルキスの王が所有し、眠らないドラゴンによって守られていた。
英語ではゴールデン・フリース。日本語では金羊裘(きんようきゅう)、金色の羊毛、黄金の羊毛、金色羊の革など様々に訳されている。
紀元前6世紀のコルキスで作られた金の装飾品
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 突然ですが、クイズです。
世界にはいくつ国があるでしょう。
今の時代は便利になったものです。インターネットで手軽に調べてみると、次のような説明が出てきます。
2017年現在、世界には何か国の「国」があるでしょうか。
日本の外務省では、【日本を含めて196か国】としています。これは、【日本政府が「国」として承認している数】です。…
196とか、193とかの【数字には意味がありません】。中東で暴れまわっている【イスラム国】は誰も国と認めていませんし、ロシアがジョージア(グルジア)から無理やり分離させて作った【アブハジア】や【南オセチア】は世界中のほとんどの国から承認されていません。こうした国々も数えると、世界には【約200の国がある】と認識しておけばよいでしょう。
アブハジアの位置
南オセチアの位置
【メディアなどで使われる「国や地域」という言い方】に【違和感】を覚えた方もあるかもしれませんが、【国家承認にズレがあるから】です。
国際連合において、「加盟国」を英語で表記すると【「Member States」】、すなわち、【国とはState (ステート)】を指しています。【State は日本語で「国家」と訳されます】。…
さて、【国家の要素】には【3つ】あります。【第一に領域、第二に国民(人民)、第三に政府】です。【領土・領海・領空】を合わせたものが【領域】ですが、領海・領空の範囲は領土がもとになるので、【最も重要なのは領土】です。
その領土に国民がいて、国民を一つにまとめる能力を持つ政府があって、国家と認められます。【主権とはこの「国民を一つにまとめる能力」をいいます】(小著『国際法で読み解く世界史の真実』PHP新書、2016年、七四頁)。
そして、ある【政府 (government)】が【国民 (nation)】を一つにまとめる能力、つまり【主権があると他国が承認することを、国家承認】と言います。
では、その「一つにまとめる能力」とは具体的に何でしょうか。
【武力】です。
【武力】とは【「正当化された暴力」】のことで、【国内と国外と二つの方向に発揮】されます。対内的には、国民が政府に認めた【強制力=法の執行による治安維持】であり、対外的には他集団の【干渉を排除する力=条約遵守能力】です。
国連の加盟条件にある「独自の外交権」とは、この二つの「暴力」がなければ成立しません。国民の反乱を抑えることができなくても、外敵を排除できなくても、【他国との約束の履行である外交など不可能】だし、【国家の体をなさない】でしょう。
日本では【軍事力を無視して、あたかも話し合いだけで外交ができるという誤解】がまかり通っていますが、違います。
【約束はその場限りではなく、お互い守る力を持つからこそ成立する】。【韓国に外交がないといわれる所以(ゆえん)です】。
☆韓国・文在寅大統領「(慰安婦問題)加害者である日本政府が『終わった』と言ってはならない。竹島は韓国領土」
もっとも、国益のためなら「約束は破るためにある」という面も外交にないわけではありませんが。』
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、世界史の教科書に書かれている主要な国家の歴史が、如何に真実から乖離したものであるのか、またそれらの国々と比較したときに、私たちの日本が如何に優れた悠久の歴史を持つ国家であるのか、といったことが俯瞰して理解できる良書となります。ただし、著者が読者に伝えたい真意は、本来であれば、その気になりさえすれば、如何様にもなる優れた私たちの日本であるのに、現実は果たしてどうか、という重要なメッセージを問いかけているところにあります。
さて、本文中に出てきたジョージア(グルジア)には、ドマニシにある洞窟から、180万~160万年前頃の原人タイプの化石人骨が発見されています。
これは、アフリカ以外では最古と考えられている人類遺跡になります。
ドマニシ原人の想像復元図
ドマニシ城跡と遺跡群
そのジョージア(グルジア)では、古くは紀元前13世紀頃に黒海沿岸に統一国家が形成されたと考えられていて、コルキス王国としてギリシャ神話にも登場しています。
コルキス王国とイベリア王国(600-150BC)
古代ギリシャの一地方であったボイオーティアの王さまのアタマースは、ネペレーと結婚し、プリクソスとヘレーという2人の子どもを儲けます。
この時の妻ネペレーは、実は全知全能の神であるゼウスが、最高位の女神であるヘーラーに似せて、雲から作った下級女神(精霊)、いわゆるニンフ(ニュンペー)でした。
『ニンフたち』ウィリアム・アドルフ・ブグロー(1878年)
ゼウスとヘーラーについては、以前にも書かせて頂いておりますので省略させて頂きますが、
アンニーバレ・カラッチ 『ゼウスとヘーラー』
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆旭日旗を模したデザインを国旗にする国 ~ ギリシャ神話にみる天の川の起源
なぜ、そんなのを作ったのかと言いますと。。。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 血縁者を殺した罪人イクシーオーンを、ゼウスは宴の席に招いた。イクシーオーンは「ゼウスがヘーラーをしばしば裏切ってきたことから、その恨みを晴らす機会を得れば彼女は応じるだろう」と宴の席でヘーラーを口説くが、それはゼウスが前もって雲から作ったネペレーだった。イクシーオーンはネペレーと交わっているところをゼウスに見つかり、ヘルメースに鞭打たれた上タルタロスに送られることとなった。
イクシーオーンとネペレー
ネペレーはイクシーオーンの子として半人半馬のケンタウロスの祖先を産んだ。その後、テッサリア王アイオロスの息子アタマースと再婚し、彼とのあいだにプリクソス、ヘレーをもうけた。」
『ケンタウロスの愛』ピーテル・パウル・ルーベンス(1635)
で、アタマースとネペレーの関係はと言いますと。。。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 アタマースはヘーラーの命によってネペレーと結婚し、プリクソスとヘレーをもうけた。しかしネペレーはアタマースを見下していたので、これに腹を立てていたアタマースはカドモスとハルモニアーの娘イーノーを呼び寄せた。イーノーはネペレーの子供たちに悪意を抱き、密かに土地の女たちに種麦を焙らせて作物が実らないように工作した。穀物が芽を出さないのを怪しんだアタマースは、デルポイの神託を仰ぐことにして使者を送った。
『アタマース』ミケーレ・A・ミリャリーニ(1801年)
イーノーはこの使者を買収し、プリクソスをゼウスの生け贄に捧げるよう神託があったといわせた。アタマースがプリクソスを山頂に引き立てたとき、ネペレーはプリクソスを救い出し、逃がれることができるように金毛の羊を授けた。こうしてプリクソスは妹のヘレーとともに金毛の羊の背に乗ってボイオーティアより逃れた。
ヘレーは途中で落ち、プリクソスはコルキスに到着し、眠らないドラゴンにその羊を守らせる。」
金色の羊で逃げるプリクソスとヘレー。
本日は長くなりましたので、ここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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