2017-12-07 (Thu)
リチャード・ミルハウス・ニクソン(Richard Milhous Nixon, 1913年1月9日 - 1994年4月22日)は、アメリカ合衆国の政治家。第37代アメリカ合衆国大統領。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 人が複数いれば、必ず対立する。
それは【国家も同様】である。
対立した場合、それを解決する必要が出てくる。【話し合いや調停がその最たるもの】であるが、【それでも解決しない場合、武力事態が発生する】。
ある意味、【「戦争」というのは紛争の最終的な解決手段でもある】わけだ。そして、その前段階である話し合いや調停も、それぞれがもつ【力によりバランスする】。
【力のあるものが交渉を有利に進める】ことができ、【力のないものはそれに従う形になる】わけだ。これは個人や小規模の集団であっても、国家でも同じであり、【なんら変わらぬもの】である。
そのうえで、【日本】を見た場合、日本は戦後70年余り、アメリカの核の傘により守られ、日米安全保障条約により、【アメリカの武力を背景とした安全保障構造のなかで平和を享受してきた】わけである。
また、自国防衛だけを目的とした【自衛隊がそれを補強してきた】。
本質的には自国の防衛を他国に依存するのは望ましくない。しかし、【地球規模での移動が可能になり、それが迅速化した現代】において、【一国だけでの防衛は非現実的】であり、【コスト的にも負担しきれない】ものになっている。
だからこそ、【価値観を共にする国が連携し、同盟を結ぶ集団安全保障体制の重要性が大きくなっている】わけである。』
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、いよいよ目前に迫ってきた「半島有事」を前にして、「狂人理論(マッドマン・セオリー)」を中心とした分析を含め、アメリカ、北朝鮮、韓国、そして支那、ロシア、さらには日本の「朝日新聞」に代表される「狂ったメディア」などについて、対談形式によって、非常にテンポ良く、深く突っ込んだ議論がなされている良書です。
☆トランプ氏の「マッドマン・セオリー=狂人理論」は金正恩氏に通じるか 「マッドvsマッド」なら戦争は不可避だ
ここでは詳しくは書きませんが、「狂人理論(マッドマン・セオリー)」は、ニクソン大統領が採った政治理論・外交戦略で、敵対的な共産主義国家の指導者たちに対して、ニクソンが非合理で不安定で予測不可能だと考えさせるようにしたものです。
リチャード・ミルハウス・ニクソン
彼は、1949年に地元のカリフォルニア州で共和党候補として立候補し、初当選、下院議員に選出されます。
下院議員となったニクソンは、「下院非米活動委員会」のメンバーとなり、反共産主義の闘士として頭角を現すようになります。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 下院非米活動委員会(かいんひべいかつどういいんかい、The House Committee on Un-American Activities、HUAC)は、アメリカ合衆国議会下院委員会のひとつ。冷戦時代、いわゆる「赤狩り」の舞台となった。
第一次世界大戦末期の1918年9月、当時の敵国だったドイツ帝国やロシア革命後の共産主義(ボリシェヴィキ)運動を監視するために設立された「オーヴァーマン委員会」を起源に持ち、1938年に、国内の破壊活動を調査する目的で特別委員会として発足、1945年に常任委員会となる。1969年に国内治安委員会と改称、1975年に廃止された。
第二次世界大戦終結後に米ソ冷戦が開始されると、その監視・告発対象は共産主義団体やその協力者へと移行し、ローゼンバーグ事件なども担当した。マッカーシー上院議員がアメリカ国務省内のスパイの存在を指摘し、マッカーシズムが台頭すると「赤狩り」の主要な舞台となった。」
「 下院議員となったニクソンは、下院非米活動委員会のメンバーとなり、ウィリアム・P・ロジャースなどの協力を受けて、東西冷戦でソ連との緊張激化の中で当時「赤狩り」旋風を巻き起こしていた共和党上院議員ジョセフ・マッカーシーとともに、元共産党員でソ連にアメリカの機密情報を流したとされたトルーマン政権の高官アルジャー・ヒスについて、当初事実無根というヒスの証言を受けて他の議員が追及しなかった中で唯一人追及の手を緩めず、ついに偽証罪に追い込んだことで「反共の闘士」として彼の名が全米に知れ渡った。」
韓国に到着したダグラス・マッカーサーを迎える李承晩
1950年、朝鮮戦争が勃発します。この年、ニクソンは、ソ連に共感する「ピンク・レディー」こと、左翼女優のヘレン・ギャーギャン・ダグラスに大差をつけて上院議員となります。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 1950年に上院議員選挙に立候補して、民主党の対立候補で女優であるヘレン・ギャーギャン・ダグラスと議席を争った。この選挙では地元の油田開発に反対するダグラスのリベラルな言動が有権者に嫌われ、また選挙の活動期間中に朝鮮戦争が勃発し反共的な風潮が強まったことも追い風となり、ダグラスに大差をつけて当選し上院議員に選出された。」
ヘレン・ギャーギャン・ダグラス
「 しかし、この選挙の際のニクソンの言動が後々まで尾を引くこととなった。夫が左翼シンパとして有名であったが自らは「リベラル派」との評価を受けていたダグラスに対してニクソンは「共産主義者」のレッテルを貼った。そのことが多くのリベラル派のジャーナリストの反感を呼び、後の副大統領候補として立った際に執拗な攻撃を受けるきっかけとなった。彼にとってはリベラル派も共産主義であり、対立候補をことごとく「共産主義者」のレッテルを貼って攻撃する戦略をとったため、民主党は「トリッキー・ニクソン」と呼んで反駁した。」
ここで、「彼にとっては」と書かれていますが、リベラル派も共産主義であることは、まぎれもない事実で、リベラル派が自分たちが共産主義者であることを隠しておきたいだけのことです。痛いところを突かれたからこそ、多くのリベラル派(つまり隠れマルクス主義者)のジャーナリストが反感を持ったわけで、くれぐれも、お間違えの無いように❤
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆リベラルは左翼である、ということを隠したい「小林よしのり」の本音 ~ ヤマオパコパコ、ミパコパコ、合わせてパコパコ、ムパコパコ♪
昨年からのトランプ大統領に対する左翼メディア、つまり共産主義者であるメディアが批判する中で勝利したように、1952年に行われた大統領選挙において、わずか39歳でドワイト・D・アイゼンハワーの副大統領候補に指名され、アイゼンハワーとニクソンのコンビは、大統領選本選で一般投票の55%、48州のうち39州を制して、民主党の候補者を破り、ニクソンは1953年1月20日にアイゼンハワー政権の副大統領になります。
アイゼンハワーと大統領就任式典に臨むニクソン
で、このアイゼンハワー大統領の下で学んだのが「狂人理論(マッドマン・セオリー)」でした。
さて、昨日までのところで、スターリン由来のソ連に連なる権益を、どんどん手に入れようとし続けている、それがトロツキー由来のグローバリストのユダヤ人たちだということを書かせて頂きました。
のちに大統領となったニクソンは、彼らの意向を汲む形で動くことになります。
『 ベトナム戦争終結のため、アメリカは中国との和解に進みます。
1971年のキッシンジャーの極秘訪中は、翌年のニクソン大統領の歴史的な中国訪問へと発展してゆきます。
ニクソンとキッシンジャー
なぜ、アメリカが中国との和解に舵を切ったのかのヒントは、アメリカの大富豪ロックフェラーが解説してくれています。デイビッド・ロックフェラーは回顧録において以下のように告白しています。
「 1970年代初頭には、(ベトナムなどで米中)両政府とも目的を達成できず、私を含む多くの人々が、新たなことを試す時が来たと考えるようになっていた。それゆえに、ニクソンが進んで中国指導部とともに新たな戦略を模索し、東アジアにおける新時代幕開けの準備が整ったのだ 」(『ロックフェラー回顧録』)
つまり、ニクソンの訪中はロックフェラーたちが望んだから実現したと言っているのです。裏返せば、アメリカの富豪たちが望まなければ、ニクソンの訪中はなかったと言いたいのです。このようにアメリカの財閥がアメリカの外交政策を左右していることが理解されます。
デイビッド・ロックフェラーは共産中国を訪問した最初のアメリカ人銀行家となります(1973年6月末)。そして、ロックフェラーのチェース・マンハッタン銀行は中国銀行のアメリカ代理店になります。毛沢東、周恩来亡き後中国の指導者になった鄧小平はキッシンジャーの指示の下、改革解放路線をひた走ることになります。
ニクソンとキッシンジャー
ここに中国指導部はアメリカのウォール街を中心とする国際金融勢力と手を結ぶことによって、疲弊した中国経済の活路を見出したのです。これに応え、国際金融勢力は中国が市場経済の基本的条件を欠いているにもかかわらず、安価な労働力の豊富な中国を特別扱いして現在に至っているのです。』
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このように、アメリカによる支那への肩入れがあって、現在のように暴走するようになるまで成長した、ようやく本性を現したということになるわけですが、要するに、スターリン由来のソ連に連なる権益である支那を、トロツキー由来のグローバリストのユダヤ人たちは手に入れようとしたけれども、手に入れるどころか、単に利用されていただけであること、コントロールが不可能なことに気がつき始めます。
そして、今、目の前にある「北朝鮮」の問題、そしてその先にある「支那」の問題へと繋がって行くことになるんです。
『 1950年代、中国はソ連を共産圏のリーダーとして認め、従属していた。脆弱な国のふりをして、技術的に進んだソ連から支援を引き出そうとしたのだ。しかし、従属は毛沢東の好みではない、ということをソ連は知っていた。ソ連は、中国を恐れ、信用していなかった。しかし、米中が同盟を結ぶことをそれ以上に恐れていたので、アメリカに偽りのメッセージを送った。
1961年末、アナトーリ・ゴリツィンという男がヘルシンキのCIAのトップに接触し、亡命の意志を伝えた。CIAの協力により、ゴリツィンは家族とともに、フィンランドの首都ヘルシンキからスウェーデンの首都ストックホルムまで飛行機で逃亡した。ゴリツィンはウクライナ出身の45歳になるKGB幹部で、戦略計画部門で働いた後、フィンランドのソビエト大使館にイヴァン・クリノフという偽名で派遣されていた。ストックホルムから空路アメリカに向かった彼は、ソビエトの対西洋作戦の情報ファイルを携えていた。彼は、「西側が接触した最も価値の高い亡命者」と呼ばれ、後にテレビドラマ『ミッション・インポッシブル(邦題は『スパイ大作戦』)』の登場人物のモデルにもなった。中ソ関係についてのきわめて貴重な情報をもたらし、それは、その後の数年間、アメリカの外交および情報コミュニティに多大な影響を及ぼした。
当初から、アメリカの諜報機関の職員はゴリツィンを信用した。ゴリツィンは、西側で活動する何人ものソ連のスパイの名を明かし、自分が信用できることを示した。最大の貢献は、英国の秘密情報部の工作員キム・フィルビーがソ連のスパイだったことを暴露したことだ。
またゴリツィンは謀略家で、後に、英国の首相ハロルド・ウィルソンはKGBのスパイだと主張した。彼の情報操作の一つは、中国とソビエトが共産主義の盟主の座をめぐって争い、決裂した、という噂に関するものだ。
「そのような噂に根拠はない。中国人がアメリカから貴重な情報を盗めるよう、KGBが仕立てた嘘だ」
とゴリツィンは断言し、こう警告した。
「いずれソ連から亡命者が来て、中ソ決裂の証拠を持っていると主張するだろう。それがいつであれ、この人物を信用してはならない」
2年以上後に、この予言は的中した。
1964年1月に、ユーリ・ノセンコというKGBの工作員が、ジュネーブでCIA職員に接触し、しばらく後に亡命した。彼は二重スパイで、西側のために諜報活動をしていたことがソ連にばれたのだ。モスクワに召喚されたが、行けば収監は確実で、おそらくさらに悪い結果が待っているとわかっていたので、アメリカへの亡命を決意したのだった。
ノセンコは、中ソ関係について一般的な見方とは矛盾する多くの情報をもたらした。特に、中ソの分裂は深刻だという彼の主張は、それに根拠がないとするゴリツィンの主張と真っ向から対立した。実際はどうかというと、当時、中ソの分裂は深刻な局面を迎えており、国境地帯での衝突が頻発し、全面戦争まで懸念されていた。ノセンコは、ゴリツィンは亡命してきたのではなく、KGBの命を受けてアメリカに潜入し、米中が同盟を結ぶのを阻むために偽の情報を流した、と主張した。さらに彼は、毛沢東は共産主義体制の盟主の座のみならず、世界秩序の支配者という地位を狙っている、と不吉な予言をした。』
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☆ホンモノのスパイ大作戦 ~ アメリカが知らなかったこと、ソ連が知っていたこと
続きは次回に♥
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