2017-10-04 (Wed)
タブー (taboo) とは、もともとは未開社会や古代の社会で観察された、何をしてはならない、何をすべきであるという決まり事で、個人や共同体における行動のありようを規制する広義の文化的規範である。ポリネシア語tabuが語源。18世紀末にジェームズ・クックが旅行記において、ポリネシアの習俗を紹介する際に用いたことから西洋社会に伝わり、その後世界各地に同様の文化があることから広まった。禁忌(きんき)という訳語も用いられる。
ジェームス・クック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 アメリカを深く研究して、【アメリカのバックボーンは何なのか】などという命題が出てくると、【キリスト教】という、もう一つの【タブー】が出てきます。
『キリストの復活』 ラファエロ・サンティ
じつは、【日本には、アメリカのキリスト教団が作った大学が多い】のです。
【アメリカは寄付の文化】なので、【プロテスタント教会の教団】は、経済的に豊かで、世界中にたくさんの大学を作っています。
しかし【日本の場合、古来、神道や仏教が根強く国民生活に浸透】しているので、【キリスト教】、とくに【プロテスタント教会の布教】はあまり【成功しません】でした。
一般庶民に普及できなかったので、【知識人や教育関係に手を出す】ことで広めようとしたのでしょうか、他の地域よりも【大学と直結】する部分が多く、プロテスタントの教団の指導者は早くからたびたび日本を訪れています。
【これがカトリックとの違い】、あるいは同じプロテスタントでも、【ヨーロッパのプロテスタントとの大きな違い】です。
【カトリック】は上意下達の組織ですが、【教育機関に口出しをすることはめったにありません】。
こちらもご参照❤
↓
☆靖国神社とカトリックとの関係 ~ 日本にいる司教たちが無視していること 【西山俊彦の事例】
教義もあって、【その国のイデオロギーとか国の政治とかにあまり口出しをすべきではないという考え方】をしています。【ヨーロッパのプロテスタントもほぼ同じ考え方】です。
他方、なぜ【アメリカのプロテスタントは、お金を出し、口も出す】のか。
それは、【「社会改良」という大きなミッションを果たさなければならないと考えている】からです。
ですから、日本の社会に封建的なところがあったり、政治に問題点があったりすると見るや、積極的にこれと戦って【改革し、不合理を正すべきだと人々を鼓舞】します。…』
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、現代アメリカを考える上で、非常に参考になる良書で、もちろん著者のお考えである、少し長期的な視点に立った、「アメリカ帝国の衰亡」の始まり、という予見に沿った展開でお話が進められるのですが、それ以上に参考になるのが、現代アメリカの「表面的な部分」ではなく、「深層に隠された部分」に関して、つまり、一般的には「タブー」とされて、あまり報道されないような部分について、詳しく解説がなされており、御一読頂きますと、現代アメリカに対する見方が、また違った形になるのではないか、と思います。
さて、著者が書かれている、アメリカのバックボーンである、「キリスト教というタブー」とは、一体何でしょうか?
実は、本書をご覧頂くと理解できるのですが、本書の最も面白いところでもありますので、当ブログでは伏せさせて頂きますが、少しだけヒントを申し上げますと、キリスト教の社会階層化が形成されている、つまり同じ宗教によって、上流・中流・下流、さらにその下、といった具合に明確に区別されているんです。
ただ、それを、みんなが口に出さないだけで。。。
さて、ここからは昨日の続きになります。
私たちの日本で、「戦国時代」という時期に、現代でいうところのヨーロッパでは、「宗教改革」という、アンチ・カトリックの動きが盛んになり、やがて、悲惨な「キリスト教徒同士の殺し合い」へと発展していきます。
で、本日は、あのマルティン・ルターのお話からになります。
マルティン・ルター
まず、「宗教改革」について、少し確認しておきましょう。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 宗教改革(しゅうきょうかいかく、英: Protestant Reformation)とは、16世紀(中世末期)のキリスト教世界における教会体制上の革新運動である。贖宥状に対するルターの批判がきっかけとなり、以前から指摘されていた教皇位の世俗化、聖職者の堕落などへの信徒の不満と結びついて、ローマ・カトリック教会からプロテスタントの分離へと発展した。
ルターによるルター教会、チューリッヒのツヴィングリやジュネーヴのカルヴァンなど各都市による改革派教会、ヘンリー8世によって始まったイギリス国教会などが成立した。」
キリスト教諸教派全体からみた系統概略
アンチ・カトリック、つまりプロテスタントに属するルター教会というのが「ルーター派」とか「ルーテル派」と呼ばれ、ツヴィングリ、そしてカルヴァンの流れをくむのが「カルヴァン派」あるいは「改革派教会」、それに「長老派教会」となります。
ジャン・カルヴァン
長老派教会というのは、ジョン・ノックスによってスコットランドに伝えられ、この地で発展し、教会制度によって「長老派」(プレスビテリアン[Presbyterian])を名乗ったところから始まります。
ジョン・ノックス
ちなみに、現在のアメリカ大統領であるトランプ大統領が、このプレスビテリアン(長老派)になります。
現代アメリカに歴然と存在する、キリスト教の社会階層において、もちろん「上流層」になります。
さて、それでは本日の締めくくりに、ルターがどんな人物であったのかを確認してみましょう❤
「 1517年にマルティン・ルターは、ローマ教会の腐敗を批判し、教会の指導者たちに改革を訴えた。ローマ教会はルターの訴えに耳を傾けるどころか、彼に異端のレッテルを貼り、追放した。それを受けたルターはプロテスタントの創始者となり、新しい教会を西ヨーロッパに次々と建てていく。彼は有名な「宗教改革」を行ったが、それがキリスト教内の宗教戦争にまで発展していった。」
恐らく、こんな感じでしか、現在の日本の学校教育では教えられていないと思いますが、こんな表面的なことだけでは、その本質を理解することができません。
マルティン・ルター
それでは、その本質を確認してみましょう。
「 ルターはユダヤ教徒をクリスチャンに改宗しようとしたが、成功しなかった。
怒ったルターは
『 彼らのシナゴーグは焼却されるべきで、焼き尽くせなかったものは、汚物によって覆い、誰にもシナゴーグの灰や石材が見えなくさせるべきである。これは、神とクリスチャンの名誉にかけて行われるべきである。さらに、ユダヤ人の家屋も破壊され、倒壊させられるべきである。神のユダヤ人に対する怒りは強烈で、神の怒りは日に日に増している。彼らに対する神の慈悲は、決して篤(あつ)いものではない。それゆえ、彼らを遠ざけるべきである。もし私の忠告が聞けぬ貴族がいれば、ユダヤ人という悪魔の負担から決して逃れることができないであろう』
と述べている。
ルターは『ユダヤ人とその嘘』と題する著作を出したが、そのなかでも
『 ユダヤ人はさもしく、売春を行い、さらに神を持たない者たちである』
と断じている。
彼はシナゴーグとユダヤ人の学校は焼かれるべきで、ユダヤ教の聖書は焼却し、ラビ(ユダヤ教の宗教的指導者)は説教をしてはならず、彼らの財産と所持している金は没収されるべきだと訴えた。そして、ユダヤ人には慈悲や親切は無用で、法的な保護も必要ない。
ユダヤ人という「有毒な虫けら」は強制労働を賦せられるか、また常に排除せねばならない存在なのであるとまで言っている。ルターの主張に後世のヒトラーが影響されたという見方もあるが、それほどルターのユダヤ人攻撃は強烈だった。ルターの主張がルター派のクリスチャンに影響を与えたことはいうまでもない。
聖書をキリスト教の宗教的権威のよりどころとしたルターは、ユダヤ人がイエスを否定するとしてその怒りを向けていた。
彼は
『 われわれは、ユダヤ人を殺害しないという誤りを犯している』
と述べ、
『 われわれは彼らが殺人、呪い、冒涜、でまかせ、中傷を行っているにもかかわらず、彼らを自由に生活させている』
と言っている。」
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆偉人? 宗教改革のルター
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