2017-02-18 (Sat)
砕氷船理論(さいひょうせんりろん)とは、ヨシフ・スターリンが実行した戦略。第二次世界大戦におけるドイツと日本を「砕氷船」として利用し、その対象となって疲弊した地域を共産主義陣営に取り込む戦略のこと。転じて、他者の行動をてこにして自分の利益を図る戦略を「砕氷船理論」と呼ぶこともある。
近年では、歴史研究家杉本幹夫が「興亜院政務部・コミンテルン関係一括資料」(国会図書館所蔵)をもとに第七回コミンテルン大会でスターリンが次のような演説を行ったと主張している。
「 ドイツと日本を暴走させよ!しかし、その矛先を祖国ロシアに向けさせてはならぬ。ドイツの矛先はフランスと英国へ、日本の矛先は蒋介石の中国へ向けさせよ。そして戦力の消耗したドイツと日本の前に、最終的に米国を参戦させて立ちはだからせよ。日、独の敗北は必至である。そこで、ドイツと日本が荒らしまわって荒廃した地域、つまり、日独砕氷船が割って歩いた後と、疲弊した日・独両国をそっくり共産主義陣営にいただくのだ。」
中国共産党へ指令を行ったヨシフ・スターリンソビエト連邦共産党中央委員会書記長
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【敵の力を使って敵を潰す】というこのやり方、【「用敵」】と言いますが、中国共産党も同じです。
【コミンテルンの指導】を受けていた【中国共産党の毛沢東】は、【蒋介石軍を滅ぼして自分たちが勝つために、日本軍を利用】しました。
毛沢東
日本では戦後ずっと抑制され続けていた地政学研究を蘇らせようとした倉前盛通氏は、名著『悪の論理ー地政学とは何か』でこう述べています。
毛沢東が考えたことは
「 まず、蒋介石軍は日本軍に叩きつぶさせよ。中共軍は背後にかくれていて、決して日本軍の正面に出て戦ってはならぬ。勢力を温存しておくためである。そして、蒋介石軍の精鋭が壊滅したあと、【日本軍を叩きつぶす役目は米国にやらせよう】。そのためには、【日本国内の仮装マルキストと共謀して、日米決戦を大声で呼号させよ】。
日本が支那大陸に大軍を残したまま、米国との戦争に入れば、海洋と大陸の両面作戦となり、疲弊した日本は必ず敗北するであろう。日本が敗北したあと、日本の荒しまわった跡は、そっくり、われわれの手にいただくのだ」
という大謀略であった。
毛沢東のこの戦略は【「砕氷船のテーゼ」】と呼ばれるものです。
実際にこの戦略の通りに、毛沢東は蒋介石軍を前面に立てて自らの勢力は温存しつつ、【日米の対立を煽る工作を日米両国で盛んに行いました】。アメリカでは、「日本軍が支那大陸で純真でか弱い中国人をどんなに残酷にいじめているか」を大宣伝し、【日本では、支那事変や対米開戦を徹底的に煽らせた】のです。
【戦前の日本共産党も、忠実にこの方針に従いました】。
【「戦争から内乱へ」「銃を逆に」というのが当時の共産党のスローガン】でした。
日本共産党名誉議長の野坂参三(中)と毛沢東(右)
そして、【スターリンや毛沢東の方針通りに動いていた】のは、公然と活動していた【共産党員だけではありません】。
日本共産党名誉議長の野坂参三と周恩来
大正デモクラシーのころには、学会や論壇、労働組合、マスコミ、保守や右翼側の陣営にまで、【左翼側の人たちが偽装して大量に入り込んでいました】。
中国共産党幹部時代の日本共産党名誉議長の野坂参三
戦前に三度総理大臣を努めた近衛文麿のブレーンとして重用された【朝日新聞の尾崎秀実(おざきほつみ)がソ連のスパイ】だったことが発覚し、逮捕・処刑された【ゾルゲ事件】はよく知られていますし、
朝日新聞&ソ連のスパイ 尾崎秀実
今でいえば『文藝春秋』のような位置づけの【雑誌『改造』は左翼に乗っ取られ】、支那事変が始まると、【徹底して好戦的に事変拡大を煽りつつ】、将来【中国共産党が支那大陸で共産主義革命を実現できるように編集執筆するという方針】を、支那事変勃発直後の【編集会議で決めている】ほどです。
現在の銀座改造社ビル
【日米を互いにけしかけて対立させること】、【日本が敗北するように弱らせること】は、【ソ連と中国の共通した戦略】でした。
ソ連は崩壊してしまいましたが、【中国の基本戦略は今でも同じ】です。
そして、【そもそも日本共産党は、ソ連共産党→中国共産党→日本共産党という指揮系統と資金の流れの下に結成された政党】です。
だから【日本共産党のポスターやパンフレットやビラ】を見ても、共産主義のことなど少しも出てきません。
【一貫して叫んでいるのは「アメリカ反対」ばかり】です。』
いかがでしょうか?
今回ご紹介させて頂きますこの書物ですが、非常に薄く、字も大きめですので、かなり短時間にサクッと読めるはずです。ただし、中身が非常に充実していて、私たち日本人が本当に考えなければならないことがあるんだって、いくつも気付かされると思います。
さて、本文中に20世紀の共産主義者の「悪の論理」、つまり「共産主義者の地政学」が出てきています。このことを理解すれば、現在の世界で生じていることが、たとえ朧(おぼろ)げながらであったとしても見えてくると思います。
「 20世紀前半の日本の歴史に、ソ連と共産主義が多大な、場合によっては決定的影響を与えたとする歴史認識は、保守言論界において根強いものがある。
それによれば、支那事変は、日本軍を中国に釘付けにして国民党との戦いで疲弊させ、弱体化を図ることで「北進」を妨げ、ソ連を間接的に防衛するとともに、国民党に追い詰められていた中国共産党を助けるために、国内外のコミンテルンの工作員が策動して、始められたとする。
1933年 世界地図
そして、度重なる日本からの停戦の試みを妨害することで、日本に何の益もない泥沼の戦いを強いた。
さらに、日本が東南アジアへの「南進」から、米国との戦争に至った背景にも、ソ連を日本の攻撃から守り、日本を対米戦に仕向けて敗北させ、その混乱に乗じて共産主義革命を成就するという謀略があった。
一方で、そんな議論は妄想にまみれた「コミンテルン陰謀史観」である、と切って捨てる論者もいる。いや、こちらのほうこそ、日本の歴史研究の「王道」のようである。
コミンテルン(第三インターナショナル)の陰謀ないし謀略は、本当に実在したのであろうか。
そもそも、ソ連がヨシフ・スターリンの治下にあった時代、ごく少数のトロツキストなどを除けば、スターリンと別の意志を持った共産主義者の組織など、世界中のどこにも存在しなかった。コミンテルンも諜報機関も、はたまた日本を含む各国共産党も、すべてスターリンの手駒に過ぎなかった。
「コミンテルン」という形容詞は、スターリン時代の共産主義の本質を見えにくくする。したがって、前述のような歴史観は、「コミンテルン陰謀史観」ではなく、「スターリン(ソ連あるいは共産主義)陰謀史観」と呼ぶべきであろう。…
共産主義者が世界共産革命実現を目指すうえで、謀略工作あるいは陰謀を主要な手段のひとつとしていたことは、否定できない事実である。
近年、世界各国で進められている、ソ連崩壊後の資料公開に基づく研究が、そのことを疑問の余地なく明らかにした。検討すべき問題は、もはやその存在の有無ではなく、実際にどのように行われ、どれだけ有効に機能したか否かである。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆日本共産党も否定できない事実 ~ 「コミンテルン陰謀史観」
「 スリーグノフ著『ソヴィエト=ロシアにおける赤色テロル(1918~23)』(梶山伸一訳、社会評論社)という訳著がある。この書物の原著は1924年にベルリンで出版され、2006年にロシアで最新版が発行された。日本でも30年以上前から出版の話はあったがそのままに放っておかれ、平成22年になってやっと日の目を見た。いかに日本でも左翼論壇による規制が行われているかを見てとれる。
この本は、ロシア革命後のスターリン以前から公然と虐殺が行われていたにもかかわらず、それ自身が暴力革命路線として秘匿され、非難の的にならなかったことが語られている。
「血まみれの統計」という章では、1918年の段階から毎年「革命裁判所」により銃殺された人々の記述がなされている。この著者は、それが赤色テロルとして共産党のもつ階級闘争というイデオロギーでなされたことを語っている。ナチの人種抹殺よりもはるかに主観的な階級抹殺を口実に人々が逮捕され、処刑され、暗殺されていたことを述べているのだ。それはレーニンの時代から行われていたが、意外にもその指導者の責任のことはこの書物では語られていない。つまり、これらの処刑は集団指導的に行われたのである。必ずしも誰かが責任を問われることのない体制のなかで行われていたことになる。この革命はある共通な集団によってとりしきられていた。
その集団とは左翼ユダヤ人グループである。」
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☆共産主義「ユダヤ人」による大量虐殺は、ナチス以上に酷かった
「 ナチの犠牲となった「ユダヤ人問題」という神話は、…世界の文化人の正義の御旗となりうるものであったのだろうか。もともとユダヤ人自身の自らの特殊性に対する反動ではなかったのか。ユダヤ人の開発にかかる原子爆弾の犠牲者となった日本人の生き残りの一人としては、こうした特権化は決して快いことではない。…
こちらもご参照♥
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☆ヒレア・ベロック ユダヤ人 なぜ、摩擦が生まれるのか
20世紀の世界では、共産主義政権下の虐殺は1億人に上っていると指摘されており、この1世紀の世界中で殺害された人々よりはるかに多い。それにもかかわらず、その悪はナチのユダヤ人虐殺ほど執拗に追求されていない。…
ナチのユダヤ人弾圧を擁護するものではない。その人種抹殺の思想は、たとえ戦時中とはいえ決して許されるものではない。規模はともあれ、アメリカが日本に対して原爆を投下し、強制収容所をつくっていた人種差別と同じように糾弾されるべきものである。差別は決してユダヤ人に対してだけではなかった。…
それよりも、数からいっても犠牲者の多い共産主義による惨状に対しての追求は、ドイツのナチへの非難ほど徹底していないことはどうしたことであろうか。…ここには、彼らの罪悪を糊塗(こと 一時しのぎのごまかしをすること)しようとしている、いまだに続く共産党支持者の一方的な党派性があるのだ。
『共産主義黒書』では《共産主義の犯した犯罪は数えきれない》という。
まず、精神に対する犯罪がある。これは世界の文化、民族の文化に対する犯罪でもあった。スターリンはモスクワの教会をいくつも破壊し、チャウェスクは誇大妄想の光景を現出させる宮殿を築くため、ブカレストの歴史的都心を打ち壊した。カンボジアのポルポトはプノンペンの大寺院を倒し、アンコールの寺院をジャングルのなかに荒廃させた。毛沢東は「文化大革命」を呼称して紅衛兵を使い、貴重な文化遺産を破壊させ焼失させた。これらの破壊が人類全体にとってどんな重大な蛮行であったかは底知れない。
それは文化破壊だけでなく、祖先たちへの冒涜でもあった。そうした祖先たちの精神の圧殺だけでなく、現存する人々、子供を含む人間の大量虐殺が起こっていたのである。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆共産主義政権下の一億人の虐殺が、追及されない理由
いかがでしょうか?
繋がりが見えてこられましたでしょうか?
左翼ユダヤ人、ロシア革命→ソ連誕生、スターリン、コミンテルン、共産主義・社会主義、中国共産党、そして、共産主義など語らず、とにかく反米なだけの日本共産党♥
もう、お分かり頂けましたでしょうか♥
「 日本国憲法を使った二段階革命理論を推進したのは、CIA(中央情報局)の前身であるOSS(戦略情報局)にいた、アメリカ人共産主義者(日系二世らを含む)と、彼らに協力した野坂参三(のさかさんぞう)らの日本人共産主義者たちでした。
この観点から考えると、日本を戦争に追い込もうとする動き自体は、ソ連のみならず、アメリカのルーズベルト政権に巣食った共産主義者らによっても画策されていたわけであり、当時の日本の体制では、とてもではありませんが、狡猾な彼らの計画に対抗することはできなかったでしょう。事実、共産主義者らによる日本破壊計画は、日本の敗戦よりもはるか前から画策されていました。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆敵である連合国軍に協力していた「日本共産党」 ~ 野坂参三(元日本共産党名誉議長)とアメリカ
続きは次回に♥
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