西洋近代絵画から物語性が消えたワケ ~ ジャポニズムの衝撃

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    ルネ・マグリット(1898-1967)は、ベルギーの国民的画家で、20世紀美術を代表する芸術家。シュルレアリスムの巨匠として知られているが、枠にとどまらず、独自の芸術世界を作り上げた。言葉やイメージ、時間や重力といった、人間の思考や行動を規定する“枠”を飛び超えてみせる独特の芸術世界は、その後のアートやデザインにも大きな影響を与えた。


    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    知っているようで、実はキチンと知らない私たち日本の「国史」。

    私たち日本人の祖先が、どのようにして歴史を紡いできたのでしょう。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 16世紀の「ルネッサンス」から西欧の美術をリードし、中心となってきたのはイタリアでした。その原動力は、絵画の空間表現を一変させた【遠近法】の導入です。一点透視法によって一つの視野の中に人物も風景も表現できるようになったのでした。同時に、視点の固定が、対象の明暗を描く明暗法を可能にしました。

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     しかし、一度それが完成すると、【芸術は繰り返しを嫌う性質】をもっていますから、逆に遠近法や明暗法を無視する傾向が生まれました短縮法を強調する「マニエリスム」明暗法を誇張する「バロック」芸術がそれです。でも、それも行きづまってきます。【主題もキリスト教や古典神話の主題から離れて自由な題材を選ぶ】ようになりました。

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    パルミジャニーノ《長い首の聖母》(1534 - 1540年)。聖母の抱いているイエスを見ると、身体が強く引き伸ばされている

     そんな西欧に登場したのが【浮世絵】でした。19世紀、万国博などで紹介されると、西欧美術界に大きな影響を与えたのです。

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     たとえば、【葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』】を見てみましょう。近景の大波を強調し、中景は飛ばし、はるか遠景の富士山を小さく描いています。遠近法を自分のものにした上でそれを越える技法を見せているのです。さらに、遠近法と俯瞰法を併用し、一つの視野に自由な空間を生み出しています。

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     それだけではありません遠近法を使えば当然出てくる陰影を無視し色面で描いています。北斎が明暗法を知らなかったわけではありません。影を試みた作品もあります。しかし、もともと日本の絵画は視点を移動させて描くため、固定した視点の陰影は描けないことも知っていました。だから影の暗さを取り除き明るい色彩を使ったのです。

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     加えて浮世絵の形態そのものの単純化があります。【西欧の美術は写実が基本】でした。もののありさまを写すことが何よりも重要だったのです。しかし【浮世絵は線で形を単純化する】ことで写実を超えた造形力を示しています

    驚き 2

     浮世絵がこの時代の西洋美術にどれほど衝撃を与えたかは計り知れないものがあります【ゴッホが安藤広重の浮世絵を模写】し手紙でその素晴らしさを述べているだけでなく世界の美術に通暁した【アンドレ・マルローが繰り返し絶賛】しているところからも、その一端をうかがえます。

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    左:広重  右:ゴッホの模写

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    左:広重  右:ゴッホの模写

     西欧で【セザンヌ】は近代絵画の祖といわれていますが、彼は対話でも手紙でもまったく浮世絵について触れていません。セザンヌは浮世絵とは無縁だったのでしょうか。そんなことはありません。

     彼の周辺には画家のマネピサロ、作家のゾラなど、【ジャポニズムに魅せられた】友人知人がたくさんいました。セザンヌ一人が蚊帳の外だったはずはありません。むしろ、衝撃が大きく多大な影響を受け学んだものが多かったからこそ彼は浮世絵について沈黙したのではないでしょうか。

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     その証拠もあります。セザンヌは1878年のパリ万国博で水墨画を見て画風を変えているのです。いや、それ以上に確かなのは、彼の代表作である【サン・ヴィクトワール山のシリーズ】でしょう。【北斎の『富嶽三十六景』などの影響】を認めないわけにはいきません

    セザンヌ

    富士山

     それと同時に浮世絵はもう一つの影響を西欧美術に与えることになりました。

     日本人は山に対しては神道の山岳信仰があり、特に富士山には霊峰の意識があります。北斎の描く富士にも祈りの思いがこもっています。

     しかし【セザンヌにはそれがありません】。彼をとらえたのは【山の形と色彩の妙だけ】でした。そのことが西欧絵画に変革をもたらすことにもなったのです。

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     それまでの西欧絵画は主題のために描かれるもので【物語性がつきもの】でした。しかし、日本についての知識がなかったこともあって、彼らは【浮世絵の形と色のみ】を受け取ったのでした。確かに、鈴木春信喜多川歌麿が描く浮世絵の女性の表情に、物語性は必要ありません。そしてこれが【西洋近代絵画から物語性をはぎとる端緒】となったのでした

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     以後近代絵画から現代絵画まですべてこの延長線上にあるといって差し支えありません。

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    「接吻」1969年

    北斎漫画



    【ピカソの二次元的な表現単純な線と明るい色彩の世界子供じみた描き方】など、【北斎漫画の延長上のもの】ですアール・ヌーボーといわれるクリムトの装飾性は、歌麿の美人画なしには考えられません。

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    『接吻』1908年 クリムト

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    『青楼十二時 続 丑の刻』1794年 喜多川歌麿

     【近代絵画の革新から20世紀現代絵画の破壊へ】と、劇的に変遷する世界の絵画はまさに【浮世絵とジャポニズムからはじまった】といってよいでしょう。』

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    日の丸

    いかがでしょうか?

    ジャポニズムが、どれほど、近代から現代までの西洋絵画に影響を与えたのか、よく分かりますね♥

    西洋絵画の発展が、意味不明な方向へと進んでいるのは、彼らが衝撃を受けた「日本の浮世絵」の、ごく表面的な部分だけを真似したからなんです♥ 真似して、そこから発展させたんです♥ でも、私たち日本人が持つ感覚を、彼らは理解ができませんでした。

    ですから、私たち日本人が、西洋近現代絵画を目にしても、何かが欠落しているような感じを受けるんです。足りていないんです。確かに、小手先のテクニックは上達しているんですけれど。。。

    逆に、西洋で古代や中世といわれる時代の作品は、趣があります。私たち日本人が目にしても、十分に感動させられますね♥

    そろそろ、西洋絵画の再「ルネッサンス」を期待したいところです^^

    続きは次回に♥




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    Category: 国史
    Published on: Thu,  16 2015 00:05
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    1 Comments

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    2015/11/26 (Thu) 17:34 | REPLY |   

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